諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【沖縄決戦】【戦争と人間】「沖縄問題」が臨界点を超えつつある?

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*1945年9月7日に行われた琉球方面の日本軍の降伏式典、戦場には投入されなかったアメリカ軍重戦車M26パーシングが整列している。岡本喜八監督映画「激動の昭和史 沖縄決戦(1971年)」のクライマックスにはパットン戦車隊らしきものが登場するが、その直系の先祖筋。
沖縄戦 - Wikipedia

私自身の基本スタンスはあくまで「2016年度大統領選において「とりあえず」トランプ候補に投票した人間も「とりあえず」クリントン候補に投票した人間も出した国際SNS上の関心空間上において(分裂を回避したい心理に基づいて)自ら中道派を自認し極右も極左も切り捨てていこうとする動きが見られる」なる観測結果に基づいて「これからあるべき国際的メインストリームって、こういうもんじゃないの?」というもの。

付和雷同と罵られても、これだけは変えるつもりはありません。なにしろ気付けば自分のアカウントも「中道派」に分類されてしまってる以上、極左や極右との喧嘩には否応なく動員されてしまうのです。ここで躊躇う様なら、逆に日和見主義者として粛清される覚悟を決めないといけないのです。

そういう立場から「早期離脱」を歓迎します。「ノンポリ(政治的ニヒリズム)派」として政治問題関与を極力避けてきた私が言うのも何ですが、この問題、これ以上迂闊に関わると、間違いなく大変な事になるでしょう…

庵野秀明監督がこよなく敬愛する岡本喜八監督映画「激動の昭和史 沖縄決戦(1971年)」。史実を映画化した作品としては抜群の完成度を誇ります。そもそも最終的に全面敗北に終わった日本戦中期(1931年〜1945年)については保守陣営側の見解も概ね厳しく、当時について(膨大な史料の山を検討した上で)左翼陣営側から振り返った五味川純平「戦争と人間(1965年〜1982年)」の内容とほとんど遜色ないほど内省的。ただ(新旧左翼の和解ムードの盛り上がりを背景に成立した)1970年代的ロマンチズムの投影された松竹映画「戦争と人間三部作(1970年〜1973年)」 、特に「戦争と人間 第3部完結編(1973年)」は、中国共産党ソ連の合作プロパガンダ映画としか思えないレベルにまで堕してしまいます。
*そもそも「戦争と人間 第3部完結編(1973年)」には「激動の昭和史 沖縄決戦(1971年)」のパロディとしか思えない側面が数多く存在し、かつ「一刻も早く地上から一人残らず滅ぼし尽くすべき劣等民族日本人軍の関心は略奪・強姦・虐殺のみ。軍隊としての実態は「正義の軍隊」パルチザン(装備も訓練も精神主義しかない日本軍よりはるかに充実)に虫ケラの様にただひたすら殲滅され続けた世界最弱の兵士に過ぎなかった」なる作中での描かれ方は世界中の反日映画のテンプレートに採用されていく展開に。

アイルランド出身のトム・ムーア監督に言及する際に「麦の穂をゆらす風(The Wind That Shakes the Barley、2006年)」についても触れざるを得なくなってますが「沖縄県民は既にアイルランド内戦同様に親日派粛清のタイミングが訪れるのを心待ちにしている」なんて発言を見てゲンナリした覚えがあります。
*「沖縄県民は既にアイルランド内戦同様に親日派粛清のタイミングが訪れるのを心待ちにしている」…既にネット上の発言としては残ってないが「少なくともISISに「人間の盾」とされて死んでいくイスラム教徒達は、イスラム教の大義に感喜しながら殉じていくのだ。腑抜けた今の日本人にその崇高さが分かるか?!」とか連呼してたグループの発言の一つ。

*正直、トム・ムーア監督のアプローチは外国人の目から見ても際どくて(特に現在製作中のWolfwalkers)国内の民族主義者が騒ぐのも仕方のない側面も。

*と、思ってたら「The Breadwinner(2017年)」なんて作画スタッフの独立作品が先行リリースだって? アフガニスタンが舞台で、タリバン父親を拉致された少女が男装して家族を養う話かぁ…また物議を醸しそうな予感。
CATSUKA - 1st pictures of “The Breadwinner” animated feature...

