現代の怪異の伝わり方は「語られる」だけではない?
今回の投稿の発端は以下のポスト。
ハワイにムジナが出るらしいんですよね。現地で取材したところ、最もハワイで知られた怪談だということでした。ハワイに日本で知られるお化けが沢山出るというのは、凄いことなんじゃないかな?と思っているので、引き続き調べてみようと思っています。https://t.co/1CfShhVmvD
— 田辺青蛙 (@Seia_Tanabe) 2023年8月18日
怪談の文化的な拡散を考えると、日本人が知っている世界の文化には明らかに偏りがあるので、例えば日本のムジナはそもそも奴隷貿易で拡散したが西アフリカ起源でした!みたい事実があったとしても、知っている文化圏に現れない限り、その存在が見えないかもしれない。
— 林 譲治 (@J_kaliy) 2023年8月18日
ハワイのムジナの話は日本人移民が持ち込んだのだろうと、多くの人が思っているみたいなんですが、文化的背景や認識がないとオバケが見えないって説は以前日文研の方から聞いたことがあります。ハワイ、日本人が持ち込んだ犬神や熊の祟り神の話もあって凄いですよ。
— 田辺青蛙 (@Seia_Tanabe) 2023年8月18日
それは興味深いですね。いわゆる幽霊が見えない人は、もしかすると文化の共有が成立していないのかも。
— 林 譲治 (@J_kaliy) 2023年8月18日
幽霊の概念が無い宗教や国も多いですしね。
— 田辺青蛙 (@Seia_Tanabe) 2023年8月18日
ここに乱入…
一方、海外SNSに意匠が流れて独自発展を遂げた「二口女」概念… https://t.co/fsvAGkMM1J
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月18日
コロナ期の妖怪「アマビエ」じゃないですが、SNSを媒介とする今の時代のイメージ拡散には「絵師によるイメージ再生産の過程で起こる変化」への視線も欠かせない気が…https://t.co/t2uJMZumSF
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月18日
朝日新聞さん、こういう怪異が拡散する経緯をいちいち調査報道するので、割と怪異に強い謎新聞……(アマビエ、口裂け女など実績ある)
— 鴉野 兄貴 (@KarasunoAniki) 2023年8月18日
ただ柳田國男も「妖怪談義」の中でちょっと触れている様に「メディアが取り上げた途端、怪異は広域に渡って画一化してしまう」問題も。実際、当初はごく狭い地域の怪異に過ぎなかった座敷童も民族学機関誌で取り上げられた途端、全国に…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月18日
調伏として考えたら、怪異は名をつけられることで強くなるけど、恐れられることなく一般化して萌えキャラに貶められ消費対象にされちゃうあたり、神にもしてもらえないこの世の中は大調伏萌えキャラ化時代
— 鴉野 兄貴 (@KarasunoAniki) 2023年8月18日
八尺様「…」 https://t.co/RLHELoLAyG
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月18日
怪人赤マント「今更気付いたか。とっくに時代は…」 https://t.co/v4SYndLZR4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月18日
歴史的経緯が明らかになり、自己嫌悪や内面的恐怖が昏睡と覚醒の間に出てくるのがオバケと定義できちゃうと、そもそも自己嫌悪すらなくなって自分の一部として抱きしめてしまうし金縛りにも冷静に対処しちゃう……
— 鴉野 兄貴 (@KarasunoAniki) 2023年8月18日
そこで文明開花期の名作落語「真景累ケ淵」の枕の世界観。「近来幽霊などない、全部神経病という様になりましたが、それでも諸般の事情から幽霊を背負ってしまう人は必ず現れてしまうものなのです」…あ、これ「昭和元禄落語心中」の世界観でもある?https://t.co/lu5CMWG2nS
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月18日
こうした時代には「実話怪談の語り手のイメージそのものが海外流出」する珍事も?シーユーバイバイ‼︎ pic.twitter.com/ns3pfbcRko
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月18日
そんな感じで以下続報…