諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【七夕の国】「残念ながら、お前の手は決っしてそこまで届かない」?

何たる一コマ漫画としての完成度…そしてそれがもたらす完膚なきまでの絶望感…

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「流産」を連想させる不吉な響き。千反田「江流」も泣いている?

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*ちなみに原作はむしろ千反田「江流」側を「地獄」に突き落とす展開に。これこそがまさしく「ファンなら誰でも知ってる」米澤穂信ワールドなの?

何故か脳内でこの曲が再生されました。

涙に Turn again!!

昨日を数えて眠るなよ!!

振り返るたびに cry ダメになるのさ!!

風のDestination(届け先)!!

朝のDestination(届け先)!!

ゴールなんてなくていいのさ、星を掴もう!!

 そして同日話題となったのがこれ。

そしてさらなる古層には最も世間から忘れられかけてる岩明均「七夕の国(1996年〜1999年)」が埋まっている…

七夕の国 - Wikipedia

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32: 名無し募集中。。。 2011/08/19(金) 22:17:56.92 0
超能力が身につこうが宇宙人が出てこようが
主人公が日常に踏みとどまる
っていう寄生獣とは反対の話が書きたかったっぽい

33: 名無し募集中。。。 2011/08/19(金) 22:23:15.59 0
虐待されて「窓の外」とかいう向こう側に行きたがってる娘を
主人公が普通の日常であるこっち側に
なんとか引き戻そうとするっていうシンプルな話だよ

40: 名無し募集中。。。 2011/08/19(金) 22:36:23.28 0
作者は書きたかったのは>>32-33なんだろうけど
読者が興味あったのは超能力とか宇宙人とか軍隊だったって感じ

41: 名無し募集中。。。 2011/08/19(金) 22:39:27.02 0
いろんな謎を提示してたから
読者の興味がそちらに向かうのは当たり前

43: 名無し募集中。。。 2011/08/19(金) 22:40:51.83 0
クライマックスの
「世界中のことテレビでざっと見てわかった気になったって、 そんなのウソだぜ!」
が心に沁みた

45: 名無し募集中。。。 2011/08/19(金) 22:45:05.72 O
>>43
なるほどそれが言いたかったのか

以下のまとめでも実感したのですが、1990年代後半から2000年代前半にかけて「(自らのキャパシティを超えてまで)あくまで絶対他者(世界そのもの)を直接していく姿勢」が限界に到達。エンターテイメントの主題も、むしろ「それでも日常を続けていく人間の強かさ」に推移した感があります。
*個人的にターニングポイントとなったのはブレードランナー色全開の中島みゆき「4.2.3(1998年)」辺り。「私はもう、ただ無力感に打ちひしがれながら誰が何を伝えようとしているかについてだけ耳を傾け続けるしかなかった」。上遠野浩平ブギーポップシリーズ(1998年)」や米澤穂信さよなら妖精(2004年)」を挙げる人もいるのは十分承知した上での発言。

当時はまさにそういう意味においても過渡期。テッド・チャン「あなたの人生の物語(Story of Your Life、1999年)」が執筆されたのとほぼ同時期の発表だけあって「(絶対他者たる)窓の外に手が届く」事への陰鬱で両義的な感傷、およびそれと「現実の日常生活」を対比させる構造が重なって来ます。そういえば「笹の葉ラプソディ」の物語展開の中心に存在する「あの図形」って…
「あの図形」…キョン長門達の生命体の使ってる文字と推察する場面がある。そして「読者が興味あったのは超能力とか宇宙人とか軍隊だったって感じ」は映画「メッセージ(Arrival、2016年)」に忠実再現?

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ここでも、これまで繰り返し述べて来た「トリミング問題」が再浮上…むしろ本質は「ママと同じ道は絶対に選ばない」と決意を固めた娘達の叛逆を延々と描き続けるノーラ・ロバーツ的ロマンシング・サガの世界だったとも。

*米国発の「ロリコン物」の大源流は、機が満ちると当然のように「さぁ、とうとう私にも人生の主役となる順番が回って来ましたよ!!」と言い出しアップを始める「女性(娘=妻=母親)」と、これにオロオロと振り回される「男性(息子=夫=父親)」の物語。作品としての個性は「それをどうトリミングして、誰を満足させるか」にかかってる? そしてさらに「何も必ずしも異性を選択肢に選ぶ必要はないんだよ?」という発想が導入される事によって組合せ爆発が発生。ここで特に重要となってくるのが「それにつけてもバイは淫乱(だがそれがいい!?)」なる意外な到達点…

日常の裂け目」から覗かくも美しくも残酷な世界観!!

貴様が深淵を覗きこむ時、深淵もまた貴様を覗き返しているのだ」?