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*「沖縄内戦」…沖縄県民のうち独立支持派なんて全人口の3%にも満たないので(島民の1/3が亡くなった)沖縄戦以上の大虐殺となりそう。「21世紀のサンシー事件(1890年)」なんて別名がつきそうな気配も。
サンシー事件 - Wikipedia

 

③フェニミズム関連で「未来を花束にして(Suffragette、2015年)」に関しても言及しましたが、こちらでも「これはまさに沖縄の現状。沖縄人は全員決して内地人を許さず報復の機会を狙ってる」みたいな発言を見掛けてゲンナリ(以下省略)。

そして最新の動きが以下となります。

私は2月18日~19日にかけて、騒動の舞台である沖縄へ行ってきた。本稿では、沖縄の現状について書くのと同時に、インターネットにおける「発言」の重みについても考えてみたい。

  • 私自身のスタンスを言えば、元々は、ネトウヨによる韓国人および在日コリアンに対するヘイトスピーチに反対していた。そして、ネトウヨを事あるごとに批判していた。ネトウヨからはツイッターで相当数の罵倒を受けたり、自分が関わったメディアに対する抗議デモを起こされたりもした。2010年から2013年あたりの話である。

  • そこに登場したのが「カウンター」と呼ばれる人々である。「レイシストをしばき隊(現・C.R.A.C.)」が2013年2月に結成され、「プラカ隊」などの分派ともいえる人々も登場し、在特会在日特権を許さない市民の会)を中心とした嫌韓派と路上で対峙、「ヘイトスピーチやめろ」「レイシストは帰れ!」「仲良くしようぜ」と呼びかけたのだ。

  • 結局、ネット上の嫌韓と路上の嫌韓は「養分」たる韓国による反日報道がなければあまり盛り上がらない。李明博前大統領の「竹島電撃上陸」などのニュースがあれば、韓国叩きは過熱するが、韓国経済の低迷などもあり、嫌韓運動は次第に盛り下がるようになっていった。

  • また、2013年以降は、しばき隊の登場のほか、大手メディアも積極的にこうしたデモを批判する報道をするようになり、「ネトウヨ包囲網」のようなものができつつあった。

  • 多くのネトウヨにとって、2013年までの活動は「黒歴史」ともいえるものだろう。何せ「在日は弁護士試験の1次試験免除」などの荒唐無稽な説を信じ込み、さらに、「(韓流ドラマを流す)フジテレビは反日! フジテレビに多額の広告費を出す花王反日不買運動だ!」なんてアホなことをやっていたのだから。

  • 挙句の果てには韓国食品メーカー・農心と提携した亀田製菓の「柿の種」や「ハッピーターン」をアマゾンのカスタマーレビューで「★1つ」をつけて罵詈雑言を寄せたりもした。

  • さらには「ソウルフード!」とツイートしたうえで、ラーメンの画像を公開した人物に対し「ラーメンは日本の食べ物です! 盗人猛々しい」と怒り狂うバカまで登場した。 

しかし、徐々にネトウヨ勢力が弱まる中、反・レイシストの側では「内ゲバ」のような展開が目立つようになってきた。運動体というものは、一つの目的を達成してしまうと、往々にして内部や支持者で考えが少し違う者に対し攻撃の矛先を向けるようになるものだ。

