タイトルの由来はこれ。
とりあえずメモがてら。
アニメスタジオ、銀行がお金を貸してくれない(企画の良し悪しを見る目がない)という話を聞いたことがあるので、銀行が貸し渋りをしないように国が働きかければ、内部保留を切り崩してアニメーターの賃金も少しは上がるんじゃないだろうか。クールジャパン言うんだったらそれくらいしてやってほしい。
— 人間ジェネリック (@DividedSelf_94) 2021年11月8日
商品一本を作るのに、2億3億もかかるのに、銀行がお金を貸さないんじゃ、そりゃ会社は万が一に備えてお金を溜め込んでおくしかないわな。これはアニメスタジオも可哀想に思う。
— 人間ジェネリック (@DividedSelf_94) 2021年11月8日
これにぶら下げた私のTweetとその補足
アメリカでもウォルト・ディズニーが前代未聞の大予算アニメ映画「白雪姫」の制作時にあらゆる方面から融資を断られてますね。この時「狂気の沙汰ほど面白い」が信条のアメリカン・バンクが動いて掛けに勝ち、同じく「狂気の沙汰」のディズニーランドの優先融資権も勝ち取った話が好きです。 https://t.co/EYKidRmxBX
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月8日
ちなみにアメリカン・バンクは南イタリア移民向けの産業銀行で、世界恐慌を題材に選んだフランク・キャプラ監督映画「アメリカの狂乱(1932年)」のモデル。以降、キャプラ監督が世相に逆張りしたコメディ路線で成功し続けるのを見ているので「白雪姫」に賭けたのはむして自明の判断という話も。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
山田洋次監督がフランク・キャプラについて、ゲッベルスがウォルト・ディズニーについて「この大嘘吐きめ‼︎ だが確かにそれこそが今絶望の淵に置かれてる観客が本当に心の底から求めてるものなんだよな‼︎」と言及してるのが印象的ですね。背景にある種の時代精神の様なものを感じます。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
ちなみに同時期「世間に付和雷同した」フライシャー・スタジオ作品。ベティーブープ作品から色気が消え、贅沢が抑えられ、社会問題が主題になって説教臭くなり、どんどんつまらなくなってっていきます。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
まぁそういう日本でも同時期には小津安二郎の小市民映画を右翼と左翼が揃って「かかる国家存亡の危機の時期に、国民から緊張感を奪うガス抜きを提供するとは売国行為である」と叩いていた訳ですがね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
で、当時はトーキー映画への移行期でもあったので「それに乗り遅れたサイレント時代のドキュメンタリー映画の巨匠が、不況で仕事をなくし万引きしかけた貧乏女優を生贄に捧げても謎の島の神獣をマネタイズしようとする(当然失敗し、ニューヨーク全体が巻き添えになる)」映画が撮られたりし訳です。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
×し訳です。○した訳です。
ピーター・ジャクソンがこの映画をリメイクする時「この物語で一番肝心なのは、失業して貧困の渦中にあるヒロインが露天売りの林檎に魅了される場面だ」と断言し、予告編でもその場面が強調されていたのを思い出します。で「どうして悪い子に育っちゃいけないか教わってないのか?」展開に。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
ピーター・ジャクソン監督、「ホビット」シリーズでも悪竜スマウグを倒した直後からバーリンの魂が「その悪竜すらこの地に留め置いたエレポールの財宝の輝き」に捕らえられ「五軍の戦い」を勃発させてしまう過程も割と丁寧に描写してたと思います。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
要するにドストエフスキー「罪と罰」冒頭で主人公が自己憐憫を総動員して自分を「金貸し老婆を殺して良い存在」と規定していくおぞましい場面の普遍性は21世紀に入っても全然衰えてないという話ですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
一方ディズニーランドについては、マルクス主義に被れたアニメーターが「我々が稼いだ金を我々以外に還元するのは許せん」という態度だったのに対し、ウォルトは「キャラクタービジネス全体から見れば映画本来そのものが宣伝費の一部に過ぎない」と考えてたとか。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
さらにキャラクタービジネスとしての収益を上げるには、映画そのものだけでなく、ディズニーランドの様な「さらに観客を消費者に近づける拠点」が必要と考えたんですね。ある意味歴史のこの時点でマルクス主義経済理論は、市場主義経済理論に完敗してたのかもしれませんt
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年11月9日
とりあえず、以下続報…