諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

グレイテスト・ショウマン観てきました② ヒュー・ジャックスマンにとっての「深淵からの帰還」?

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グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman、2017年)」…要するにこの作品は21世紀版の「ファントム・オブ・パラダイス(Phantom of the Paradise、1974年)」や「ロッキー・ホラー・ショー(The Rocky Horror Picture Show、1975年)」や「トミー(Tommy、1975年)」として鑑賞されるべき作品とも見て取れる訳です。

ただし進入角が深い(コメディなる糖衣を被せてない)分だけ「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」ジレンマも深まっているのでした。

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グレイテスト・ショウマン観てきました① むしろ「生還」を喜びたい心境に。

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オーストラリア人監督マイケル・グレイシーの手になる「グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman、2017年)」…MVとしての完成度自体は完璧に近く、リピーターが多いのも頷けます。

一方、物語が竜頭蛇尾に終わってる件については、むしろ「そんな装備で大丈夫か?」なる心境に。本当にここまで徹底して準備不足な状態で「深淵」に潜って、よく生還出来たものです。むしろその奇跡を祝福したい気持ちになりました。

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【文化相対主義の罠】【温情主義】【退行的左翼】近代以降の「インテリ=ブルジョワ階層」の迷走について。

ユダヤ人だったジークムント・フロイト(Sigmund Freud、1856年〜1939年)が一時期アドルフ・ヒトラーAdolf Hitler, 1889年〜1945年)の公然たる反対者ではなかったエピソードを紹介すると意外に感じる人が多い様です。

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アメリカの極秘文書が伝えるヒトラーの意外な素顔

1933年にナチスによって自身の本を焚書された時も「なんという進歩か。中世なら私自身が焼かれるところだった。この時代の連中は本を焼くだけで満足してれくる」と冗談を飛ばしている。

フロイトがウィンを去るときに、ゲシュタポは、この文章にサインするようにといって書類を持ってきた。

「私、フロイト教授は、ドイツ国によるオーストリアの合併後、ドイツ当局者により、とくに、ゲシュタポにより、私の科学的名声を尊重して好遇を受けたこと、完全に自由に生活し仕事をなし得たこと、私の望んだすべての活動をあらゆる点で遂行し得たこと、これらに関して十分な援助を受け、何ら不満をもつ理由なきことをここに確信いたします。」

フロイトは、このナンセンスな文章に、平気でサインしたが、サインしながらこう言った。「どなた様にも、ゲシュタポを、心から、おすすめいたします。」これは、お手伝いさんを推薦するとき用いる言葉なのである。

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これも「事象の地平線としての絶対他者」?⑧ 手塚治虫「火の鳥」は酷過ぎ?

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そもそもユダヤ教キリスト教イスラム教といった「啓典の民」が共有する「絶対他者としての神」って迂闊に擬人化するとトンデモ存在になりがち。

特に突出してるのが、人間に「私の最高傑作は人類でなくワニやカバ」と、ただひたすら延々と力説し続ける絶対神とも。

487夜『ヨブ記』旧約聖書|松岡正剛の千夜千冊

背後に「単に合理的なだけの人格的存在に過ぎないなら神として崇める意味がない」「完全に人類には理解不可能な超越的存在なら神として崇められる意味がない」なる神秘性を巡るジレンマが垣間見えますね。

【雑想】最後まで人を裏切らないのは筋肉のみ?

ユートピアディストピアは紙一重?

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それまさにProduction I.G制作アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス(2012年〜)」で描かれたディスピアでは? 色相が濁ると即排除対象…

その一方ではこんな考え方も登場。

また「数値化が全ての判断基準となる世界」では、むしろ逆に「パラメーターの見落とし」や「アルゴリズムの誤謬」に神経質となるものなのです。

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最後まで人を裏切らないのは肉体のみ…筋肉のみ?

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まぁ「日本男子」も通ってきた道だから多少はね?

【米国銃規制問題】多様性と多態性の容認の臨界点?

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多様性と多態性の容認」が、ジョン・スチュアート・ミル「自由論(On Liberty、1859年)」の「文明が発展するためには個性と多様性、そして天才が保障されなければならない。これを妨げる事が正当化される場合は他人に実害を与える場合だけに限定される」なる定言から出発する以上あくまで限界はあります。もちろん線引きは難しいのですが…

アメリカにおける銃規制問題」は中でも飛び抜けて難易度が高いのです。

最近国際SNS上の関心空間上の若者達の間では中道左派中道右派の融合がじわじわと進行中ですが、Birth Control問題やLGBTQA問題についてもフランクな意見交換が可能な彼らの間でさえ、この話題について触れるのがタブー視されている有様…

 だから「Falloutシリーズ(1997年〜)」がヒットし、マックス・ブルックスワールド・ウォーZWorld War Z、2006年、映画化2013年)」原作には「アメリカ再統一の過程では、ゾンビとの戦いより勝手に解放区を設定した自警団との戦いで多数の死者を出した」なる記述が…

何が恐ろしいって「事象の地平線としての絶対他者に対する黙殺・拒絶・混錯・受容しきれなかった部分の切り捨てのサイクル」が全然回ってない辺り…