実は私、およそ半世紀前の大学生時代、以下の教科書で初めて統計学なるものに触れた人間なんですが…
*もちろん当時の教科書は「統計言語R対応」なんてしてなかった。これぞまさしく「旧い皮袋に新しい葡萄酒」の典型例?
最近の投稿は事実上、当時の知識のフル・バージョンUPとなってます。主観的には「時代がサルからヒトへの進化を強要してくる」圧迫感に押されまくってる感じ?
今の人が当時について「まだ恐竜が街を闊歩してたんでしょ?」とか「まだ天動説の方が地動説より有力視されてたんですよね?」とか指摘されても反論する気が起こらないくらい、勝手に完膚なきまでに打ちのめされてます…
記述統計関連
個別情報
推定統計関連
解析関連
各論
もうね、いくら全力疾走追い掛け続けても全然追いつけない感じで…そんな感じで改めて冒頭で紹介した「Rによるやさしい統計学」について。
統計学の基本的な教科書を読み、基本的な検定や推定については一通り学んだものの、どこからしっくり来ていないような状態。そんな人こそ、この本をからは得るものが多いと思う。
駄目ですぞ、この本全体に漂う頻度主義的イデオロギーをなんとなく容認する(そしてベイズ推定や統計モデル論の可能性をやんわり笑って黙殺する)あの80年代までの独特の空気にそうあっさり屈してしまっては…そして実は上掲の一連の投稿って、この本の「第2章 一つの変数の記述統計」の内容がどれだけ最先端の統計学から時代遅れになってるか確かめていくプロセスでもあったのです。
*その意味では次の課題は「第3章 2つの変数の記述統計」の内容の批判的継承という…
有意差検定というのがもともと「少数例しか得られない時に」そこから得られた情報をその他おおぜいに当てはめられるかを推測するために生み出されたというのはあまり意識されないことラジよね。ビッグデータの時代にはもっと違った統計学が求められるのは当然。
— PsycheRadio (@marxindo) October 2, 2019
検定しても仕方ないですからね。推定できなければ。
— KOHNO Katsuyuki (@Ohr_wurm) October 2, 2019
まさしくこれ…まぁシグムント・フロイトも指摘してる様に「昔の知識が明らかに古びて役立たずになる」のは時代がそれだけ進んだ証拠でもある訳ですから、それはそれで喜ばしい事でもある筈なんですが。