なんか全体として「魔女論」を形成する展開に。
今回の投稿の発端は以下のTweet。
北村先生の新著、Amazonレビューを読んでいると最近のTwitterフェミニズム情勢を鑑みてめちゃくちゃ面白そうだけど、本買う余裕ないので見送り。
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年2月27日
(植村恒一郎先生のトップレビューより引用)”『ジェイン・エア』があれほど感動的で崇高とさえ感じられるのは、ジェインが愛の主体として……最愛の人ロチェスターと結婚するからであって、自分に遺産が手に入り障碍者となったロチェスターが支配的でなくなったから結婚を受け入れたのではない”
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年2月27日
レビューの要約からの読解だけれども、なるほどなるほど、例の件はそんな感じで界隈の先生方に解釈されてるんですね、ってなって笑ってしまった
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年2月27日
あ、誤読を招いたら申し訳ないので補足。北村先生は(何かの引用かもですが)「ジェインは自分に遺産が手に入り、かつ障碍者となったロチェスターが支配的でなくなったから結婚を受け入れた」と解釈してて、レビュアーの先生は北村先生の解釈に納得がいっていない、という文脈です
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年2月27日
それでジェーン・エアさんが先妻を焼き殺され、ミディアムに焼かれたロチェスターさんの膝の上にどっかり座って耳元に「ずっとこうしたかったの、うふふ…」と呟く時のゾクゾク感が説明可能とでも思ってる?https://t.co/ULGqtpE6XQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
作者の妹「嵐が丘」のエミリー・ブロンデだし、このゾクゾク感はまさしくC.L.ムーア「シャンブロウ」における「やっと私の言葉でお話しできますわ」なるセリフがもたらすゾクゾク感そのもの(性癖)。https://t.co/AeLisNCEtY
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
「それでは魔女はどこからやってきて、どこに到達すべきなのか?」に触れられずして、どこがフェミニズム文学論やら…https://t.co/8K3nfAMfm7
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
そして…
あの界隈の甘過ぎる解釈。「魔女が死んだら何処へいくか知ってるか、ジェーン・エア?」なる挑発的発言に対し「良い娘は天国にいく。悪い娘はどこにでもいく」なる有名な宣言を叩きつけ… https://t.co/K6XUgszE00
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
「ジェーン・エアがもしハルヒの様な願望充足系超能力者だったなら、財産獲得も先妻焼殺も(それまで自分を散々騙してきた)ロチェスター伯をミディアムに焼いたのも(無意識下の判断とはいえ)全部自分だったのだ」とし… https://t.co/IoTpMe2ZP0
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
これを「フランケンシュタイン」作者シェリー夫人が主題とした「日常への合流を拒絶される怪物の悲哀」や、マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」における「女性は恐るものが何もなくなれば怪物になり果ててしまう」説の超克を目指す国際的フェミニズム文学論の激烈さは、そこには到底…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
「チェンソーマン」のマキマさん「この国際的課題を」、「ヒロアカ」のトガヒミコさん「何故か日本の私達が」、「ぼっちざろっく」の廣井きくりさん「継承する展開に」。奇しくも三人揃って人間関係の距離感のバグを突いてくるので「危険をあらかじめ察知して回避するのが不可能」。 pic.twitter.com/aIh42O4l0L
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
マキマさんの正体は「支配の悪魔」で、「うる星やつら」令和版アニメが奇しくも復活させ女性セブンの共感を得た「あたるの母」概念と表裏一体の関係にある。元来の上野千鶴子の出発点だった筈の「日本型家長主義」。これとトガヒミコの「重たい愛」が重なる? https://t.co/9PjREIuhvM
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
時計の針を1980年代フェミニズムの支柱の一つバーバラ・ウォーカー流ウルトラ・フェミニズム「家母長制は家父長制に再勝利を飾るべき」の解体、すなわち「バール(男主人)/バーラト(女主人)二重支配構造」への遷移に巻き戻そう。https://t.co/Vco86kVOvs
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
そういえば「2020年代に蘇った1980年代キャラ」がもう一人。原作がおそらく「コリントの花嫁」に影響されてる「ジョゼと虎と魚達」のジョゼちゃんですね。要するに男女関係の背後に跋扈する「生者と死者の伝統的ジェンダーロール」。 https://t.co/ZMc1V0eVOo
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
ああ現代に蘇る「スチュワーデス物語」の義手女…ある意味「逆転優生主義」の大源流? https://t.co/MyITT9zcqv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
ああ、この時代からもう「逆転優生主義」は「健全に発育した少女」を目の敵にしてたのか。そりゃ溝が埋まらない筈である。 https://t.co/KcW50XDVRK
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
その一方で2020年代には「どちらも犠牲にしない対等な関係」を打ち出して「生者と死者の伝統的ジェンダーロール」そのものを全面否定する動きも。「孔明のヨメ」「パリピ孔明」における諸葛亮孔明と黄月英(月見英子)の関係性。ここでまさかの「伝統的フェミニストvsイケメン孔明」の異色タッグ… https://t.co/Vw6ZZWDxMY
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
その一方では「生者と死者のジェンダーロール」もさるもの。あっけなく「逆転優生主義」を放棄して支配の根拠を「危うい天才性」に結びつけた新しいアプローチが登場したのです。それが「リップヴァンヴィンクルの花嫁」における「ましろ(Cocco)」であり「ぼっちざろっく」における廣井きくり… https://t.co/j3nwqsiJu9
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
なんかもう「神話は神話」とか「フィクションはフィクション」とか言ってられないヤバい領域に到達してしまった感があります。これが2020年代の最前線?https://t.co/I2SAOQUQE6
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
はっと。シェリー夫人も巻き込まれた「厭世的浪漫主義の世界」と百年かけて男女関係が逆転? そしてこちらにも「トガヒミコの重たい(主観しか無い暴力性を特徴とする)愛」が絡んでくる…https://t.co/t6EDugw8lu
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
あ、八十八ケ所巡礼、単なるハードロックやプログレの延長線上に現れた筈ないと感じたけど、要するにミニストリーを経てる? ナインインチネイルやマリリン・マンソンやロブ・ゾンビの系譜に連なるやつ…https://t.co/wGLcHGyEiE
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年2月27日
そんな感じで以下続報…