諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】「世代交代と残された老人達」について。

世代交代」といえば、実は1990年代に既に大きな波が来ました。執筆者側も読み手側も高年齢化してしまったサイバーパンクやハイ・ファンタジーモダンホラー文学。そして執筆者や登場人物を思い切って若返らせた「ディアドッコイ(後継者達)」の登場…

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  • このサイトで主に取り上げて来たのはリチャード・バックマンスティーヴン・キングの別ペンネーム)「死のロングウォーク(The Long Walk,1979年)から高見広春バトル・ロワイアルBattle Royale, 1999年)」発表と「旧世代深作欣二監督の手になる2000年の映画化、そしてこれに加えJ.P.ホーガン 仮想空間計画Realtime Interrupt、1995年3月、邦訳1999年)」の登場人物を思い切って若返らせた河原礫ソードアート・オンライン・シリーズ2001年〜)」の流れの分岐。

    南條範夫の時代小説「駿河城御前試合(1956年~1962年)」から山口貴由の漫画「シグルイ(2003年~2010年)」への「継承」もあった時代。

    最近ネットで「ジェラシック・パークに登場するロマンスは中年夫婦のそればかりなのか」が話題となったが、当時はスティーブン・キングモダンホラー小説も、マイケル・クライトンのテクノロジー小説もそんな感じで、まさにかかる「若者が取り残されつつある焦燥感」こそが「新世代が直面した超克すべき課題」だったという訳である。

    この流れ、2000年代米国出版市場においてナサニエル・フィルブリック白鯨との戦いIn the heart of sea、原作2000年、映画化2015年)」や、マイケル・パンクレヴェナント: 蘇えりし者The Revenant、2002年、映画化2015年)」といった孤立無援状態でのサヴァイヴァル物がベストセラーとなりアンディ・ウィアー火星の人The Martian、2011年、映画化2015年)」に接続していく流れとも無関係ではない。

  • また米国ロマンス小説分野でもTVドラマ「バフィー ~恋する十字架~(1997年~2003年)」ティーンズ向けノベル「トワイライト・シリーズ(2005年~2008年)」などが執筆層と読者層の若返りに貢献したとされている。

では、残された老人達は?

個人的には「カールじいさんの空飛ぶ家Up, 2009年)」がこの辺りの課題に意識的に向き合った好例と考えています。