ディストピアモノでよく出てくる、「能力に応じて職がAIや政府から指定されて職業の自由がない」みたいなのあるじゃないですか?働いてみた身にとって、自分にあった職を政府やらAIやらが選択してくれるの良くないですか?職のミスマッチがなくなっていいと思うんだけど…
— 職をください (@Teslamk2t) 2018年2月10日
それまさにProduction I.G制作アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス(2012年〜)」で描かれたディスピアでは? 色相が濁ると即排除対象…
その一方ではこんな考え方も登場。
障害なくても人間の脳は原始時代の環境に適応して進化してきたなどの理由で現代社会といろいろ齟齬があり、いまやそいつをどう補正するかという話がアカデミックな場でもされているんですよね。つまり健常者の個性だって一方的には肯定されないですよ。
— しんかい38(山川賢一) (@shinkai35) 2018年2月16日
たとえば伊藤計劃のハーモニーに出てくる双曲割引は、健常者にもある、社会と齟齬を起こす脳特性の一つですよ。
— しんかい38(山川賢一) (@shinkai35) 2018年2月16日
伊藤さんは、現代では脳の特性がわかってきたため、人の心を野放しにはできないという考えが強くなったことを意識してる。だからフーコー風用語使いつつ管理社会批判してたミァハが、ヌァザから神経科学を学ぶと管理社会肯定に転じ、欠陥があるのは社会に適応できない脳のほうだと考えるようになるんす
— しんかい38(山川賢一) (@shinkai35) 2018年2月16日
こういう話はたんなる科学者間の話題ではなく、脳の欠陥を社会制度で補うという、リバタリアンパターナリズムって思想がすでにあるんすよ。その提唱者の一人サンスティーンはオバマ政権時代にホワイトハウス入りしてたし、もう一人のセイラーは去年ノーベル賞を取った。このように高い評価を受けてる。
— しんかい38(山川賢一) (@shinkai35) 2018年2月16日
伊藤さんはほぼ10年前にハーモニーを書いたとき、すでにこういう時代の流れを意識していたんです。あの小説は既存のディストピアSFの枠内で評価されることが多く、こういうすごさを理解してる人があまりいないんですけど。
— しんかい38(山川賢一) (@shinkai35) 2018年2月16日
また「数値化が全ての判断基準となる世界」では、むしろ逆に「パラメーターの見落とし」や「アルゴリズムの誤謬」に神経質となるものなのです。
最後まで人を裏切らないのは肉体のみ…筋肉のみ?
まぁ「日本男子」も通ってきた道だから多少はね?