「スリップストリーム殺法」とはこれ。
今回の投稿の発端は以下のポスト。
エジプトとギリシャの歴史、年表比較あった。
— 岡沢 秋(maat) (@Aki_Okazawa) 2023年6月3日
こんな感じで、ピラミッド作ってた時代にはまだギリシャ無いんだわ(クレタ文明はあるので、広義な意味でのギリシャ文化圏はあったことになるかも) pic.twitter.com/qEXZXYKUOE
ギザのピラミッド周辺から炭化したオリーブとか見つかってるから、たぶん地中海越えた貿易はすでにあったと思われるけど、交易相手は多くの人がイメージするギリシャでは無いんよ。ていうかギリシャってだいぶ新参やからね
— 岡沢 秋(maat) (@Aki_Okazawa) 2023年6月3日
ちゃちゃっと年表にしてみた。
— 岡沢 秋(maat) (@Aki_Okazawa) 2023年6月3日
こんな感じかな pic.twitter.com/dQiIoaJqRE
実は間に「新王朝エジプトという元請けを失ったフェニキア商人が地中海沿岸全域を商圏として整備した後、東沿岸をギリシャ商人が奪取(最終的にはローマが総取り)」なるイベントが挟まってたりして。https://t.co/sPGnT6stPd
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月3日
さらにギリシャ商圏内でも「ドーリア商圏」と「アテナイ商圏」の激しい争いが…https://t.co/gNqu6ynUF3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月3日
ここに乱入。
文献記録では古代エジプト第26朝(紀元前664年~525年)、いわゆるサイス朝時代に公式にギリシャ人傭兵隊が制定され、交易都市ナウクラティスが下賜された事になってますが、ミノス/ミケーネ文明の時代まで遡る現地遺跡の足跡はそれ以前まで遡る、とかそんな感じだったかと。https://t.co/s2t9S13Lzf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月3日
もうちょい遡ると、アクエンアテンの時代に傭兵として雇われた異国人の記録の中に、のちのアカイア人では? と言われてる民族名があるので、部族としては居たんだと思いますね。ただ都市国家とか文明ってレベルではなかったんだろうなと。
— 岡沢 秋(maat) (@Aki_Okazawa) 2023年6月3日
全般的に「ホメロスの叙事詩」を自らの先祖起源譚として採用した所属が、その時点で「ヘレネス(古代ギリシャ人)民族アイデンティティ」を獲得した感じ?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月3日
最古のアイオリス人(紀元前3000年頃ドナウ河流域を出発し、紀元前2000年頃ギリシャに到達)に至っては「テーバイ環」と呼ばれる別系統の叙事詩体系まで備えていたという(それ自体は現存せず、アテナイ人が収録した断片のみが後世に伝わるが、確かに異質)。https://t.co/GSkMD9K3SY
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月3日
「最初の航洋ギリシャ商人」ポカイア人の足跡が9世紀後半まで遡りますが、いずれにせよ最初期のギリシャ文字が発見されたのがナウクラテスとか同時代の交易都市なので「彼らがギリシャ人として観測可能となったのもその頃以降」とも。https://t.co/b3MbN3NT2w
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年6月3日
そんな感じで以下続報…