未来を花束にして
「平等に貧しくなろう」という上野千鶴子の意見についてネット上においてさまざな議論が交わされている様です。 とりあえずハンナ・アーレントは「国民の平等を最優先課題に掲げた政権はすべからく自滅した」と述べています。考えてみれば当たり前の話なので…
これまで「(フランク・キャプラのスクリュー・コメディなどの影響を受けて成立した)小市民映画は、日本の軍国主義者からも社会主義者からも叩かれた」なる常套句を安直に使い回してきましたが、実際には多くの誤謬にまみれていた事をここに告白させて頂き…
最近ではそもそも「日本の家父長制とは何か」そのものが問われている様です。 「日本の家父長的家制度について 農村における「家」の諸関係を中心に」日本の家父長制とは何か①~家父長制に関する一般論の照合とフェミニストの登場日本の家父長制とは何か②~…
「家父長制」や「家母長制」の概念は、当初「世界そのもの」に埋め込まれていた筈です。そもそも「社会」の概念すら「世界そのもの」に埋め込まれていたのですから、他の選択肢などなかった筈でした。
これまでの投稿を振り返って「国民」と「臣民」と「市民」の概念がごっちゃになってる事に気付きました。そもそもこの三者の厳密な区分って何?
江戸時代、出島を訪れた「オランダ人」には存外、ドイツ人比率が高かった様です。 ドイツ帝国(1871年〜1918年)建国の主体はプロイセン王国。その影響でユンカー(Junker、エルベ川以東の東部ドイツの地主貴族)が官僚や軍人の主要供給階層となった。 神聖…
「未来を花束にして(Suffragettes、2015年)」が日本でも封切られ、テロをも辞さなかった女性参政権運動サフラジェット(Suffragettes)が話題となってますが、この運動自体は、欧米目線では「現代日本人の観点から見た幕末尊王攘夷志士」みたいな存在なん…
もしかしたら世界に向けて「Samurai Movie」が発信可能なのは日本と英国くらいなのかもしれません。そう思いついたのは「13人の刺客(1963年)」リメイクの「アイアンクラッド(Iron Clad、2010年)」を鑑賞してからでした。 「騎士の誓いを立てたが故に私の…
そもそも 與那覇潤「中国化する日本」の抱える最大の胡散臭さ。それは「世界には(閉じられた部族社会的な)日本型国家と(開かれた自由社会的な)中国型国家の2種類しかない」という前提から出発している点にあります。 與那覇潤「中国化する日本」Amazon…
ハリウッドが1970年代に量産した大規模パニック映画。 その前史には1950年代から1960年代にかけて国策的に量産されたスペクタル史劇の存在がありました。両者をつないだ「顔」はこの人。 チャールトン・ヘストン(Charlton Heston, 1923年〜2008年) アメリ…
年表なんてスラスラ書けてるうちはちっとも面白くありません。それこそ暗記中心の受験勉強みたい。書いているというより、嬶されてるという感じ。しかも多少視点を変えたくらいでは、やっぱりスラスラ書けてしまうのです。あたかも「それくらい織り込み済み…