とりあえずメモがてら。
今回の投稿の発端は以下のポスト。
ロシア帝国の時点で、貴族は約束守らない、掛け金踏み倒す、無理に回収しようとしたら適当な理由つけられて逮捕されるか殺されるから商売できない、っての
— 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月5日
欧州間での常識だったことに驚くというかあいつら変わってないんだなという。
そりゃ撤退外資の資産やらリース航空機ガメルわけですよ…
— 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月5日
力と爵位と席次さえあれば何やっても許される、逆になければ何もできないとか地獄でしょ。
— 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月5日
というか、その状態では普通に資本主義的発達どころか産業革命が出来ないという。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
皇帝の領地と力で無理やり開発独裁まではやったんですけどね…
— 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月5日
その遺産が初期のソビエトを支えてます。
フランス絶対王世の「上からの産業革命」も結構いい線いきましたが、革命政府が「王党派の遺物」の烙印を押して徹底破壊してしまったんですね。チェコやカタルーニャの産業革命も封建領主が出しゃばってきて…あ、そういえばペテルブルグ、もしや労働者が騒いだだけで、破壊されず継承された?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
キューバも没収した砂糖農園と製糖設備を破壊せず、国有化してフル回転させて外貨獲得に使って国力を保ちました。一方、安易に「帝国主義の足跡抹消と土地の再分配」に走ったカリブ諸国は残らず最貧国に…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
まぁ中華人民共和国もこっそり「満州国の工業インフラ」は使い回しましたし「うまく立ち回る国」とは、まぁそんなもの。どんなに虐殺されても領主と領民の一貫性が破れなかったボルドーのワイン単位が「シャトー」で、「畑」単位に解体されたブルゴーニュより格上と位置付けられた様に。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
それにつけても「上からの産業革命インフラ」を破壊し尽くし「大貴族の土地を零細自作農に分け尽くす」愚策までやらかして欧州最貧国に転落したフランス。まず再建したくても原資がありません。ここで「馬上のサンシモン」皇帝ナポレオン三世が放ったフランス史上最もとんでもない奇策とは?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
なんと皇帝ナポレオン三世、お友達人脈を駆使して(ジャコバン派が徹底的に狩ったジロンド派の黒幕)ポルトガルのユダヤ系(セフィルディム系)産業資本家と(カソリック教国として全面追放した)ユグノー財閥から融資を引き出したんですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
こうしてフランスの新興インテリ/ブルジョワ/政治的エリート階層「三百家」が再生産された訳です。金融面ではいまだ1/3以上をユグノーが握り、残りも(フランス革命を生き延びた)王党派とセフィルディム系が多くを握るという…目立つとまた国民に殺されるので「隠れた存在」に徹してますが。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
マルセル・プルースト「失われた時を求めて」が秘密めかして語る「フランス・ブルジョワジーの生きる隠れた世界」とはこれの事だったんですね。「金持ちは別世界に生きてて、彼らにとっての封建主義はまだ終わってない!!」 pic.twitter.com/pxl4ZNctjY
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月5日
ここで乱入
うーむ架空国で産業革命考えてみたけど。
— francco (@francco41595442) 2022年4月6日
但し地形や資源とか可住地面積のハンディや工業立地が良いか悪いかとか
人口はどれくらい必要か
海外植民地や資金や資本や
金銀銅の資金はどれくらい必要かと
周辺国の圧力で、国内社会体制とか改革放置してでも今すぐ産業革命の果実が必要。
— 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月6日
というロシアと日本モデルもありますし。
、
江戸幕藩体制下で制度変化による矛盾を押し付けられたのは下級武士で、困窮のあまり「日本初の工場制手工業」が観測されたのも彼らの住む武家屋敷の長屋となったのです。傘貼りとか、爪楊枝や扇の加工などの作業を分業で高速化した模様…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
惜しいな。蒸気機関といわないまでも、せめて水車が…水車があれば…https://t.co/y2viBDw2yz
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
そう「武家長屋の内職」には機械化の過程まではなかったのです。
水車や木炭高炉は中国にはあるけどね
— francco (@francco41595442) 2022年4月6日
石炭と鉄鉱石の産地が離れてるのが。
可住地面積は華北、華中はあるが華南は山ばかりで可住地面積少ないし
製糖に薩摩や琉球では馬が、オランダのヴァタヴィアでは風車が使われてました。「これでは足らぬ」で蒸気機関が採用されたのは石炭採掘とチョコレート製造過程…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
