米国人女性作家レベッカ・ウォーカー「第三の波になる(1992年。最高裁判事にトーマスが指名されたことに反発しての「ミズ」誌記事)」
だから私は全ての女性に(特に私と同世代の女性に)対する嘆願書としてこの文章を書いている。トーマスが判事として承認されたことで私が気づかされたのと同じ形で、この戦いの終わりがはるか遠いところにあるということをあなた達が思い出すように。1人の女性が体験したことを訴え、それが退けられたことに対して、あなた達が怒りを覚えるように。その激情を政治的な力に変えてほしい。私達のために仕事をしないうちは票を投じるのはやめよう。自分の身体と生命を私達こそが管理する自由を最優先にしないのなら、セックスをすることも、パンをちぎって口に運ぶことも、育みそだてることもやめよう。私はポストフェミニズムのフェミニストではない。私は第三の波だ。
むしろこういった政治的プロパガンダより以下に本質が表れてる気も。
第三波フェミニズムの起源は、1991年に全米でテレビ放映されたアニタ・ヒル証言(全員が白人男性である上院司法委員会において、アメリカ連邦最高裁判事の判事の候補となり後に正式に就任するクラレンス・トーマスからセクシャル・ハラスメントを受けていたことを告発)と並んでライオット・ガールに遡る。これは1990年代初頭にアメリカ合衆国ワシントン州オリンピアやワシントンD.C.で始まったフェミニズムとパンクミュージックを組み合わせたサブカルチャー文化だった。
要するに「史上最悪の披露宴粉砕曲」と呼ばれたこの曲独特の雰囲気?
最近の世相に従って私の発言も「反フェミニズム」的色彩を帯びる事が多いのですが、実は私自身の立場は2010年代前半に(TumbrをフロントエンドにPIxivやPinterestやsound cloudが統合された)国際SNS上の関心空間に集った匿名女子アカウントの影響を色濃く受けた「男子第三世代フェミニスト」というものだったりします。現時点から振り返ってその時点で学んだ事をまとめてみると…
- 男女間の二項対立を成立させている権威主義(Authoritarianism)概念を「くすぐったさ(Tickele)」「支配力(Discipline)」「拘束性(Bondage)」の三概念で解体する。その過程で「化粧と矯正下着は他者の視線を支配する上での武器であり、かつ自らの身体性を自らの精神性の支配下に置いて自分自身の全人格的代表者となる為の重要な儀礼である」なる概念が登場し「女性は(自らを男性の視線の支配下に置く儀礼たる)化粧と矯正下着から解放されるべきである」としてきた第二世代フェミニズムまでの伝統的価値観と決別した。
- 興味深い事にこの結論の導出過程において国際SNS上の関心空間に集った匿名女子アカウントは自らの主体性の根幹を「私はぐっすり眠ってお肌も髪の毛のキューティクルもツルツルの自分が好き」と置く様になり「(徹夜明けの朝日に象徴される様な)高揚する精神と疲れ果てた肉体」を理想視するロック文化とも決別を果たす。
- 男性としてこの価値観に従おうとすると「下着を脱がすものでなく、着けるものと認識する男性は自分自身も女性下着を付けている(あるいはそうなる素養を潜在させている)」とか「女性にとっての化粧と矯正下着に該当するのは筋肉の鍛錬である、特に下腹部と尻の回転(どうやら男性にとっての「おっぱいブルンブルン」が女性にとっての「尻グリグリ」らしい)」みたいな理不尽で不連続な他者性を強要されるが、これをそれまで女性が強要されてきた非対称的欲求の裏返しと考えると興味深い。
実はこのあたりちゃんと統合しようとすると意外なまでに(どうして21世紀に機械学習の分野が急浮上してきたかに至る)高度な数学的素養が求められたりするんですね。そして…
むかしは「この世界には不快な人もいる、けれど彼らとも共存していかねばならないんだ」と溜息混じりに教えるのが教育者の使命だったように思うが、いまは逆に「不快な人を見たら声を挙げよう、我慢せず排除しよう」と教えている人ばかりのように思う。でも、それじゃふつうに考えて社会滅びるぞ。
— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) 2021年11月8日
「私達は正しい、私達が否定することが無くなれば、世界は平和で平等な理想社会になる!」
— ノルターバーン義勇兵 (@shi3og) 2021年11月8日
ポル・ポト政権崩壊から半世紀足らず。人間、なかなか自分を客観視できない、と言うことかも知れませんよね。
そして…
仁藤夢乃さんや石川優実さんもそうだけど、誰かと意見が食い違うと「相手を批判するツイートをRTしまくる」という行動に出る。そういうタイプの人は、相手と対話するとか、すれ違いを解消するとか、妥協点を見つけるとか、落とし所を探るとか、そういう観点がまるで無く、自分の落ち度を全く認めない。
— 神崎ゆき (@yuki_birth) 2021年11月9日
一般的な「自分への賛同や相手への批判をRT」と異なるのは……。
— 神崎ゆき (@yuki_birth) 2021年11月9日
「相手を批判するツイートをRTしまくる」ときに、そこに相手への『誹謗中傷』が混ざっても全く気にしない所。ビックリするほど酷い暴言でも、バンバンRTして相手を非難して貶める。それでいて自分は「誹謗中傷をやめろ」と訴えかける。
なんだろう。「ダブルスタンダード」とか「矛盾」というのが分からないのかな?
— Sho Masuda(仮) (@ShoMasudaUnreal) 2021年11月9日
"仁藤夢乃さんたちはご立派だから、抽象的な権利や尊厳は擁護されるものの、あたし個人の尊厳はどうでもよいとおっしゃるのでねぇ"
— 神崎ゆき (@yuki_birth) 2021年11月9日
"女性たちというのは、石川さんと北原さんと仁藤さんのことですか?"
これ、フェミニストの傾向として前から思っていました。女性を名誉男性と呼ぶ事も、まさにこれ。
フェミニズム。
— 神崎ゆき (@yuki_birth) 2021年11月9日
女性のための運動ではあるけれど、その『女性』に含まれるのは必ずしも"全ての女性"ではありません。そこに多様性は存在せず、フェミニズムの価値観に沿う『女性』以外は、女性と認められない。だから、様々な理屈をこねくり回して「あの女性は排除してもいい存在だ」と理由づけする。
そして、当然ながら。
— 神崎ゆき (@yuki_birth) 2021年11月9日
「完全に統一された価値観」なんて複数の人間が持つのは不可能。だから、仲間内で矛盾する発言をしても『見ない振り』でやり過ごす。その為、よく見る「誰も○○なんて言っていない」と反例1つで覆る言葉も言ってしまう。しかし、運悪く直接被弾すると終わらない争いが始まる。
そんなフェミニストという活動、おままごとなら幼稚園でやって来て欲しいものですね…。
— 刺鬱 代(佐々木 代) (@d24HD07ceBBisRm) 2021年11月9日
そして…
いや、このスレッドはちょっと凄いかも。
— フェミトー@feminist_tokyo (@feminist_tokyo) 2021年11月9日
米山氏が当選した理由が分かりました。うん。 pic.twitter.com/IfV7quugYt
現在続いているツイートも
— Gloneo (@Gloneo1) 2021年11月9日
納得してしまいました
やっぱり凄いですね
スレッドで述べていることが、最初から最後までピシッと統一感があるので、見ていて気持ちがいいですね。
— フェミトー@feminist_tokyo (@feminist_tokyo) 2021年11月9日
しかも言葉がシンプルで分かりやすい。聞いている人にストレートに届いてきます。ちょっと感服です。
そして…
室井佑月は嫌いだが、フェミからこの発言を引き出した功績は大きい。石川らの言う「フェミニズム」とは、女性一般に向けられたものではなく自分達に同調するものだけを対象としたものであることを満天下に対し明言したのだ。まさに「遂に言った!」であろう。 pic.twitter.com/yuZOfKLyLB
— 四式戦闘機 (@ki84type4) 2021年11月10日
