諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】現代社会は産業革命から始まった?

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2010年代Evernoteに退避させたTumbrのエロ動画のまとめを試みています。今や「大粛清」のせいで失われた貴重な歴史資料となってしまいました。

改めて思い知らされるのが、2010年代前半のTumbrに流れたエロ動画に占めるネットドラマスパルタカス(Spartacus,2010年~2013年)」と「ユーフォリア(euphoria,2011年~,OAV化2011年)」の比率の多さ。

前者は市場において全裸で売られる黒人奴隷の肉体美を絶賛した詩人ウォルト・ホイットマンのエロティズム(考えてみれば写真家ロバート・メイプルソープのエロティズムもその延長線上にある)、後者はエルフソフトの鬼畜物を継承しており、それが国際的に通用した事を意味します。

Tumbrは過半数を女性が占めるSNSだったし、リブログ数の過多は事実上(男性より集団行動が得意な)女性アカウントの反応に依存していたので、これらの作品は国際的に女性人気も獲得した事になります。いやー女性って匿名性さえ確保されれば随分はっちゃけるものなんですね。彼女達のモットー「女子は可愛いものと同じくらい猟奇が好き(We love both cute thing and creepy thing)」は、そういうところから来てたのです。

ところで2010年代前半にはは女性の肉体的精神的独立を助ける「自らの手で自らの性欲の高まりを解消する性具電動ヴァイブレータの開発過程を女性監督が撮った「Hysteria(2010年)」が話題となりました。それは元来産業革命真っ最中の19世紀、女性特有の病気とされるヒステリーを子宮への直接刺激によって鎮める治具として精神科医が開発したもの。むしろマッサージ道具としての利用の方が副次的に発生したという話なんですね。

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どうやら新たな清掃道具が完成しつつある様だぞ(Now l'm inventing a new cleaning tool.)」

本作のタイトル『ヒステリア』とは、日本で定着しているドイツの外来語「ヒステリー」の英語読みである。感情をコントロールできなくなって、泣いたり怒ったりの激しいリアクションを示してしまうアレだ。もともとは「子宮」を指す言葉で、古来の医学では性交渉が久しくおこなわれていないと、子宮が肉体を圧迫し、女性の感情を乱すものとされてきた。そのことから、先述の症状を総じて「子宮性病的興奮状態(ヒステリー)」と呼ぶようになっていったのである。しかし後年、医学の発展とともに研究がなされ、こうした科学的、医学的根拠の乏しい診断は姿を消していく。そして、先の精神状態を称する言葉として「ヒステリー」が残ったのである。

この映画は、そんなヒステリーの治療に用いられ、のちに女性用の性具として発展を遂げる振動按摩機、いわゆる電動バイブレータの開発に迫った作品だ。開発者はモーティマー・グランヴィル(ヒュー・ダンシー)という英国医師。産業革命によってイギリスが顕著な発展を遂げたヴィクトリア朝後期の出来事だった。グランヴィルはそんな発展を医療の分野にも求めようと、近代医学の理想を勤め先の病院で唱えていたが、古い治療を続ける医師達の理解が得られず、転職する先々の病院でつまはじきにされてしまう。

縁あって女性医療の権威・ダリンプル医師のもとで働くことになったが、そこには先述したヒステリーを抱える女性たちが後を絶たず訪れていた。こうした患者の症状を和らげる為、グランヴィルはダリンプル病院の伝統ともいえる有効的治療=すなわち女性の局部に直接手を入れ、刺激を与える治療を施していたのだが、あまりの患者数の多さに自らの手が追いつかず腱鞘炎を起こしてしまう。

映画はそんなグランヴィル医師が、ヒステリー治療の革命的な打開策となる電動バイブを生み出すまでを、笑いと感動のもとに描いていく。

全体を最終的には主人公とヒロインが結ばれるロマンティク・コメディとして構成する為に史実を随分弄っている様ですが、女性にも男性同様性欲があるという事が大っぴらには語れない時代の雰囲気はしっかりちゃんと醸し出されてました。思えば遠くへ来たもんだ?