そう、確かに当時の日本の生産技術は当時のアジアにおいて特別高かったとはいえません。それでもプレ産業革命が導入されたのは(高級な陶器や調味料を買う)欧米宮廷、そして「砂糖菓子をバクバク食い、綿織物や絹織物でオシャレし、紙製品を大量消費する」国内庶民を消費者として確保したから。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
産業革命というか商品作物の開発や流通の改善が起こるには
— 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月6日
そこそこ豊かなマスが必要だというのはそうですよね。
韓国に「折り紙は韓国起源」という説があり、実際折り方の幾つかは韓国源流らしいですが「江戸時代における日本での折り紙産業の勃興」の本質は、あくまで「大量生産によって安くなった紙を子供達に(再利用不可能な形で)継続的に消費させ続ける」という悪魔のアイディアなのですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
これぞカール・ポランニー「大転換」の中で「地獄の挽臼」と呼ばれた「資本主義そのもの」の正体なんですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
そしてさらなる乱入
こう、”やる夫たちで見る2つの『湾岸戦争』”スレを読んで欲しくなりました(そしてその感想が聞きたい)。中東がメインかな?と思ったら近代法制度へ行ったり産業革命の源流とはへ行ったりする凄いスレでして。
— 夜更至ヒルネスキー (@hiruneskey) 2022年4月6日
そのスレ自体は未見ですが「大転換」で一番忘れられないのが英国第二次囲い込み運動」についての箇所。「賛成派と反対派のどちらが正義だったか。越法行為はどちらがマシであったか。そうした建前と無関係に「必要な社会変化が適切な期間で遂行された」事だけが重要で、それが英国流現実主義であると。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
ううむ「二つの湾岸戦争」携帯で閲覧するのはしんどいです。帰ってからパソコンで見ます。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
カール・マルクス「すべからく人類の歴史は階級闘争の歴史であった。日本の江戸幕藩体制について見てみよう。最初期存在したのは楽市楽座運営を通じて選抜した特権商人に戦国大名が経済運営を一任する分業制、すなわち各領邦ごとの自給自足体制であった」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
「ここに「悪魔の手先」西陣商人が家内制手工業の概念を持ち込む。すなわちそれまでの伝統的自給自足区画を破壊する形で全国に養蚕農家や製糸農家や織産農家の分業体制を構築したのである。あらゆる産業にこの方式が広まり、やがて各藩毎の特権商人は絶滅」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
「代わりに残ったのが「封建体制の敵」株仲間。その実体は参勤交代の為に整備された交通インフラが全国の富農・富商を結びつけた通信・流通網だったが、経済的合理性に立脚する秘密契約によってその内容が刻々と変わるので幕府から見れば正体不明の存在であり続ける」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
「こうした状況の現出は、欧州同様の価格革命進行、すなわちインフレによる地税生活者(rentier=西洋では「王侯貴族や聖職者の様な不労階層」を指す)の没落と、農民や商人や職人の様な納税者側の経済負担軽減にも助けられた。そして後者は当時の経済成長を支える消費者としても覚醒していく」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
「ちなみに戦国大名に所領を没収された寺社は檀家から徴収する布施、公卿は幕府の棒給や家元活動などによって暮らす様になり既に「領民と領土を全人格的に代表する領主」の性格を失っていた。したがって「地税生活者の没落」の直撃を受けたのは…」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
「武家とりわけ下級武士であり、自らの暮らす長屋で(庶民を消費者として想定した工芸品を生産する)工場制手工業を分業して営むまでに零落したのだった(ただし惜しむらくは動力を導入した機械式工場制まで進む事はなかった)」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
待てよマルクス、お前最初に「すべからく人類の歴史は階級闘争の歴史であった」と言わなかったか? ならばこの歴史展開のうち誰がブルジョワジーで誰がプロレタリアートだったのか? 日本のマルクス主義者もこの問題には頑なに口を閉ざしてきたのであった…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
そして明治維新到来によって公卿と大名家を併合した華族階層が成立する一方、「封建時代のプロレタリアート」下級士族のうち反乱鎮圧を生き延びた残党が自由民権運動推進の過程で全国を結ぶ富農・富商連合に吸収される形で新たな階級闘争が始まった?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
大杉栄が親の温情主義への反抗から安直に左傾化する金持ちの子弟に「何が天皇制打倒だ。お前らなんかその藩屏たる公卿にだって敵わないぞ。何せ奴等(江戸幕藩体制下における冷遇を生き延びた)歴戦のプロレタリアート戦士でもあるのだ」と釘を刺したのには、こういう歴史的背景が…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年4月6日
そんな感じで以下続報…