  • 昨年の都知事選で、鳥越俊太郎氏を野党共闘の神輿として支持した一派が、公認候補とならなかった宇都宮健児氏に対し攻撃的になったのが分かりやすい例だろう。

  • 宇都宮氏は、リベラル側が分裂するのを避けた方がいいと考え、選挙戦から降りたのだが、その後鳥越氏の応援演説を頼まれる。ただし、鳥越氏の女性スキャンダル疑惑があったため、応援演説を断った。すると猛烈な攻撃をくらったのである。

  • 宇都宮事務所には多数の批判電話やファックスが届いたという。「なにが日本のバーニー・サンダースだ!」といった、宇都宮氏にとっては困惑するしかない批判がかつての支持者(であろう人々)からも寄せられたという。 

さて、こうした内ゲバ劇のうち、私が直接関与したのが「NEWSポストセブンアクセスランキング改竄事件」という実にくだらない騒動である。

  • 私が編集するサイト・NEWSポストセブンに掲載した『「なりすまし」にフィフィさんへの悪口書かれた男性の反論』という記事のアクセスランキングが恣意的に下位に落とされたという推測を、反・レイシスト側の男がツイッターで述べたのがきっかけであった。

  • 記事の詳細は省くが、基本的には在日韓国人男性の窮状を訴えたものである。そのランキングが急激に落ちたということは、この記事が上位にいて目立つことが我々にとって都合が悪いことだと男は指摘したのだ。どうも、我々をネトウヨ側のサイトだと思っていたようである。

  • 私は男に対し「アクセスランキングを恣意的にいじるようなことはしていない」と返事をし、そこから無意味なツイッターでの応酬が発生した。「カウンター」関係者からの罵倒などもあり、私は「ネトウヨはとんでもないが、カウンターもどうしようもないバカだらけだ」と考えるようになった。

元々私自身は超個人主義者で、社会問題に対してはほぼ関心がない。右も左もなく、「何が起ころうが、自分が荒波を乗り切るだけの能力をつけておけばいい」としか考えていない。正直「なるようになれ」としか思っていないのだ。

  • その後、「カウンター」内部で「追放騒動」やら「リンチ事件」などがあり「ちょっと過激過ぎでは?」と活動に異議を呈するものなら、彼らは集団で一斉に、罵倒ツイートを浴びせてくるようになる。

  • 私はだんだん「どっちもバカだが、ネトウヨの方がカウンターよりマシ」といった感覚を抱くようになっていった。

かくして私は沖縄へと旅立った。1泊2日という短い時間ではあったが、この2日間で私は「モノカキ」という仕事を廃業せざるを得ないとさえ思い詰め、これまで専門領域外の問題についてしたり顔で語ってきたことを心の底から反省した。ここまで剥き出しの状態で「安保」や「中国の脅威」が日常の中に存在するエリアが、日本の他の都道府県にあるだろうか……。

  • 那覇空港からレンタカー店に向かうシャトルバスの中では、AMラジオの正午のニュースを聞いた。1つ目のニュースは、米兵がアパートに忍び込んだというもの。2つ目は尖閣沖に中国の漁船が2017年に入って11回目の来襲をしたというものであった。そして、米軍戦闘機の爆音も聞こえてきた。この段階で「沖縄はオレが訪れたこれまでの日本とは違う」という感覚を抱いた。沖縄に来たのは12年ぶり2回目だが、その時は物見遊山気分で来ていたため、こうした感覚は抱いていない。

  • 放射能関連のプロジェクトに関わり、福島に移住するまでに至った木村氏が、「沖縄の問題は福島の問題に近いですが、より深い……」と事あるごとに言っていたが、その後、それが実感となるのである。木村氏は津田氏同様、ここしばらく何度も沖縄を訪れている。

