21世紀に入ってからも勢いが衰えない「前世占い」の世界…
以下の投稿をまとめてるうちに恐ろしい事実に気付きました。
- コンピューター合理主義の浸透もあって、20世紀一杯何とか命脈を保ってきた数多くの認識上の誤謬が息の根を断たれた。しかし考えてみれば日渡早紀「ぼくの地球を守って(1986年末~1994年)」の大ヒットを契機とする「前世ブーム」には明白な終焉が訪れていない。
- 実際最近、椎名橙「それでも世界は美しい(Still world is beautiful, 2012年~2020年)」、吾峠呼世晴「鬼滅の刃(2016年~2020年)」、大今良時「不滅のあなたへ(2016年~)」と最近物語の展開空間を「前世的空間(様々な意味合いで壮絶なファンタジー世界)」と「現世的空間(比較的平穏な学園ドラマやメロドラマが展開する世界)」に分ける作品が増えてきたが、それぞれの作品の物語文法中において与えられる意味が全く異なっており、前段階としての「ソードアート・オンライン(Web小説版2002年~2008年, 刊行2009年~)」に端を発するデスゲーム物や異世界転生物の流行まで視野に含めるなら、どうやら明らかに「認識の誤謬の継続」どころかフーコーいうところの「エピステーメー(Episteme, ある時代をそうあらしめる知の代数学的構造)」の問題ですらなさそうなのである。
ならば実際には何が起こっているのでしょう? 分析に長期間かかりそうなので、とりあえず以下続報…