以前、Qittaに投稿した「常用対数演算(桁数の大きな計算を一旦対数化して計算を簡単にする近世からコンピュータ登場まで活躍したテクニック)」の参照数が意外と伸びて驚いていたのですが…
なんとまだまだ現役で活躍している技術だった様です。なのにあまり解説がないので、私の投稿が読まれている?
機械学習では対数を使う場合が多いです。例えば確率を扱う場合、確率の値は浮動小数点数になります。
そのまま確率同士を掛け算すると、アンダーフローがおこって計算がうまくできない場合があります。そんな時、対数に直してから足し算をすれば、アンダーフローの危険性を小さくする事ができます!(値のスケール感をもとに戻したい場合は、計算結果をexp関数に入れてあげればいいですね。)
また、比較したい全ての値を対数にしても、大小関係は変わらないので、上記以外の様々な場所で対数は大活躍します。
光栄っちゃあ光栄ですが、まぁ行列関連演算(行列式とか固有値/固有ベクトルの計算自体はかなり面倒臭い)と同じで理屈が分かろうが分かるまいが「コンピューターに投げればケロっと解いてしまう」範囲なので気にする人自体が少なく、従って(その歴史性に注目した)掘り下げた投稿もあまり見掛けないという話だけみたいです。幽霊の正体見たり枯れ尾花?