江戸幕藩期の日本では、その地域が「亭主関白」となるか「カカァ天下」となるかは現地産業の在り方が握っていました。その鍵となるのが「女性の現金収入」。そもそも「カカァ天下」の概念自体、西陣職人からの養蚕の下請けで栄えた群馬や、機織の下請けとして栄えた加賀などを起源としている側面があるくらいなのです。
ところで「魔法少女リリカルなのはシリーズ(Magical girl lyrical Nanoha series、2000年〜)」そのものは将来忘れ去られても、何らかの形で将来語り継がれていくであろうとされている「海外で大流行した二次創作Meme」が存在したりします。鍵はこの作品の海外における根強い人気を支えているのが「高町なのはとフェイト・テスタロッサと高町ヴィヴィオのレズビアン家族」である辺り。もう一つの鍵が同性婚合法化の波が「異性婚カップルが子供に同性婚への偏見を植え付けない様に配慮してる様に、同性婚カップルの間でどうしたら子供に異性婚への偏見を植え付けないで済むか」についての議論を活発化させているという事。
なのは&フェイト「いい、もしかしたら貴方が男の人を好きになる事があっても、それは全然不自然な事じゃないんだからね?」
ヴィヴィオ「ママ達より強い男の人なんているの?」
なのは&フェイト「そういう話じゃない!! 」
ヴィヴィオ「ママ達より稼ぐ男の人なんているの?」
なのは&フェイト「そういう話じゃない!! 」
子供の目に映る「大人の世界」の率直さ…この観点において「故郷に同性の恋人残してきたワンダーウーマンが異国で異性の恋人とのアバンチュールに走った件」について「やはりバイ(バイセクシャル)は淫乱」という皮肉が流れたのが国際ネット上の最先端トレンドとも。
江戸幕藩体制下の日本を訪れたオランダ人やドイツ人も言及している様に、日本は元来良くも悪くも「権威主義的な前近代段階にあっても(歴史的背景によって)男性優位と女性優位が混在していた」国。基本に立ち返るなら、ここに戻る事になるのです。
*しかも「男権主義に女権主義で対抗を!!」と主張したバーバラ・ウォーカーのウルトラフェミニズムに対して日本の少女漫画界が「男権主義も女権主義も克服すべき権威主義では?」なる反応を見せた事は多様性と多態性を重視する第三世代フェミニズムに重要な基盤を与える事になったとも。
「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」女性像は面白いキャラだし、そういうキャラが増えることは個人的にはウェルカムなのですが、それが理想であってそれ以外は排除すべきという流れには異論があります。米国マンガ・アニメの画一的な流れを打ち破った日本作品がなぜ米国で今現在これだけ人気あるのか考えたい
— 兼光ダニエル真C93三日目N13b (@dankanemitsu) 2017年12月1日
特定の作品・作風が社会を完全に圧倒するのは良くないとは思いますが、それはOSも車も同じなのです。特定のメーカーや作品を「社会的に好ましくないから」排除するのではなくて、どうやったら様々な選択肢へのアクセスが保証されたより健全な市場を整備出来るかを考えるべきかと。
— 兼光ダニエル真C93三日目N13b (@dankanemitsu) 2017年12月1日
でも日本アニメ・マンガにおいては相当多種多様な作品が楽しめます。主流派とは別にものすごく色々なバイタリティある作品が容易にアクセスできるというのが日本の最大の美徳であって、主流派が存在感がでかすぎる問題はどこの国でも珍しくない。
— 兼光ダニエル真C93三日目N13b (@dankanemitsu) 2017年12月1日
そもそも「男性主体の女性理想像を排除した媚びない取り繕わない力強い女性像」を巡って欧米の議論も凄まじく、今年封切のワンダーウーマンについても媚び要素が強すぎるという批判が出ました。女性監督映画作品を男性監督が「フェミニストさが足りない」と批判する奇妙な現象が起きて物議を醸しました
— 兼光ダニエル真C93三日目N13b (@dankanemitsu) 2017年12月1日
子供を産むということも大事だけど、女性であれ、男性であれ、他人であれ、同性愛の人であれ、育てること。
— 日高太郎 (@kaibanohito) 2017年12月2日
育てやすい環境を作っていくことが日本に必要だなと思う。
「日本は欧米に比べてフィクションで強い女性が好かれない」はあまりにも暴論と思う。なぜ欧米女性の間でセーラームーンがブレイクしたのか、CCサクラが海外女性ファンを興奮させたのか、スライヤーズの女性コスプレが溢れたのか。女性らしさと強さを併せ持つ能動的キャラが喜ばれたからに他ならない。
— 兼光ダニエル真C93三日目N13b (@dankanemitsu) 2017年12月1日
「日本は欧米に比べてフィクションで強い女性が好かれない」は正確には「男性主体の女性理想像を排除した媚びない取り繕わない力強い女性像が日本では人気ない」という批判だと思う。日本でもそんなキャラが出てくる例が結構あるが(広江氏のブラックラグーン、木村氏の巨娘)多数派ではないのは確か。
— 兼光ダニエル真C93三日目N13b (@dankanemitsu) 2017年12月1日
女性がライトセイバー振るっただけで新しいって話題になるような文化圏が、女性キャラクターをどう武装させても先例に溢れててマンネリ化に悩んでる文化圏に偉そうな口叩くの、臍で茶を沸かすヒメ
— まつうら姫 (@lyricalium) 2017年12月2日
実際の議論もこんな感じ…ちなみにラフカディオ・ハーンが世界に紹介した「雪女」における「私の姿を見た者は全て殺す(だがお前はイケメンだから殺さぬ)」「嫁に来た!!」「私の正体を知った者は全て殺す(だがお前はイケメンだから殺さぬ)」の三連コンボは、世界中の説話でも異色。
この方面では日本って全然遅れてない気がするのって気のせいでしょうか? ただし「女性の就労率」に関する解釈は様々。
OECD各国の女性の労働参加率 https://t.co/8d6X6UfTY2 USでは20世紀末から女性の家庭化が進み今やOECDの平均程度。「こっちの女性は日本と違い~」等時々ドヤ顔記事が飛ぶフランスと共に日本以下。 pic.twitter.com/dlWccJPh1v
— Spica (@Kelangdbn) 2017年12月12日
デフレ経済下において女性の就労を煽る様な政策はデフレ、賃金引下げ、リストラの圧力を強めているだけなのである。むしろ女性は専業主婦になる事を促す様な政策に転換した方が良いのである。
— リフレ・政府紙幣推進・ヘリマネ派bot (@rifureha) 2017年12月10日
【働く女性が増えてきているが...】日本の総労働人口に対して女性の割合は毎年高くなっていますが、OECDが発表した「男女平等の追及:苦難の道のり」によると、日本は、管理職数に占める女性の割合がOECD諸国中最下位韓国のひとつ上という結果になっています。https://t.co/w5N9BXPHXI pic.twitter.com/OCsaujP83j
— OECD東京センター (@OECDTokyo) December 11, 2017
10代で出産しても、女性の学ぶ場や働く場が、十分に開かれているのが、先進国だよね。
— ブースカちゃん (@booskanoriri) 2017年12月9日
日本は後進国・・・。
( ˘ω˘ ) https://t.co/kA7HZeJxIb
現時点では問題整理が精一杯…