椎名橙「それでも世界は美しい(原作2009年〜、アニメ化2014年)」が「リミッターが外れて雨降らしから雷呼びに進化した妖術使い」の正室と「片目眼帯魔女(ケミカル系)」の側室の全面戦争に突入?
ラノベじゃよくありがちな展開だけど、実はこうした展開の初出は尾崎紅葉「金色夜叉(1897年〜1902年)」における「お宮と赤樫満枝の短刀での一騎打ち」。間貫一がオロオロと見守ってるだけという展開もまさにラノベそのもの。しかも結局「夢オチ=時間軸巻き戻し」になってこの修羅場を回避する展開となる辺りループ物の起源であったりもする次第(残念ながら結局、True Endは発見できず未完に終わる)。何とすでに100年以上続いてる日本の伝統芸能だったりするんですね。
そういえば森見登美彦「有頂天家族(uchoten-kazoku、原作2007年、アニメ化第1期2013年)もアニメ化第2期が決まりました。この作品、国際SNS上では「何にでも化けられるが、人間に捕まると食べられてしまう狸」なる設定が諫山創「進撃の巨人(Attack on Titan、原作2009年〜、アニメ化2013年〜)」や石田スイ「東京喰種(Tokyo Ghoul、原作2011年〜、アニメ化2014年〜)」と結びつけられ「日本人にとっての"食う=食われる"意識はどうなってる? 欧州の「吸血鬼」意識とアメリカの「ゾンビ意識との関係は?)」なんて議論を巻き起こしました。「セカイ系評論家」が今日なお君臨し続けてるせいで、日本人の発想がどれだけ日本人の視界を狭めてるか、これだけ見ても明らかな気がします。
ちなみに今回タイトルに選んだ「歴史を忘れた民族に未来はない」は元来、筋金入りの無政府主義者だった民族史家の申采浩が1930年代に「祖国解放の為にソ連や中国の共産党の指導下に入ろう!!」と言い出した朝鮮人左翼に「お前らはロシア人や中国人が祖国に何をしてきたか忘れたのか?」なる義憤を込めて叫んだ言葉。それが今じゃ「祖国は一つ」「北朝鮮こそ韓半島唯一の正統政府」をモットーとする韓国左派のスローガンになっているというのだから末期もいいところ。この段階まで至ったら、もう本当に未来の可能性なんて片鱗も残ってないといえましょう。
*こうした考え方が韓国系アメリカ人ばかりか、最近韓国政府が国内で遂行した「不適切コンテンツ殲滅作戦」のせいで国際SNSへの逃亡を余儀なくされた「韓国国内組」でも共有されている。日本だけでなく世界中で「左翼=文化的多様性を一切許さず、それを殲滅する為なら手段を選ばない冷酷無比な風紀番長」というイメージが広がりつつある証拠の一つ?
「フフフ…たとえ私が倒れても、人の心に闇がある限りいずれ新たな魔王が現れるであろう…」
— 内田 (@soug143S) 2015年7月30日
「じゃあ今後は心に闇があると判断された人は全員粛清して、清らかな人しかいない世の中を作るぜ!」
「新たな魔王登場するの早くない?」
意外とアメリカのハリウッド業界も抜けが多いですが(明らかに「ディズニーがLove Storyの供給を止めてしまった」漁夫の利を世界中のエンターテイメント業界に拾われてしまっているなど)、日本人も一刻も早く「確かに日本の漫画アニメGAMEは相応の規模で世界に受容されているが、それを支えるロジックが日本人が自国製作品を評価するロジックと重なるとは限らない」なる考え方を受容しないと大変な事に…というかそれ以前に既に、とっくの昔にこの線引きに気付いてるか否かで「勝ち組」と「負け組」が峻別される時代は始まってたとも?