そういえば日本の古墳でどういう祭祀が行われていたか、今日なお不明のままなのですね。何しろ当時はまだ文字が使われていなかった…
今回の投稿の発端は以下のTweet。
『死体は誰のものか』という本を読んでいたら、魂呼びの儀式は儒教儀式かもしれないと思いました。(「儒教における「喪」の儀礼」より) https://t.co/utDLtnfiLo
— ひよわなヤギ (@hiyowana_yagi) 2022年5月27日
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月27日
そうなのですね。ご教示くださりどうもありがとうございます。
— ひよわなヤギ (@hiyowana_yagi) 2022年5月27日
一部のコリアンタウンでは近年まで行われていたという話を本で読んで大層驚いた覚えがあります。私が知ったのは平安時代の事例でしたので。
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月27日
そうなのですね。貴重なお話、ありがとうございます。
— ひよわなヤギ (@hiyowana_yagi) 2022年5月27日
私が魂呼ばいを初めて知ったのは朝鮮王朝時代の韓国ドラマです。
元tweetは日本でも魂呼ばいの事例があるとの学会発表を聞いたときのものです。日本でも平安時代からあったのですねえ(一部かもですが)。
平安時代の事例はかなり特殊なものでして、儒家出身の陰陽師、中原恒盛という人が勝手に魂喚をやって、上司の陰陽師たちから、その儀礼は陰陽道のものではないと非難されたという出来事でした。
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月27日
へえ、それは面白いですね!恒盛はなんでやりたかったのかが気になります(儒家だから?)。
— ひよわなヤギ (@hiyowana_yagi) 2022年5月27日
儒教も陰陽道も宗教なのかどうなのか問題がつきまといますが、そういう儀礼をしていると宗教的ですね(まあ怒られが発生していますが)。
藤原嬉子という人が亡くなった時に、蘇生を期待して行ったと考えられていますが、陰陽道では死者霊を扱うことはタブー視されていたようです。
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月27日
>陰陽道では死者霊を扱う
— ひよわなヤギ (@hiyowana_yagi) 2022年5月27日
というと反魂香が思い浮かびますが。(陰陽道サッパリです)
死者霊と蘇りはまた別問題でしょうか。
一般的には天皇や貴族に使える立場として、死の穢れに触れることはタブー視されてました。
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月27日
陰陽道においても魂を扱う祭祀はあるのですが、病気、光物に対する祭祀で招魂祭といいます。
死者霊と蘇り…死者と判断されたものには触れられないんですよね。そこからは仏教僧の管轄です。
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月27日
ひょっとしたら、こうした仏教と陰陽道の住み分けが、泣き不動縁起をもたらしたのかもしれません。
まあそのために寺社は死者を触れらる専門職を囲っていたわけで。
— ひよわなヤギ (@hiyowana_yagi) 2022年5月28日
泣き不動縁起、初耳でした。興味深いです。
これは失礼しました。粗筋を言うと、三井寺の高僧が病に倒れ、弟子が陰陽師安倍晴明に祈祷を頼むのですが、効果がなく、不動明王に祈願して弟子に病苦を遷してくれと頼みます。その心意気に打たれた不動明王は代わりに病苦を受け、師匠は回復するというお話です。
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月28日
どうもありがとうございます。
— ひよわなヤギ (@hiyowana_yagi) 2022年5月28日
へえ、不動明王も病気になるんですね…あの顔がどんな顔をしていたのかと妄想してしまいました(失礼)。
清明でも治せぬ病というのも興味深い。対決風で。
何れにせよ、仏教の優位性を解いたような話ってことでしょうか。
そうだと思います。このお話の場合は不動信仰の盛んな天台宗園城寺の優位性でしょうね。
— bunkansyo (@shinko11jp) 2022年5月28日
とりあえずメモがてら。