  • まず、訪ねたのは米軍普天間基地に隣接する沖縄国際大学だ。2004年8月、米軍のヘリコプターがキャンパス内に墜落した際、米軍が現場を制圧したため、日本政府が手出しできなかった事件の舞台である。事故現場はフェンスで囲まれ、墜落で焼け焦げたアカギの木は今も本館壁の記念碑とともに残っている。同大学の会議室の窓は防音構造になっているが、窓を閉めていてもオスプレイや軍用ヘリのエンジン音が常に聞こえてくる。前泊博盛教授はこう語った。「佐賀県オスプレイを配備するという計画が出ましたが、その時佐賀で反対運動が起こりました。わが身に降りかかって初めて、本土でも、米軍基地問題が自分達の問題だと捉えられたのではないでしょうか」。そして「沖縄独立論」及び「日本返還後の沖縄」について前泊教授はこう続けた。「安倍政権誕生前は、沖縄独立論は、県民の意識の中には0.2%とか0.3%しかなかった。それが今では6~8%に確実に数字が上がって、顕在化しています。『日本以外の選択肢』も考える県民が増えているように感じます。米軍統治下から戻るべき祖国と思って運動してきたはずの沖縄県民が、なぜそう思い始めているのか。米軍統治下に里子に出され捨てられた沖縄は、親(祖国)のはずの日本からの「仕送り」もなく、極貧生活を強いられた。財産権も基本的人権も否定され、銃剣とブルドーザーで土地を奪われ、基地被害に耐える日々を送ってきた。ようやく復帰を果たしても米軍基地を押し付けられたまま。『なんで僕だけに背負わせるのか。必要ならみんなで背負ってよ』と訴えても、『お前、そのためのカネ貰っているだろ』と言われる。翁長雄志知事が『それなら振興策はいらないから米軍基地を除けろ』とやると、逆賊扱い。ひどい話です」

  • この発言を受け、福島原発事故における放射能問題にも取り組む木村氏がこう語った。「沖縄には薩摩による侵略、明治維新後に行なわれた琉装(琉球の民族衣装)、ウチナーグチ琉球語)が禁んじられた琉球処分の歴史があります。その上に敗戦による米軍統治の歴史が重なります。歴史的に見れば、沖縄の問題はとても長いのです。しかし、福島は最近の話です。『白河以北一山百文(しらかわいほく、ひとやま、ひゃくもん)』、戊辰戦争に破れた奥羽地方陸奥(むつ)国と出羽(でわ)国。今の東北地方。青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の6県)を二束三文の地と蔑んだ言葉です。このように虐げられてきた歴史はありますが、沖縄が被ってきたものよりは浅いのです。福島の問題は、『日本』だから単純です。でも沖縄は日本であって日本でない歴史を抱えています。沖縄に学ぶところは多いですが、これから何十年もかけて意識レベルを上げなくてはいけないのが福島です。『もういい加減、勘弁してくれよ』と政府に怒りをぶつけ、翁長雄志県知事が掲げた『オール沖縄』に至るには、かなり長い時間がかかり、ものすごい思惑がありました。名護市辺野古の埋め立て承認の取消し訴訟における最高裁での事実上の敗訴、沖縄地方選での『オール沖縄」の候補者が次々と落選したことで、今は『オール沖縄』は崩壊しかけていると思いますが」。木村氏は福島の問題に取り組んでいるものの、このように、沖縄問題については「別格」と考えているようだ。

