思ったより本気で様々な黒人問題に思わぬ角度で挑戦してて吃驚。
*とりあえず「アマゾネスならぬダホメ、いやFish Speaker?」という設定だけで投稿1回分 が成立しそうな勢い。これだけ踏め混んで、しかもちゃんと全てがディズニー/マーベルの流儀で処理されてるのが凄い…
それはそれとして「最後の数分まで「あれ、今回はピース余らせた?」と思わせておいて、それが全て罠で、最後の瞬間に一気にパラダイムシフトを起こす手口」が益々洗練されてきました。
*私も予告編では「また今度も(成功実績ある)地母神系?」と思い、本編鑑賞中は「もしかしてこれ黒人映画版Dark Knight?」と解釈し、ラストのアレで「ちっ、全部計画通りかよ!!」と歯軋りした口。
そしてネット上では見慣れた反応でしたが、初めて劇場で生で見れました。映画鑑賞後、一緒に来た彼氏を置き去りにして「そこでこうくる!! そこでこうくる!! そこでこうくる!! 」とリフレインしてる女子!! 本当に私ですら「この鳶(とんび)め、そうやって澄ました顔でずっと油揚を攫う機会をずっと待ってやがったのか!!」と戦慄を覚えたほど…まさしくこれぞ、ただひたすら電位差を蓄え続け、最後に思った場所に落雷させて鑑賞者のブレーカーを自在に落とす悪魔のStorm Bringer文法?
とっさに思いついたのが「きれいな○○○○!!」なるフレーズ。そだねー、そういえばワカンダはもう「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(Captain America: Civil War、2016年)の段階で、とっくに「世界への歩み寄り」を始めてたんだよねぇ…かくしてMCU(Marvel Cinematic Universe)にまた「(内輪揉めで世界に迷惑を掛ける)お騒がせ一族」が追記される展開に…
まさしくあれ。イアン・フレミング「007 死ぬのは奴らだ(Live And Let Die、原作1954年、映画化1971年)」における「それなりに政治家や軍人や科学者も輩出する様になった以上、そろそろ黒人からこんな輩が現れても不思議じゃない頃合いだとは思ってた」なる台詞を地で行く展開?