「世界最古の合成樹脂」セルロイドの主原料。硝酸繊維素、硝化綿ともいい、セルロースを硝酸と硫酸との混酸で処理して得られるセルロースの硝酸エステルである。白色または淡黄色の綿状物質で、着火すると激しく燃焼する。これを主成分として各種の添加剤を加えて造粒した火薬は黒色火薬に替わる小火器、火砲の発射薬として使用される様になった。
ハーバーボッシュ法の空中窒素固定による化学肥料を廃したら、人類の現人口はまず維持できない。窒素ベースで食料の2/3がハーバーボッシュ法由来とも言われる(2012年)。自分が飢える側にいないと思うから、それをあっさりSDGs(持続可能な開発目標)と言えるのだろう。 https://t.co/BJ0Go7LPnE
— 一言庵 (@hitokotoan) 2021年12月12日
飢餓の撲滅こそ、SDGsの二番目に書かれてること。化学肥料や農薬不使用の農産物を利用する方は趣味でやるなら、自由でしょうが、他者に強制しようとするのは愚行の極み。
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2021年12月13日
農産物の生産量の低下と価格の高騰から飢餓と貧困の増大を招くので持続可能な開発目標に反した言説かとも pic.twitter.com/0OgIm6Xxys
ハーバーボッシュ法、農業に人口爆発を支え得るだけの生産力増大をもたらす一方、増えた人口を削る火力増大も果たす辺りがエグい。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月13日
まるで映画「ファンタジア」田園交響曲場面で、ケンタウロス男女のエロエロお見合いや、ほのぼのした動物家族の団欒場面を見せられた後で天上のゼウスが「増え過ぎた分」をいかにも楽しそうに落雷で間引く場面が続くのと同じくらいサイコパス。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月13日
ちょっとズレた話ですが、硝酸銀を感光剤に使う写真屋が実は同じ硝酸銀で爆発物を作る爆弾テロリストだったって話はトマス・ピンチョンの「逆光」で出てきましたね…
— ふるべ/Hrubešová (@hrubeshovaa) 2021年12月13日
まぁこうした時代変遷、その前身たる「チリ硝石」発見から始まってる訳です。かくして日露戦争最初期、突撃隊が機関銃に薙ぎ倒された時の「死者3000人‼︎」「一桁間違ってないか?」なるやりとりが、第一次世界大戦でも繰り返される事になった訳ですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月13日
1820年頃 チリのアタカマ砂漠において広大なチリ硝石の鉱床が発見され、安価なチリ硝石の大量供給によって火薬生産のボトルネックが解消され、火薬の生産が増加した。チリ硝石はまた肥料としても重要だった。
これによって糞尿などを材料とする硝石丘を使った土硝法による伝統的硝石生産は全く姿を消す。その一方でチリ硝石の確保の戦略的重要性が急激に増した。
硝石もそうなのですが、一応自分も銃オタなんで言っておくと、一番重要な発見は無煙火薬なんですよね…それまでは黒色火薬って言って、要は火縄銃で使ってる様なやつなんですが、アレは燃焼時に大量の煙と煤を後に残す性格があって、無煙火薬はその煙と煤をほぼ無くすことに成功したんですが
— ふるべ/Hrubešová (@hrubeshovaa) 2021年12月13日
実は無煙火薬で一番重要な側面は煙ではなく「煤が出ない」という事で、この事により銃内部の機構で炸薬が撃発する力を利用しながら自動で実包を装填して発射が出来る、自動火器、所謂「機関銃」が初めて可能になったんですね(黒色火薬だと煤が溜まってあっという間に動作不良を起こしてしまっていた)
— ふるべ/Hrubešová (@hrubeshovaa) 2021年12月13日
確か「ブーランジェ将軍のB火薬」辺りが節目になったかと。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2021年12月13日
ああブーランジェ!実は彼が無煙火薬を使用する歩兵銃の採用を強行したことでフランスは他の無煙火薬歩兵銃と比べると大幅に時代遅れのルベル小銃と、自動火器との相性が極端に悪い8mmルベル弾の採用を余儀なくされ、フランスの自動火器の開発に大きな悪影響が残った…という史実があったりします
— ふるべ/Hrubešová (@hrubeshovaa) 2021年12月13日
ですねぇ。ここまで数百年に渡って同じ様なマスケット銃を使っていたのが一気に後装式→実包の発明→弾倉の発明→無煙火薬の発明→機関銃の発明→歩兵銃の半自動化→突撃銃の発明という進化を経て今再び進歩が停滞した時代にある、というのが近現代の銃の技術史ですね
— ふるべ/Hrubešová (@hrubeshovaa) 2021年12月13日
そんな感じで以下続報…