  • 津田氏はこう語った。「基地問題一つとってみても、沖縄県民にいろいろな意見があることは事実です。だけど、県民の意識が“バラバラ”で沖縄二紙が反対の意見しか取り上げていないというと、それも事実と違う。辺野古移設問題の世論調査をすれば、8割近くが翁長知事の行動を支持していますし、メディアではなく、沖縄県が行った県民向け意識調査でも辺野古移設反対(58%)が賛成(25%)の2倍以上となる結果が出ています。昨年行われたこの意識調査はとても興味深くて、例えば米国に対する親近感を見ると『親しみを感じる』層は55.5%。『親しみを感じない』層は42.2%と拮抗していますが、これが『日米関係は現在重要か』という問いになると『重要である』と答えた層が73.7%まで増えています。一方、対中感情に関しては『良い印象を持っている』が8.3%。『良くない印象を持っている』が90.8%と圧倒的に悪い。実は後者の数字は全国平均(日中共世論調査)の88.8%よりも高いんですね。全国平均より悪い対中感情持っている県民が『中国のスパイ』であるわけないですよね。これらの数字から読み取れることは何か。対米感情は本土と比べると悪いが、中国の脅威は肌で感じており、それが対中感情の悪さと日米安保への評価につながっている。しかし、辺野古移設は反対である。つまり、沖縄県民は日米安保の『最前線』で暮らしているがゆえに、現実主義にならざるを得ず、それがこうした複雑な県民感情につながっているということです。日米安保や国防の重要性は一定程度認めるし、それを担っている自負やプライドもある。しかし、本土側はまったく配慮せず、負担を押しつけ、固定化することを繰り返す。それに対して「いい加減にしてくれよ」と思っている県民が多いから、辺野古移設を調査するとこういう結果になるということなんです。単に「基地反対」かどうかで沖縄を見ても状況は見えてこない。さらにいえば一口に『反対』といっても、『全基地撤去しろ』と思ってる人だけでなく、『ほかの基地は認めるが辺野古移設は反対』という人もいる。あるいは『凶悪犯罪を起こす海兵隊が撤退してくれればいい』と思っている人もいる。『全基地撤去派』以外の人は『基地反対派』とも言えるし『基地容認派』とも言える。それだけ考え方に色々なグラデーションがあるんです。だけど、ネットで見ると、極端なところだけが切り取られて語られてしまう。僕自身そうしたことは沖縄で何度も取材することで見えてきた部分でした。そして、さらに厄介なことに、沖縄の多くの人は本土の人間になかなか本音を話してくれないんですよね。それは沖縄の歴史や事情を知らない本土人が思い込みに基づく印象批評を繰り返した結果、『この人たちに話してもムダだ』と沖縄の人たちが思うようになった結果でもあるんでしょうが……。基地が政治的課題である以上、うるさいし、なくなった方がいいと思うし、本土にもアメリカにも言いたいことはあるけど、『自分がいうことではないかな』と考えている人も多いんじゃないかと思います。反対運動に身を投じることはできないけど、シンパシーは感じている――だから、投票では基地反対派に投じる。あるいは、シンパシーは感じているけど地域社会のつながりから基地容認派の候補に入れるということもあるでしょう。本土の人間はそうした沖縄の方々が抱えている複雑な事情を知るべきだし、その原因をつくっているのは自分たちであるという自覚を持つ必要がある。それをしないで、お手軽にネットで沖縄の情報を見ている限り、こうしたすれ違いは永遠に続きます」

  • この日の夕方、関東地方出身で沖縄在住のジャーナリスト・X氏に話を聞いた。X氏は、沖縄の人々のことが「今でもよくわからない」と言う。「取材した後、その相手と一緒にバーに行ったりするわけですよ。すると真逆のことを喋り始める。本音で語ってもらった時に愕然とするんです。沖縄には表裏一体で両方の意見を持ってる人が多い。会う相手によって言うことが変わる。Aパターン、Bパターン、Cパターンというように、一人の人間であっても違うことを言うんです。でも、どれも本人なんですよ。ウソをついているわけではありません。私も全国各地で取材をしてきましたから、『大体これがボリュームゾーンの意見だろうな』という直感が働くのですが、沖縄ではそれが通用しない。山でなく、カステラみたいなんですよ。どこを切っても沖縄の声ではあるものの、突出した意見がない。だから、考えれば考えるほど沖縄のことが分からなくなってくるんですよね」

  • その後、辺野古キャンプ・シュワブ前の反対派のテントも訪れた。日曜だったため、3人しか人はおらず、ものものしい雰囲気はなかった。かつての米軍関係者にとっての歓楽街だったエリアも閑散としていた。

