2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
実は本日の朝日新聞朝刊の1ページ分を使って、虚淵玄さん、冲方丁さん、塩澤快浩・SFマガジン編集長の鼎談が掲載されています。テーマは「ブレードランナーとフィリップ・K・ディックの世界」(主催・早川書房と朝日新聞社)。口幅ったいですが、弊社は文化…
吉田秋生「BANANA FISH(1985年〜1994年、1994年6月号、8・9月号、1995年1月号にて番外編掲載)」アニメ化決定!! 当然番外編「光の庭」までやるよね!! 海外のファンからは早速「この場面が21世紀にそのまま流れるのか、興味深い」という指摘が。そういえば「…
1970年代以降、明確に意識される様になった「究極の自由主義は専制の徹底によってのみ達成される」ジレンマ。およびこれを契機に始まり今日にまで至る「事象の地平線としての絶対他者に対する拒絶・迎合・選別のサイクル」… しかし実はこうした諸概念、既に…
これまで法律にこんな形で「事業に関する事者と国民の責務」が規定されているなんてちゃんとした形では知りませんでした。 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和四十五年法律第百三十七号) 第二条の四(国民の責務) 国民は、廃棄物の排出を抑制し、再生…
こうして「事象の地平線としての絶対他者」について言及するうちに宗教との関係性について言及せざるを得なくなってきました。 まぁ実際「フランス革命の省察(Reflections on the Revolution in France、1790年)を著わしたエドマンド・バークの様に「全て…
世界に誇る日本のおもてなし、ご当地グルメ | eBigBridge かくして「食卓ナショナリズム」の観点から後に残されたのは「御当地グルメ合戦」や「老舗同士の対立構造」といった水平次元のダイナミズムと、それを階層化して互いにカプセル化する「格式」と呼ば…
これまでの投稿で述べてきた「食卓ナショナリズム」とは要するに「それまでの高級食材や高級料理が技術革新によって一般に急激に普及し、ある種の常食として広く定着する事、およびその結果それを誇る感情が生じる事」を指します。 フランス料理だって「宮廷…
こういう展開が案外創作分野では馬鹿に出来なかったりして。 Dragon's Blood Medicinal Tree Sap | DudeIWantThat.com 米ジョージ・メイソン大の研究者らのチームが専門誌(電子版)に発表した論文によると、チームはコモドドラゴンが自身の唾液に含まれる細…
『くすぐったい』というのは、①弱点となる危険な動脈付近の皮膚を②危険ではありえない相手から触れられた時に③脳が混乱して笑いがでてくることによって起きるらしいので、相手との信頼関係がないとその感覚は有り得ない。というのめっちゃ美味しいと思います…
(勢力均衡のみが自陣営の存続を担保する)大陸における言動を見るに、おそらくその「容赦ない表現で相手側の一方的殲滅を正当化するプロパガンダ」自体に、いちいち「半島・孤島流の生温い人道主義」で反応するのは全くの無意味なのです。 3日ほど前にPawoo…
古代中国において「肉食」は「貴族」の同義語でした。実際当時の祭政一致体制下においては「先祖に供物として捧げられた牛肉の臣民への公平な再分配」こそが支配者側の技量を問われる最大の「政治」だったのです。*物凄く意外にも四コマ漫画の杜康潤作「孔…
Rock 'n' Roll精神の根幹はしばしば「高揚する精神に引き摺られる疲れ果てた肉体」と表現されます。そして、この次元において「事象の地平線としての絶対他者」は両者の橋渡しをするある種のテクノロジー、一時的に成功を夢見さえつつ最終的には究極の自滅に…
この観点は私にはありませんでした。 https://t.co/VWh6MBTCXlロックマンエグゼという用水路をたどると、ニューロマンサーという雪山があるのかな… — そらいろあばんて (@proudstar03) 2017年10月13日 でも確かに同時代にあった出来事で、両者の背景に共通す…
初代ルパンだけでなく60〜70年代のアニメーションから感じる「大人の匂い」は、当たり前だが「大人が作っていた」からだと思う。今でも大人が作ってはいる。が、それは僕も含め「年取った子供」が作っているのではないか?昔の30歳はとても大人だったよ。 — …
これまで断片的に触れてきた内容について、以下の投稿で初めて統合を試みました。 (経済グローバル化の最初期に勃発した)1857年恐慌を契機に、以下がまとめて発表された1859年頃より「全てが数値化されていく世界」の顕現がが加速。紆余曲折を経て現在に至…
