諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】「1980年代音楽開始」から早くも40年?

最近、知り合いの若衆とかへのヒアリングを経て「若者の間では20世紀音楽が基底としていた基本的反体制姿勢が忘れられつつある」という結論に到達しつつあります。

で、今や「Pop Punk」を代表するのは「Nine Inch Nails」?

まぁそれ自体はJパンクが「クラッシュ→モッズ→ブルーハーツ」という系譜を辿る流れの中に既に内包されていた展開だったとも。

今回の投稿の発端は以下のTweet

まずここが分からない。

ヴィサージからウルトラヴォックスに移籍しニューロマパンク要素を持ち込んだミッジ・ユーロの真骨頂「New European(1980年)」。英国本土では(演奏者層の重なりに関わらず)ニューロマ(インテリ層)とパンク(労働者層)のリスナーが違ったので話題にもならず…

それを「作詞山口百恵:作曲沢田研二」なる体裁でそのエッセンスを日本に持ち込もうとしたアン・ルイスラ・セゾン(1982年)」には換骨奪胎の末にオリジナルアレンジのパンク要素は何も残ってない様にも見える…

しかも本当のロングヒットに繋がったのは、さらにオリジナル要素を消し去った第二矢「六本木心中(1984)」。これは音楽的展開自体だけでなく「リスナーの成長」も含めて考慮しないといけない案件と言えよう。

  • 1980年段階ではニューヨーク・パンクの集大成映画Times Square (1980年) 」OPのポップな楽曲(そうブロンクスはディスコ文化の震源地でもある)を…


    YMO高橋幸宏が「Ballet(1980年)」という形で無機質に翻案している。


    歴史のこの時点における「ファッショナブルな音楽の中央」が、あくまでヴィサージの「Fade to Glay(1980年)」だった事を忘れてはならない。


    一方YMOBGM(1980年)」リリースの背景には坂本龍一phew終曲(1980年)」参加があったとされる。


    なんとデビッド・リンチ監督映画「エレファントマ(The Elephant Man,1980年)」公開の年でもあるという…


    いわゆる「YMOの暗黒面」に繋がっていく系譜…

  • しかし大映TVドラマ角川映画によりリスナーは次第に情緒面で急成長。


    いやもうこの流れP-Model平沢進長州力の入場テーマ「パワーホール(1980年)」を作曲した時点で不可避の流れだったとも?

②同時進行で眼前からの「タナトス(死への誘惑)」の追放が進行。

  • 真っ先に脳裏に浮かぶのがヴァージンVSコスミックサイクラ(1982年)」。「自殺を歌った曲とも聞ける(実際最後のシーケンスで流れる救急車のサイレン音がそれを暗喩)」文化をパンク文化から継承しつつアニメ挿入歌として広まる過程でそういう要素が忘却の彼方に消えていった最初期例の一つ。

  • チェッカーズギザギザハートの子守唄(1983年)」でも歌詞の途中で仲間がバイクで死ぬが、もはやそれは主題ではなかったし、チェッカーズがヒットした要因とも絡んでこない。

  • タナトス要素忘却」は久保田利伸 流星のサドル(1986年)」においてはより徹底した形で現れる。

かくして「それでは如何に曲としてのテンション(緊張感)を高めるか?」問題が急浮上するも、時代を制したのはなんと…

  • レベッカフレンズ(1985年)」はあくまで「ラブソング」として中央突破を狙ったとされる。何故か誰もがそこに感じるパンク臭…そう、どこかにブルーハーツマーシー唱法につながる何かが…

  • PINKCHRISTMAS ILLUSION(1987年)」。ニューロマっぽい意味性の薄い歌詞にテクノポップの系譜も食らってが故の踏み抜き音階の組み合わせ。ここにも誰もが感じる不思議なまでのパンク臭…

  • だがまさにそんな景色のド真ん中に渡辺美里マイレボルーション(1986年)」が、次いで本体たる小室哲哉Get Wild(1987年)」が降臨してしまう。


    この展開に追い詰められる形で氷室京介が「DEAR ALGERNON(1988年)」をリリースした印象すらある。

こうした展開と同時進行でブルーハーツによる「パンク・リヴァイヴァル運動」は準備されてきたという話でもありますね。

とりあえず以下続報…