諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【君の名は】【聲の形】「大垣花火大会事故」が完成させてしまった何か

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Sleepy, I screamed aloud, as it tore through them, and now...
大今良時聲の形(A Silent Voice、2011年〜2014年、アニメ化2016年)」の数少ない弱点の一つは新海監督映画「君の名は。(2016年)」におけるティアマト彗星に匹敵する強力な「人間が感情的に受容可能な領域を遥かに超えた巨大な日常の裂け目(ヒマラヤ山渓の様に、ある意味それを目の当たりにした人間にとっては死そのものなのに、その人間を絶対拒絶する姿勢ゆえにかえって人類に美と戦慄を感じさせる倒錯した存在)」が登場しなかった事。

ところが何らかの超自然的意思が働いて、現実がこの部分を補ってしまった様です。

*やはり流れた「誰も犠牲者が出なかったのはタイムトラベラーのタイムライン干渉のおかげ」説。

実際にはまさしく「聲の形」におけるこの場面の補完だったと思うんですがね。舞台となるのも「大垣花火大会の夜」そのものだし。

http://kyotouryuu.tumblr.com/post/163576044482

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 「岐阜凄いじゃん!!」という感想もあちこちに散見されますが…

*ちなみに「はがない」の聖地は群馬県高崎市で岐阜じゃない。むしろ忘れてはいけないのが横山光輝「仮面の忍者 赤影(1967年〜1968年)」とも。「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった時代の岐阜」を舞台とする物語だが、当時の怪獣ブームを受けて水木しげるゲゲゲの鬼太郎」同様に次々と大怪獣が登場。

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影丸服部半蔵が親方であり、半蔵もまた、一次下請けの立場、影丸は二次下請けになりますね。しかし赤影は木下藤吉郎に仕える竹中半兵衛の指示で任務を遂行する直接の請負なのだ。

そして影丸は術も使うが基本的には剣での応酬が多い。しかし赤影は飛騨忍法、催眠術を使ったまやかしも使う。

実態はおそらく違うのです。例えば戦国時代日本が当時オスマン帝国に匹敵し、欧州全土を遥かに凌駕する火砲所有国となったのは「周囲を圧倒する野蛮な軍事大国として君臨していたから」ではありません。絶えざる内紛状態が生み出した軍拡競争の産物。

同様に岐阜の「エントロピー状態(エネルギー偏在が著しく、何時何処でエネルギー交換がが勃発しても不思議でないハイテンション状態)」の現存もまた「現在なお潜在し続けている(無数のドラマを生み出す原動力としての)独特の緊張状態」の産物だったと考えるべきでしょう。そして「エントロピー状態(全体の均質化の進行によってドラマの成立(エネルギー交換)が難しくなるローテンション状態)」への傾斜に悩まされている最近の日本にとっては(大自然の原理と向き合い続けてきた)北海道や「修羅の国」北九州などと並んで貴重な「距離のパトス」供給源となってる次第。
*歴史的には横溝正史に気に入られた岡山もこれに準じ、最近も津山市が「山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記(2011年)」の舞台に選ばれている。

*岐阜独特の「距離のパトス」…例えば飛騨高山市を主舞台とする米澤穂信古典部シリーズ(2000年〜、アニメ化2012年)」のメインヒロインである「豪農の娘」千反田江留は大晦日、家長の名代として「留袖小紋姿」で挨拶回りをする。ちなみに小紋がフォーマルな礼服として認められているのは(遠くからは無地に見える細かな文様が特徴の)江戸小紋限定なのだが、京都アニメーションがアニメ化する際には容赦無くこれが(より柄が大きく派手な)京小紋に差し替えられている。まさに文化紛争…

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*「修羅の国」系コンテンツ…例えば岸本斉史NARUTO -ナルト-(1997年〜2014年)」における五大国の一つ「火の国」は九州に該当すると目されている。

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*「北海道」系コンテンツ…「鋼の錬金術師(2001年〜2010年)」「銀の匙 Silver Spoon (2011年〜)」といった荒川弘作品、野田サトルゴールデンカムイ(1914年〜)」、場合によっては「北の螢(1984年)」系で室蘭艦砲射撃(1945年7月15日)に取材した曽根富美子「親なるもの 断崖(1992年)」を含める事も。

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室蘭艦砲射撃 - Wikipedia

そして廃藩置県があやうく内戦に発展しかけた日本でも有数の内紛地域の一つたる岐阜。その根底にあったのは「ベトナムの様に水域ごとに伝統的共同体が存在し江戸幕藩体制下においても徹底した分割統治がされてきた美濃」と「僻地ながら縄文時代まで遡る文化拠点で王朝時代には朝廷に無数の大工を供給し、江戸幕藩体制下においては徳川政権に鉱物や木材を供給し続けた飛騨」の精神的対立。
*「廃藩置県に際して危うく内戦に発展しかけた」…美濃治水工事の負担が飛騨にまで求められた結果。それは江戸幕藩体制下における「宝暦治水事件(1754年〜1755年)」の延長線上に生じた問題だった。

こういう過去史上のドロドロが「エントロピー化によるドラマ素材の枯渇」に悩む現代エンターテイメント業界を支えているという皮肉。そういえば上掲の北海道室蘭も思わぬ形で「コンテンツとしての補完」を受けた様です。

 案外こういうのって地政学が背景にあるの?

*1: °ω°