「イスラム原理主義過激派」というとイスラム文明と同じくらい歴史があると誤解されがちですが、実際には遡っても18世紀アラビア半島内陸部にオスマン帝国からの分離運動を兼ねて勃興したワッハブ派(サウジアラビアの国教)までで、特に過激化したのはイラン革命(1979年)に反応してスンニ派イスラム原理主義者達が過激化して以降。
今回の投稿の発端は以下のTweet.
司馬遼太郎は「人間の集団について」の中で、韓国兵がベチナム人に施した数々の残虐行為を直視し「共産主義者も同じ人間と考える事を禁止する徹底的な反共教育の産物」と分析しました。一方、北朝鮮では「地主」と「対日協力者」が同じ位置付けに。要するにベクトルの方向が違うだけ? https://t.co/F4UabNdbYG
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
「何かを共同体全体で強烈に憎悪し、これを弾圧する伝統」自体は対象を変えながら存続。韓国に浸透した北朝鮮工作員が従北派の憎悪対象を「共産主義」から「大日本帝国」に向けさせる事に成功して大成功を収めた話は有名ですが…https://t.co/7vEElGYUej
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
北朝鮮はイランの革命防衛隊と共闘しており、彼らのユダヤ人憎悪も一緒に吹き込んだので、パリでイスラム過激派の手になるユダヤ人連続殺陣事件が起こったのを契機に「ナチスの時代にはホロコーストが人道主義的犯罪とされた様に、現代ではユダヤ人民族浄化を望まない事が人道的犯罪」なる思想も登場。 https://t.co/ekjqozigWR
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
当然韓国の若者、特に海外進出して国際的に活躍する様になった層はその多くがこうした価値観から脱しているのだけど、むしろそれゆえに彼ら自身が国内守旧派から「韓国精神を喪失した売国奴」と集中弾劾される機会が多くウンザリ。まさしく「魔法使いの弟子」案件?https://t.co/QIMqStjsZv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
こういう話もありますね。「エコーチェンバーからは他力だけでは脱出不可能」。 https://t.co/azYej0Pm6l
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
「鉄血宰相」ビスマルクはドイツ帝国を成立させる為にシュレースヴィヒ=ホルスタイン問題やドイツ人のフランス人への憎悪を巧みに利用。https://t.co/Zy9gwZ2kww
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
一般に近代的ナショナリズムは英仏における「ケルティック・ルネサンス」運動に端を発するといわれていますが、その枠外にあたる「ゲルマン民族主義」はなぜか「魔法使いの弟子」に登場する箒の使い魔の様に召喚に次ぐ召喚が暴走を誘発してしまいます。https://t.co/S10kRq8XLh
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
さらなる大源流に三十年戦争(1618~1648年)乱入の大義名分として称揚されたスウェーデン王室が用いた「ゴート族起源説」、およびその近世的リヴァイヴァルたる「汎スカンディナヴィア主義」が?https://t.co/vCRklPEaje
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
これを起点として近代には「汎スラブ主義」「汎ゲルマン主義」「汎テュルク主義」などが成立。第一次世界大戦の遠因となっていった訳です。https://t.co/TabiLYlPsZ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
そして「神聖ローマ帝国→オーストリア=ハンガリー帝国(800年~1918年)」「オスマン帝国(1299年~1922年)」「清朝(1616年~1912年)」「帝政ロシア(1721年~1917年)」といった前近代から続く老大国が国際協調体制より消えた事によ新時代が訪れるかと思いきや…https://t.co/B5L6VYcpap
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
実際には「総力戦体制時代」、すなわち欧州が第一次世界大戦(1914年-1918年)による大被害から回復してそれ以前の時代に有していた国際的影響力を回復した1970年代末にかけて国際協調体制が最初は枢軸国連合、次いで共産主義諸国連合に脅かされた時代も憎悪の連鎖は温存され…https://t.co/0yl6hZHuaA
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
イラン革命(1979年)と、これに対抗するスンニ派イスラム原理主義運動の過激化、ソ連の衰退と滅亡によって「裁定者」を失った民族運動激化などにつながっていったのでした。https://t.co/2cDkvQBbHV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
結論。「(お互いが自らの加害について沈黙しつつ、受けた被害を言い立て合う)民族主義=「魔法使いの弟子」に登場する箒の使い魔」は(経験が浅い)素人が振り回しても暴走しか招かない?https://t.co/mdzgHyzvPc
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
そういえば「世俗主義(右翼)とイスラーム主義(左翼)」「汎アラブ主義(右翼)とアルカイーダ系のスンナ派イスラム過激派(左翼)」なんて捻れ構造もありました。ここにもやはり、どう計算しても回答が空集合になる虚無感が…https://t.co/m0T8CPlcUQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月2日
そんな感じで以下続報…