諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【妖精の歴史】【人工知能】【ソードアートオンライン】【HALO】「スマフォから呼出せて、色々可愛がれるポケットサイズのお友達」は何時頃実現予定なの?

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最近の国際SNS上では、こうした流れの延長戦上において「Pocket Mascot AI」を欲しがる声が高まってます。要するに「スマートフォンやスマートウオッチから呼出せて、色々可愛がれるポケットサイズのお友達」。

Mueran Todos .I.

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just another "tortured" artist | i fucking love sumomo

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歓迎

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Welcome to you're "DOOM!"

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Rollover
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meowrightinthekisser

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そもそもの起源は何でしょう。私の様に年表の敷衍で様々な概念の起源を追跡するスタイルからは完全なる鬼門。少なくともその一部は文学史に引っ掛かってくる訳ですが、文学史そのものに民間伝承を「豊かな外部情報源」として利用してきた伝統があり、さらにその産物が民間伝承に影響を与えてきた経緯もあるので、全体像を明らかとするのが何かと厄介なのです。

欧州の妖精は、それこそ日本における河童と同じくらい様々な地域の伝承の寄せ集めで構成されているが、ロマン派詩人ハイネが夢想し、日本の民俗学者柳田邦男が継承した「古代の神々に対する畏敬の念が次第に矮小化され、民間伝承における小人や巨人、そして妖怪などを生み出した」なる仮説は案外証明が難しい。

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  • 現地に先住民が築造した巨石遺跡などが残っていると「闇の世界に放逐された妖精達が古塚や(彼らが祀場に用いていた)古丘に現れる」伝承が残りやすい。そしてこうした地方は人間が先天的に抱える闇への恐怖と結びついて(目撃者に不運や死をもたらす古代ローマ時代の「レムレース(複数形lemures、単数形レムールlemur)/ラルヴァ(複数形Larva、単数形larvae)伝承」や欧州中世における「アルテミスの猟犬」伝承の如き)「百鬼夜行」型伝承を生みやすい。そして古代中国発祥の「魍魎」は、葬式会場や墓地の遺体を狙うばかりか、大自然に囲まれた集落を外部から侵犯しようとする。

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    *日本においてはさらに「子守妖怪」姑獲鳥とセットにされて墓地に現れ、深夜通りすがった通行人を脅かす存在に。葬式会場に乱入して遺体を奪う猫神「火車」に至っては色々混ざり過ぎて原型すら定かではない。

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  • 時代が下ると民間伝承の世界においてはむしろ「家守」型伝承が残りやすくなる。古代ローマ時代に祀られていた無数の家庭守護神達。日本における屋敷神。ドイツにおけるワルキューレ伝承の原型。「白鳥女房」に「羽衣女房」に「海豹女房」。古代中国発祥のドイツやアイルランドに伝わる「小人の靴屋」伝承。そして日本における「家主の座を巡る鼠神と蛇神と猫神の闘争」および文明開花後の日本を席巻した座敷童伝承。どれも中央祭祀体系とは無関係で「矮小化された古代の神々」とは見做しにくい。こうした存在は概ね終始中央祭祀に組み込まれる事がなかった「下級神」扱いされている。
    *「下級神」…まぁワーグナーニーベルングの指環(Ein Bühnenfestspiel für drei Tage und einen Vorabend "Der Ring des Nibelungen、1848年〜1874年)」においては、一旦は家臣団に組み入れられた「旧神」ロキ(古ノルド語・ドイツ語・英語共通Loki)や、「ヴァルキューレ出身」ブリュンヒルデ(古ノルド語Brynhildr、 ドイツ語Brunhilde、英語Brunhild)が「中央祭祀の頂点たるヴァルハラ城の主人」ヴォーダンへの復讐を果たし、混乱の火消し役をローレライ(ドイツ語Loreley)が仰せつかる訳だけど。

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  • その一方で各名家起源伝承に組み込まれた妖精譚は文学史と結びつき、また独特の展開を呈してきた。そもそも「欧州の原点」といわれるフランク王国メロヴィング朝(481年〜751年)開闢に貢献した精霊王の名を英語圏ではエルフ(Elf、Alf)、フランス語圏ではオベロン(Oberon、Auberon)、ドイツ語圏ではアルベリヒ(albrîh、すなわち古高ドイツ語でalb(エルフ)+rîh(支配者すなわち王)を意味する)と呼ぶ。これらの概念が相互影響下で各言語圏における独自発展を遂げた訳だから、その歴史は(ほとんど追跡不可能な)複雑怪奇なものにならざるを得ない。いずれにせよ最大の画期はウィリアム・シェイクスピアが英国で「真夏の夜の夢(Midsummer Night's Dream、1590年代中頃)」を発表した時点で訪れた。妖精王オベロン(Oberon、Auberon)に、妖精女王(Titania)の夫婦漫才。そして手のひらサイズの小柄な妖精達(Fairies)。それまでこうした「悪戯好きな小妖精」はプーカ(Puka)などと呼称されてきたのだが、この前後そのイメージが代表格たる小妖精パック(Puck)に集約され、それ以外の妖精についてFairyの呼称が確定する。
    *妖精王オベロン(Oberon、Auberon)…アーサー王伝説ファンなら既にお気付きであろう。これを読み替えたのがアーサー王の眠る妖精郷アヴァロン(Avalon)なのである。

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昨今国際SNS上で需要が高まっている「Pocket Mascot AI」概念から逆算すると、そうした「スマートフィンから召喚出来て、可愛がれる小柄な存在」の起源はこうしたものとなる。

