良くも悪くも日本民俗学樹立者賭して知られる柳田國男が「(地域の伝統的共同体に所属し「一所懸命」の人生を送る)常民と(それ以外が一緒くたにされた)漂白民」の関係について同じ様な事を述べてました。まぁ横溝正史「八つ墓村(連載1949年~1950年、単行本刊行1971年)」や京極夏彦「姑獲鳥の夏(1994年)」でも活写されてましたが、物語を語り継いで後世に伝えるのはあくまで常民側だけなんですよねぇ…
続きを読む【おうちde数学】「加法定理三昧」の世界?
最近のマイブーム。このアニメーションを脳裏に思い浮かべながらの「加法定理の幾何学的証明」の再復習。まさしく高速加法定理…「加法定理三昧」の世界…
何でこんなにも難しいかな…そして遅いくる「成功すれば新しい次元の認識が開そうな予感(特に特に数理的説明が付帯してない黒い線分の動き)」…まぁ、単なる魔境(脳処理の限界超越がもたらす宗教的法悦感)の可能性が高いとは自分でも解ってる訳ですが。
だってそこに神などいない…いない筈なんだもの…
【航空業界】まずはアルタリア航空が逝った。
あの「長い長い777」の航空会社。
私も初見の時はそれしか感想が思いつきませんでした。
【雑想】定期的に再注目を集めるネタ。
みんな疲れ果てているんだ…
続きを読む【雑想】岩波新書「日本思想史」が好評らしい?
久々に骨太の日本論がやってきた?
なぜ日本思想史であって、日本哲学史でないのか?(新書余滴) - 末木文美士 https://t.co/es9ZBZ3aVz
— 文学通信 (@BungakuReport) 2020年2月24日
続きを読む「第一章 日本思想史をどう捉えるか」において、方法論を示している。王権と神仏がキーワードだ。王権は国家統治に関する政治的な機能を有し、世俗的な権力を表わす(顕)。これに対して、神仏は世俗を超えたところから世俗に影響を与える宗教的な要素である(冥)。この二つの両極の緊張関係のもとに、文化や生活が営まれるという構造だ。これを大伝統と呼ぶ。これは古代から江戸時代まで続く。
中伝統は明治以後、第二次世界大戦敗戦までの構造だ。二つの極がそれぞれ重層構造を持つという複雑な構造が崩壊し、天皇を頂点とする一元的な構造となる。4つの領域があり、世俗的な「顕」の頂点には立憲国家であることを示す近代的言説があり、その下に教育勅語など儒教的な道徳倫理がある。神仏の「冥」の頂点には天皇の祖先を祀る国家神道があり、一般国民は仏教式で祖先を祀る。
第二次大戦敗戦により、中伝統は崩壊し、小伝統が形成される。王権=天皇は象徴となり、神仏の要素はなくなる。アメリカに依存する半独立状態だが、タテマエとしての戦後民主主義が進展するが、小伝統が解体する中で、今日の脱近代の思想崩壊状況に至っている、という見立てだ。