「一発逆転志向」は敗北主義?
今回の投稿の発端は以下のPost。
30年近く前に書かれた帯のはずなんだけど、最近の反ワクだったりフェミだったり見てると「一発逆転」を容易に手放せなくなった人達にも言えるのかも知れないのだな pic.twitter.com/HhPbzpIWJT
— マサイさん (@MomiRaccoon) 2023年8月11日
この時期は確か地下鉄サリン事件があり、オウムの幹部の多くは高学歴で将来を期待されていた若者だったが、今は低学歴や高齢層も怪しい思想にハマる、劣化オウムのような団体が増えてる印象。 https://t.co/CpX1CVsrJ6
— 秋月 (@ua65MVGEhYKrzP5) 2023年8月12日
「小さい頃から自分の楽しみや生き方を親や学校に奪われてきた人間の末路」
— 寺岩 (@teraiwa) 2023年8月12日
フェミ界隈の毒親率の高さ、なるほどなあ。 https://t.co/yrTmp2WISs pic.twitter.com/ypK286b1Qu
カルト集団はいきすぎだと思いますが、『一発逆転』を求める気持ちは分かります。
— かきくえよ (@nYwXKy7mWJwcvI0) 2023年8月12日
宝くじを買うのだってそうだし、デジタル通貨やFXをやる人だって同じですよね。
異世界転生の創作物だって「凡人の自分がチート無双」っていう一発逆転。
これはある程度は皆が抱えている気持ちだと思います。 https://t.co/oZ7rUOFvas
「自分は誰も知らない真実を知っている」とか「世の女性は虐げられた!私の考える正義を世に発信せねば!」みたいなの十分カルトだと思うのだ
— マサイさん (@MomiRaccoon) 2023年8月11日
過激なウヨサヨもこれなのだな…
— ベトイさん (@nJuiNrcuzcgPxbz) 2023年8月11日
「いつか皆が私の正しさに気づくはず、聡明で誠実な私は報われるはず!」みたいな
厄介なのは本人が正しいと思ってるから、正義を成してるのに嫌われるって思い込むのだな
— マサイさん (@MomiRaccoon) 2023年8月11日
自分が絶対に正しい、自分に従え!
— ベトイさん (@nJuiNrcuzcgPxbz) 2023年8月11日
って人間ホント不愉快なのだ
ほんそれであります
— マサイさん (@MomiRaccoon) 2023年8月11日
ここに乱入。
そもそも「革命ごっこ」自体に「一発逆転志向」が?①ナポレオン戦争後のいわゆる欧州王政復古時代。絶対王政体制下の「国王と教会の権威主義体制」は伝統的地域共同体や家庭内まで統治下に置いているので「原則として」一発逆転型の倒し方しかなかった。https://t.co/DNJQldYszP
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
「原則として」…大英帝国や大日本帝国では保守政党が主導する形で漸進的に責任内閣制や議会民主制が導入されていったが、代わりに欧州では2月/3月革命(1848年~1849年)が勃発。②実は2月/3月革命では農奴解放を達成した農民層が早々に離脱。さらには取り残された諸都市でも…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
小売業や手工業者などに従事するプチブル層は継戦に消極的で、出稼ぎ外国人を大量に含む労働者ばかりが各地で包囲殲滅される展開に。そうこの時期に生まれた「全国の労働者よ団結せよ」なるスローガンは国王や教会だけでなく農民や都心部プチブル層への宣戦布告も含む内容だったのであり…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
この様な(状況的不利を革命で一気に覆そうとする)考え方は「六月暴動(1832年)や六月蜂起(1848年)を通じてのフランス急進共和派の壊滅」「パリ・コミューン崩壊(1871年)」「民主集中制樹立」「クラーク(富農)の粛清によるソ連の穀物輸出側から穀物輸入側への転落」の遠因に。https://t.co/NHBp59Z8Ud
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
こういう事実を知ってると、ビクトル・ユゴー「Les Miserables」のミュージカル版の六月暴動の場面で籠城側が「Do You Hear The People Sing」を合唱する一方「敵に回した」市民が部屋の扉を全て閉じている景色の異様さが浮かび上がってくるという…https://t.co/amvBmFOiKb
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
ちなみにカール・マルクスは1948年革命を契機に国際的産業革命導入が始まると時代遅れになった旧タイプの革命家や政治的ロマン主義者が次々と自滅していくのを尻目に雌伏。この時期のはエンゲルスも革命家を引退して実家工場を継承しています(引退して年金で遊んで暮らす様になってから復帰)。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
史上初の世界恐慌(1857年)を好機と見て「社会民主主義の父」ラッサール後援下出版された「経済学批判(1859年)」で華麗な世界史デビューを達成。まぁ当時の理論は後にほとんど論破されてしまいますが…https://t.co/fxCPa8RLxJ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
まさにこのタイミングで「敵はもはや国王でも教会でもなく資本主義そのもの」「我々が個性や自由意志と信じている事の大半は社会的圧力に型抜きされた量産品に過ぎない」と宣言した偉業自体は(フロイトの超自我・無意識理論と合わせ)ドイツ社会学の出発点となったり…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
ラッサールの弟子達による社会民主主義理論構築に継承されていったという次第。https://t.co/mNiyb9iDaz
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
一方、そうやって社会民主主義が離脱した敗北主義、すなわち「イデオロギーとしての一貫性を保つ為、仲間として想定する範囲をどんどん減らし(漸進的変化でなく)一発逆転を狙う方向に先鋭化していく態度」は必ず独裁に行き着いてしまう。https://t.co/uYW1lE9TWE
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
まさしく炭焼党的神秘主義から出発したオーギュスト・ブランキの一揆主義(講座派や中核派も志向したエリートが寡占する顕密体制)、戦前最大のマルクス主義理論家戸坂潤いうところの自由主義のジレンマ(誰かにとっての究極の自由は、他の全員に対する専制の徹底によってのみ達成される)。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
カール・ポランニーいうところの「保守主義系理論は現状に適応して生き延びる事を最優先課題に掲げる結果、全体としての理論的一貫性を犠牲とする。一方、革新主義系理論はある時間、ある場所、ある集団の最適化に特化するあまり変化への対応柔軟性を犠牲にする」でもある?https://t.co/ySZm6uRzR4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年8月12日
そんな感じで以下続報…