とりあえず第一弾…
今回の投稿の発端は以下のPost。
とりあえずバービー鑑賞。とりあえずネタバレにならない範囲で感想を述べておくと、長年の映画ファンからは黒澤明監督映画「天国と地獄(1963年)」を連想し「ケンは山崎努?」みたいな設問をする人が出てきてもおかしくない内容?https://t.co/I8DWry6T5O
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
そう①「天国と地獄(1963年)」は怪獣ソフビとリカちゃんを登場させた「ビニール革命」前夜の風景。②主舞台「ナショナル・シューズ」では「(本物の革を用いた)丈夫なだけで無骨な兵隊靴の成功体験から抜けられない先代」や…https://t.co/A63uJ5ugmw
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
「(可塑性は高いが長持ちしないビニールやプラスティックといった劣悪な新造素材を用いた)高度成長に浮かれる婦人を標的とした詐欺商売に魅了される筋悪派」が党争を繰り広げているが、三船敏郎を筆頭とする「本物の婦人のニーズに寄り添おうとする」中庸派は実際の女性にヒアリングするでもない。 pic.twitter.com/yL2qAhAacQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
そういえば映画「卒業(1967年)」冒頭でも、東海岸の名門大学で文武両道の成績を修めた大学卒業予定者が、故郷の西海岸に就職先を求めて「プラスティックこそ有望産業」と囁かれて「そんなの人間らしい生き方と無関係」と失望する。https://t.co/CZfWn9aAW3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
そういえば当時の世界は、まだまだ「人類がコンピューター技術と縁を切って元来の人間らしさを取り戻す」未来を描いたフランク・ハーバード「デューン砂の惑星(1965年-1986年)」が大喝采をもって国際的に受容される状況だったのです。https://t.co/xAs45GBdke
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
こうした「既存の(「黄金の米国50年代を支えた再版家父長制」の影響色濃い)人間中心主義」を一気に過去へと葬り去ったのが、まずブラックコメディ「博士の異常な愛情(1964年)」でシリアス作品「未知への飛行(1964年)」を破って爆弾を投じたキューブリック監督が…https://t.co/RSy1gxPcdj
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
SF作家アーサー・C・クラークと組んで「天国と地獄」の山崎努や「デューン砂の惑星」のフレーメン族の如き「虐げられた人々のルサンチマンが欺瞞に満ちた近代文明を凌駕する未来」遠全否定する様な新しい未来観を打ち立てたのが「2001年宇宙の旅(1968年)」だったのです。https://t.co/JnqScNI5O4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
この時発生した変化は「東海岸目線からの西海岸の物質文明への批判」から「西海岸文明目線からの工業文明の本格的反撃」ばかりではありません。https://t.co/WqNX6aOv1Z
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
そう、まさに日本人が当時のアメリカにおけるパラダイムシフトに疎い理由…この頃の日本人は日本人で「(ソフビ怪獣やリカちゃん人形に代表される)ビニール革命」や「(仮面ライダーやスーパーロボットの超合金やプラモデルのディテールが精緻化した)」の最中だったのです。https://t.co/DwzHoOXPL2
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
そう、元来なら横山光輝と並ぶ「月刊少年雑誌掲載のSF漫画の雄」手塚治虫が「マグマ大使(1966年)」の特撮技術に「やっと私の想像力に実写が追いついてきた」と太鼓判を押したのを嚆矢とする第一次怪獣ブームと変身ブーム(第二次怪獣ブーム)が被さってくるパラダイムシフト…https://t.co/VzLp9QJnsl
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
バービー「日本人は忘れてるけど、私が発売された1959年時点で私を子供達が求めるディテールと原価で製造出来たのは日本だけ。「天国と地獄」における「子供達の西部劇ごっこ」への三船敏郎の辛辣な発言を見ても「植民地的搾取‼︎」という意識が付帯してるけど…」https://t.co/sHSdaOQduu
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
バービー「靴業界の話である「天国と地獄」に絡めても1960年代というのはナイキ創業者とオニツカ創業者が邂逅する時代でもあって、まさしく「搾取する側と搾取される側が固定されてる」黄金の米国50年代的構造のある種の崩壊期なのよねぇ」。https://t.co/tvafUZy3p6
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
むしろアメリカ人の方が、こういう観点から黒澤明監督映画「天国と地獄(1963年)」を解析してて、その結果「(白黒映画の中の突然の)ピンクの煙」のイメージも、より鮮烈に根付いているという…https://t.co/SFgs2Vf3xx
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
こうして全体像を俯瞰すると1960年代を席巻した「残酷ブーム」についても「人から巧みに吸い上げた欲望で回転する挽臼としての資本主義=最後には虐げられた人々のルサンチマンに倒される帝国主義」なる単純視の崩壊と関連付けて語り得る?https://t.co/nf5dukIQ5U
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
まさしく山田風太郎「忍法帖シリーズ」全盛期には、21世紀には漫画「シグルイ」原作者として改めて世界に知られる事になる南條範夫の「武士道残酷物語(1963年)」…https://t.co/50ZwlmV2C3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
岡本喜八版「大菩薩峠(1966年)」の机竜之介同様、仲代達也が伊右衛門を「善悪の境界線の凌駕を目論む狂人」として演じた豊田四郎監督版「東海道四谷怪談(1965年)」…この辺りの作品、海外でばかり名高くて日本での知名度がサッパリですが、国内評論家に嫌われたせいとも?https://t.co/LBXq2jQvQH
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
当時の日本映画評に国際的評価軸なんて観点は全くありませんから「海外評価は絶大で多くの作品に影響を与えたけど日本人観客は全然知らない」なんて事はザラ。そうやって邦画は独自の価値判断体系を保ってきた?https://t.co/rAxQEQcYD1
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
バービー「こうした予備知識があると映画「バービー」冒頭場面のパロディが単なる思いつきでないのは明らか。なお私の発売期はビキニ水着の国際的浸透期だったけど、映画に初登場する時着てるのはレイヨンやジャージみたいな新素材が登場した1920年代風なのよね」。https://t.co/Z2spSzMkGC
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
バービー「素材革命の強調が主目的だった?そういえば1960年代における日本TVアニメ黎明期の原動力、少なくとも最初は劇画表現の登場や少女漫画の過激化(恋愛禁止ルール無効化)への「(少年分野での週刊漫画誌台頭に対抗しての)月刊総合誌文化なりの抵抗」という側面も?」 https://t.co/OYUidLGuKn
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
バービー「その魔女っ娘系TVアニメも、1970年代に入ると人間に化けた人魚が繁殖相手を探しに上陸してくる様になるのだけど、それはそれ。まだ恋愛沙汰じゃない(ただ繁殖したい欲求があるのみな)ので許された?」https://t.co/7bDUcOPmWL
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月11日
そんな感じで以下続報…