まぁ、明らかに(映画化に際して排除された)トールキンの「ホビットの冒険(The Hobbit, or There and Back Again、1937年、映画化2012年〜2015年)」における「森エルフ(Silvan Elves)」や「指輪物語The Lord of the Rings、1937年〜1949年、初版1954年〜1955年、完全映画化2001年〜2003年)」における「塚人(Barrow-wight)」、そして「ハリー・ポッター・シリーズHarry Potter Series、原作1997年〜2007年、映画化2001年〜2011年)」でハーマイオニー・グレンジャー主導下において労働組合を編成する屋敷妖精(House-elf)の先祖筋。ただし格調高すぎて、明らかにこうした元来の起源の細部より以下の様な直近の原型の方が重要そうです。

ティンカー・ベル(Tinker Bell)

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イギリス、スコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ケンシントン公園のピーター・パン』、小説『ピーター・パンとウェンディ』などに登場する妖精である。英語では「フェアリー(Fairly)」ではなく「ピクシー(Pixie)」。愛称はティンク。

  • 人間の赤ちゃんが最初に笑った時に生まれ、「妖精なんていない!」と言われる度に一人ずつ消えていく妖精族の一人。

  • ネバーランドに住み、彼女の鱗粉(金粉?)を浴びれば、信じる心を持っている人間は空を飛ぶ。

  • Tinkerとは鋳掛(いか)け屋のことで、だからキラキラしている。元来は壊れたおなべやフライパンなどを直す、金(かな)もの修理の妖精で、腕のいいティンクにとっては物の修理が何よりの喜び。

  • 気の強い性格で嫉妬心も強く、ウェンディ・モイラー・アンジェラ・ダーリングに意地悪する。イライラしたり、何かに集中したりすると、前髪をひっぱるくせがある。その一方で正義感も友達を思う気持ちも人一倍強い。その証拠に、友人のピーター・パンがフック船長の罠によって毒を飲みそうになったときに、ピーター・パンを助けるために彼女が代わりに毒を飲み干すシーンがある。

ちなみにロンドンからネバーランドまで、2時間45分で飛ぶことができる。

 ピクシー(Pixie、ピグシー、ピスキーとも)
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イングランドコーンウォールなど南西部諸州の民間伝承に登場する妖精。その語源は、悪戯好きな妖精のパックに愛称語尾syがついたパクシー。

  • 外見は地域によって異なる。闇でも光る目、赤い髪、青白い顔、反った鼻、尖った耳、緑色の服を着、先の尖ったナイトキャップを被っている。貧しいもののために仕事をし、ボウル一杯のクリーム、林檎一個をご馳走になることもある。

  • 怠け者を見つけるとつねったりポルターガイスト現象を起こして懲らしめる。また一晩中輪を描いて馬を乗り回しガリトラップと呼ばれる妖精の輪を作ることもある。翌朝馬のたてがみと尾を結び馬を帰すと言う。

  • 古代の塚やストーンサークル、洞窟などに住み、夜になると森の中でダンスすると言う。彼らの踊りにでくわした旅人は皆一緒に踊らされ時間の観念をなくしてしまうと言う。そうならないための妖精よけの方法は上着を裏返しに着ることである。また旅人を惑わせ迷わせくたくたに疲れさせるいたずらも行う。

  • また人間の子供を盗んだり、取り替え子(チェンジリング)を行うと言う。そうならないためヴィクトリア朝時代までさらわれぬ様に赤ん坊をベビーベッドにくくりつける風習の地方もあったと言う。

洗礼を受けずに死んだ子供の魂が化身した存在だといわれており、直接人目につく場所には出現しないが、人間と様々な点で共生関係にある存在。自身に恵みを与えた者には正しく報いるという。基本的には人間に悪戯をするのが好き。 

 様々な意味で「集大成」感がありますね。こうしたムーブメントの盛り上がりの背景には、明らかに昨今の人工知能技術やVR技術の発展についての期待感の高まりがある様です。

しかし現実はあくまで厳しい模様。

第二世代人工知能の亡霊がもたらす”AIの冬” - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

第二世代人工知能(1981年〜1993年)は、できることがあまりにも少ないのに、なんでもできるようなミスリードを引き起こしたことで自ら「AIの冬」と呼ばれる、AIへの失望期を引き起こしたトリガーになりました。

昨今話題を集めているのはあくまでも機械学習の一部のジャンルである深層学習が、それまで不可能と言われていた数多くのタスクで劇的な性能向上が見られたことで、それ以外の分野、つまり第二世代人工知能の分野ではほとんど特筆すべき技術革新は今のところ起きていないのです。

しかし今、第三世代人工知能(1997年?〜)と呼ばれているものは主に深層学習を活用したものだけであり、AIが注目されると同時に、かつて権勢を誇った第二世代AIの亡霊たちが再び蘇ってくるのはある意味で宿命といえるかもしれません。この亡霊を倒すことができなければ、せっかくの第三世代AIもとばっちりで再び「AIの冬」を引き起こす可能性がありますから、こうした過去とは明確に訣別すべき必要があるのです。

ソードアート・オンラインの ユイも「私は所詮、トップダウン型の旧型AIですから」なんて謙遜しながら「何の指示もなく置き去りにされ、勝手に情報収集に着手して危険を察知し、人間の仲間達を招集して考えられる最善の対応策を提示する」とかやらかしますが、HALOのAIも「帰還の可能性の低い任務に赴く兵士に家族からのそれに見せ掛けた偽バレンタインメールを送信する」なんて壮絶な振る舞いをサラッとやらかします。これが人の期待する汎用人工知能(AGI=Artificial General Intelligence)なら、21世紀中の実現なんて到底無理じゃね? そう思わずにはいられない程の絶望感。