  • 那覇市内に戻ると、沖縄国際平和研究所(旧・大田平和総合研究所)へ行き、沖縄戦やそれ以降の沖縄の様子を写した多数の写真とともに、ナチスホロコースト関連の写真を見た。途中、地元の若い母親が小学校低学年の子供を連れてきた。彼女は息子に「いい? すごく残酷な写真があるから、イヤだったら見ないでね」と注意しながら、沖縄の歴史を息子に伝えようとしていた。ここ10年ほどの沖縄をめぐる騒動なども多数の写真とともに紹介されていた。同研究所の理事長・大田昌秀元知事は、アメリカに対して公開請求を行い、米軍発の写真を多数手に入れたそうだ。すさまじき熱意である。

今回の取材の最大の収穫は「素人が扱ってはいけないイシューがある」「専門家及び当事者に任せよう。外野は安易に発言してはならない」ということを実感できたことである。沖縄を左と右が勝手に係争の材料にしている今、沖縄問題については専門家と当事者に返すべきである、というのが私の結論だ。

 

 私自身は沖縄に旅行した際にタクシーの運転手からこんな話を聞きました。

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  • 沖縄人が密かに心の誇りとしてるのは、沖縄戦の最高司令官だった第10軍司令官バックナー中将や第96師団副師団長クラウディウス・M・イーズリー准将を討ち取った事だ。その後のヒステリックな報復攻撃で軍民問わず随分やられたが、とにかく一方的に殺戮されただけじゃなかったって事だ。
    *後に国際的に広まる戦法だが、沖縄戦でも射撃名人が射程と威力に優れる重機関銃単射で将校を狙い撃ちにして相応の戦果を挙げたという話が伝わっている。命中した肉体は風船の様に弾け飛ぶから米軍をパニック状態に陥らせる効果もあったらしい。
    バックナー中将の死因について
    九二式重機関銃 - Wikipedia

  • ベトナム戦争当時は中継基地に使われた。酷い戦争だったんで戦場から戻ってきた兵士が日常生活に戻れず暴れ出す事件も相次いだが、それでもとにかく沖縄じゅうが特需で賑わった。北朝鮮政権が崩壊したりしたら、再びあの活況が戻ってくるだろうか。
    *ちなみにヒッピー運動全盛期、アメリカの反戦運動家が沖縄に乗り込んできて扇動活動を繰り広げたが全く効果が上がらず「沖縄人は心から腐ってやがる」と毒吐いたというエピソードも残っていたりする。ちなみに少なくともその一部は日本に残り、湘南でサーフィンなどを楽しみながら余生を送ってるらしい。
    沖縄の歴史

  • もちろんこんな話、内地から乗り込んでくる左翼連中の前じゃ絶対しないよ。どうせ大日本帝国時代の軍人同様、自分達の聞きたい話しか聞きたがらないしな。

もちろん、こうした発言を「オール沖縄の声の代表」として推すつもりなんて毛頭ありません。ただ「民族問題なんて下手に政治利用しようとすると、最後にはアイルランド人と英国人の双方から見捨てられた自由党グラッドストン党首や、独立戦争達成後にベトナム共産党から見捨てられてクメール・ルージュ擁護派に鞍替えした本多勝一みたいな末路を迎える」リスクがあるのは十分承知しておいたほうが良いかと。そう、ちょうど船戸与一「神話の果て(1985年)」の結末で(それまで仲良くなれたと信じていた)インディオから「白人は皆同じだ」と告げられ、容赦なく殺された日本人工作員みたいに…

Sonic Rumble

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MICHELLE'S PORTAL

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ちなみにアメリカの報道から「Alt-Right」の文字が消えたのも「Facebook拷問Live事件」以降、BLM(Black Lives Matter)運動が勢いをなくしたのも同様の流れの一環。妙な連中がどんどん合流する様になって日本の反原発運動が急速に盛り下がっていったのと状況が良く似ています。