室井さんについて、俺は室井さんの思想とかには詳しくないんだが、いま多くの人が「敵ながらあっぱれ」と評しているのは、すごく大事な感覚だな。おそらくこれこそが「分断」を克服するための鍵になるだろう。
— 白饅頭(御田寺圭/光属性Vtuber/バーチャルツイッタラー)🌓 (@terrakei07) 2021年11月9日
原理原則に筋を通しているタイプの人間は、意見が違おうが尊敬に値するということは、現代ではおそらく保守の人びとの方がわきまえている人は多いのだろう。
— 白饅頭(御田寺圭/光属性Vtuber/バーチャルツイッタラー)🌓 (@terrakei07) 2021年11月9日
それが保守の「甘さ」というか、それとも「美徳」というかは人それぞれだろうが。
— 白饅頭(御田寺圭/光属性Vtuber/バーチャルツイッタラー)🌓 (@terrakei07) 2021年11月9日
そして…
ネット上でフェミニズムやジェンダーを唱える人は、なぜフェミニズムやジェンダーに対極的な意見を持つ人よりも、それらに親和的な考えを持ちつつも異なる意見を持つ人により攻撃的なのか。100%自分と同意見じゃないと認めない人達には、徐々に人は寄りつかなくなっていくよ。
— 中村剛(take-five) (@take___five) 2021年11月9日
こちらの米山氏への発言に対するヒトシンカさんの返しがお見事すぎるのだわ。
— 手嶋海嶺(ゆ虐ぱちゅりー) (@Teshima_Kairei) 2021年11月10日
そして、当たり前だけど、「仁藤さんや石川さんの敵だからといって、米山さん・室井さんは味方ではない」ことがとても明確に分かるわね! https://t.co/hIEKP0atLB pic.twitter.com/g9FbZY40ZM
米山夫妻、これまでの発言を思い返せば分かる通りかなりキメてる人たちなわけだけど、それでもちょっと周りと違うこと言っただけでこうなるわけで、やはりリベラリズムやフェミニズムみたいな敵味方二元イデオロギーって連帯や統一すらろくにできなくなっちゃう思想なんよな。
— 非常口 (@hershamboyz) 2021年11月9日
一神教文化の産物だから、そりゃそうなりますわな。
— 王太子に婚約破棄されたちくわぶ大将軍 (@Kirokuro) 2021年11月9日
そして…
しばき隊は勝手に自滅していったが、フェミニストがカルト化し、日本のアニメや表現の自由が脅かされる未来に絶望してましたが、アメリカの視野狭窄で不寛容なキャンセルカルチャーを猿真似してオープンレターとかしてみてもアメリカ通りにいかないのを見て、最近は、ほんの少しだけ希望を感じてます🍀
— ろくでなし子(自分のまんこで前科一犯) (@6d745) 2021年11月10日
2017年からのアメリカみたいにはなって欲しくないという強い不安でTwitterも楽しくできなくなり、このアカウントも展示の告知ぐらいでbot化してましたが、先日の選挙以降、なんかちょっと元気が出てきました。日本は良くも悪くも、やっぱり独自のおかしな島国なんだな…😅
— ろくでなし子(自分のまんこで前科一犯) (@6d745) 2021年11月10日
選挙では、維新が議席を増やしてそれはそれでとても不安なのですが、「対立よりも解決」の国民民主党が議席を増やしたのに希望を持てました。良い施策なら考えが違っても協力しようのスタンス、好きです。正直、SNSで急速に進んでしまった、敵か味方かの対立や分断の流れには疲れています。
— ろくでなし子(自分のまんこで前科一犯) (@6d745) 2021年11月10日
そして…
罵倒バンバンしながら男性の暴力性がー!権力がー!ってどの口が言うとんねん、正気か、みたいな話が、正気で言ってますけど!みたいな返事が返ってくるようなムーブメント、みんなドン引きしながらめっちゃ面白がってるけど、ドン引きされてますよ、みたいな事をあっちこっちでやり過ぎですよ。
— さすが多摩湖♡ナルコレプシー (@tamako_han) 2021年11月10日
どうやらこの展開に一つの収束点が見えてきた様だ?