「財産」は「世襲」される時に経済的な事象を越えた振る舞いをする。それについて書こうと思いました。が、あまりに大きなテーマだったので途中で切り上げました。また勉強しなおして、取り組みたいと思います。 国家間競争が全てとなった「総力戦体制時代(…
これまでの投稿において19世紀末にダーウィンの系統進化論やスペンサーの社会進化論(Social Darwinism)に対する誤解から「弱肉強食論」や「最終戦争論」が生まれ、それが「(新聞や映画やラジオに立脚する)総力戦体制時代(1910年代後半〜1970年代)」や…
このサイトは、とりあえず以下が集中した1859年を一つの歴史的画期と目しています。*日本だと勅許を得ないまま日米修好通商条約に調印した江戸幕府の大老井伊直弼や老中間部詮勝らがこれらの諸策に反対する者たちを弾圧した「安政の大獄(1858年〜1859年)…
この考え方が正しいとしたら… 考えてみれば「体制側の暴力は絶対悪、反体制側の正義は絶対正義」なる非対称的思考様式の大源流は、フランスの共和制への移行がブルジョワ寡占体制樹立に他ならなかった事に苛立ったジョルジュ・ソレル「暴力論(Réflexions su…
ブログのタイトルにも含まれているのでTwitterでは「諸概念」なるキーワードを頻繁に検索しているのですが、それでこんなTweetを目にする事になりました。 この極東の国で、近代化と同時に輸入した諸概念を掲げることを「正論」と呼べるまでにするには、諸概…
そして現代のダンケルク? 英LCC破綻、全便キャンセルで11万人が帰国できない恐れ(https://t.co/Z9tqmVviBn) - Yahoo!ニュース https://t.co/R0fEooU2S7 @YahooNewsTopics 後に21世紀のダンケルクと呼ばれそう — Master Adult (@Guarby00) 2017年10…
Yutubeは本当に恐ろしい。 どうしてこの3本のブレードランナー前日譚短編を連続視聴すると以下の動画をリコメンドしてくるの? *この「My turn」って英語圏の流行らしくIron Manでも見た。そしてV for Vendettaを取り上げるなら、これについても触れるのが…
希望の党が、またもやとんでもない事をやらかしてしまったみたいです。 「「コイケノミクスからユリノミクスに名前変えた?」「ユリノミクスって名前だけ聞くと百合民が政党作ったみたいに聞こえる」」が伸びてるみたい。みんな注目してるんだね! https://t…
今年のノーベル文学賞決定!! 「日本人ホルホルキモいんだよ!」とお怒りの進歩的市民の皆様です pic.twitter.com/mTnxKUXOuN — ゲーテ&ワーグナー支持者 (@eikouarucroatia) 2017年10月5日 「長崎の誇り」と祝福の声 文学賞カズオ・イシグロ氏の生まれ故郷 …
スペイン国王が出てきたのでお気持ちを表明して事態の沈静化を図るのかなと思ったらガソリンをばらまきながら突撃してきたでござるの巻>バルセロナのバーでテレビを見ていた人々は国王の演説の後、口笛を吹いたりブーイングをしたりした。https://t.co/DBDv…
随分と昔に仕入れたの情報なのでソースも示せませんが、ナボコフ「ロリータ(Лолита - Lolita、1955年)」には「(高校の授業でしばしば題材に取り上げられる様な)米国文学のマスターピースの一つ」という側面も存在したりする様なのです。 “I am in a drea…
せっかく「ダンケルク」を見に行ったのでそれについて書きたいのですが「3種の時間軸の平行進行」と「石炭袋=久遠の仏」概念の共通性をうまくまとめて語る記述の完成に手間取っていてなかなか発表段階に至りません。 ただ、このままだと確実に旬を逃してしま…
「カルターニャ語吹き替え版」放映以降クレヨンしんちゃんをシンボルとする様になったカルターニャ独立運動が、遂に抜き差しならぬ段階に突入。 カタルーニャ独立運動にクレヨンしんちゃんが使われてる理由の詳細はこれかな?創作キャラに生々しい主張をさせ…
隙あらば、あっという間に認識外の世界に追いやられてしまう「他者を巡る意識」。これを認識範囲内で捕まえるには、諸概念の隙間を突くしかないのです。 『ロリータ』がハード過ぎた。ロリコンたちはあれを踏まえてロリータと言っていないだろう。ニンフェッ…
そもそも現在の日本で広まっているロリコン(Lolicon)概念はアメリカ起源で、源流のそれとは全く異なる内容に変貌してしまっているのです。