それにつけても、一旦話し始めると「本当に長い話」になってしまう…
今回の投稿の発端は以下のTweet。
修道院に寄付されるお金、「貧しい人や病人に使ってください」「恵まれない子たちに使ってください」みたいな紐付きのお金もあって、そのお金を修道士の衣食住にあてることは出来なかったらしい。
— 富田勢源 (@ANNO1189) 2022年10月1日
ちょっとくらいならやってもバレない気がするけど。。。
場所によってはやってるかもしれぬ
— 🥽☁️🎧☀️しょここ 小説読んで~🦇眠たがり電子サキュバス (@saqubasusyokora) 2022年10月1日
えへへ
— 富田勢源 (@ANNO1189) 2022年10月1日
ここに乱入。
宗教革命がマクデブルク大司教/ハルバーシュタット司教アルブレヒトの「サン・ピエトロ大聖堂建築資金名目(実質はマインツ大司教位獲得運動の軍資金)の贖宥状」販売に対する「聖遺物拝観料を重要収入源とする」ザクセン公の論客ルターの難癖に始まったのを思えば、もっと色々稼ぎ方があった気も…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
マインツ大司教の座を狙うマクデブルク大司教/ハルバーシュタット司教アルブレヒト…「二つで十分ですよ!!」と言いたいところですが、マインツ大司教の座には選帝侯オプションが付いていいたので…そもそも何で一人の人間が複数の司教職兼ねてるの?それを誤魔化す為にも沢山の賄賂が必要だった様で…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
さらにエグい話。贖宥状を売りまくってたドミニコ会士ヨハン・テッツェルは現在でいうコピーライターの奔りで売り口上を考えるのが上手い。そもそもザクセン出身で贖宥状販売が問題となるとザクセンに戻ります。https://t.co/gd3uE7xAcA
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
一方、アルブレヒトの家系はその後あっけなくプロテスタントに転換。そうあのプロイセン王統/ドイツ帝国皇統の「(神聖ローマ帝国皇統)ホーエンシュタフェン家の隣人出身」ホーエンツォレルン家の御先祖様!!https://t.co/hc1Mv5yg02
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
おそらくフィクションでしょうが、塩野七生が「神の代理人(Vicario di Cristo,1972年)」中でレオ10世に「ドイツ人は(ルネサンス)文化を理解する教養に欠けている(仁義なき金尽くの喧嘩ばかりしてる)」と嘆かせたのもさもありなん。そう、登場人物の中でまともに宗教の事を考えていたのはルター君のみ…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
かなしみ
— 富田勢源 (@ANNO1189) 2022年10月2日
つまり全体構造を俯瞰するとルター君は「遊びの時間が終わらない」で凶悪犯を真面目に演じ過ぎた警官(本木雅弘)の役割を果たしていたという…https://t.co/L9xo6OtG3t
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
無駄に優秀なので(同時代の天才エラスムスが編纂したギリシャ語版を底本に)ドイツ語版聖書を訳出するも、そのエラスムス当人から「母国語聖書を広めたければカソリックの枠内でやった方が早いじゃん」と説得されても首を縦に振らない辺り、まさしく「遊びの時間が終わらない」の本木君そのもの…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
ちなみに「聖書はその一字一句に意味がある(無駄な拡大解釈は許さん)」なる福音主義、大源流はヒッポのアウグスティヌスにまで遡るとはいえ「だから正確な校訂が必要」とし、自らその方針に基づいて聖書編纂も遂行したエラスムスさんこそが「中興の祖」なんですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
歴史のこの時点ではプロテスタンティズム(抵抗)といってもその程度。登場人物が「仁義なき金尽くの喧嘩しかしない」ドイツ人領主に限られてるうちは「宗派がカソリックかプロテスタントかなんて領主が決めればいいじゃん(アウクスブルク宗教和議,1555年)」と対策も適当で済んでたんですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
それが農民まで広がる事は「宗教の事しか考えてない」ルター君も望んでなかったのでドイツ農民戦争(1524年~1525年)はあっけなく見放してしまいますし。そういうルーター君がその一方で(その生来の真面目さから)告発せずにはいられなかった「第三の飯の種」それが…https://t.co/14zljVEFsf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
(ということで「聖職者の収入源」の話に戻る)。なんせ「煉獄ビジネス」ロマネスク時代(10世紀末~12世紀)のクリュニー修道会にまで遡る「西の教会の」古くからのシノギである一方、ドイツ人のゲルマン精神との相性が悪いのでルター君言いたい放題。https://t.co/CuIeJd8sUm
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
ほぼ確実に「日本仏教の葬式ビジネス」同様「それを否定されたら後はもう生命のやり取りしか残らん」世界何ので「カソリックとプロテスタントの和解」に際しては曖昧にぼやかされる事に… pic.twitter.com/TOyxlMPffi
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
それを言うなら十字軍絡みで地中海貿易が振興した13世紀イタリア、「どんどん富が増える罪悪感」から聖堂参事会により財産共有運動が起こり、フランチェスコ修道会やドミニコ修道会が創建される訳ですが…どうやら背景に「(嫉妬を躱す為の)セレブの慈善活動」みたいなのが…https://t.co/ouuP9C2du4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
長文連投を戒められる。
こういう一連の長いお話は、他人巻き込んでリプで続けるよりは、ご自分のツイートでされたほうがよろしいかと思いますよ。
— 富田勢源 (@ANNO1189) 2022年10月2日
それにTwitterの仕様かわかんないですけど、リプから始めるとインプレッション格段に落ちるのでそういった意味でも、新規にツイートされたほうが多くの方にもリーチするかと…
すみません、長話が過ぎました。以後気をつけます。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
要するに、ちょっとほじくるとテンプル修道騎士団「ウチに寄附したら十字軍に出兵したも同じです」。在地領主「やったー」みたいな話がゴロゴロと…https://t.co/pap2FCSua5
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
そういえば日本の場合ですが猫絵が上手くて領民から年貢を多めに押し付けられる一方で「年XX枚」みたいなノルマを課せられた殿様がいたそうな。抜け穴なら、探せばそれこそいくらでも…(以降はこれくらいの長さの単発投稿に限る事にします。失礼しました)。https://t.co/8ENslpRDxm
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年10月2日
そんな感じで以下続報…