意外と忘れてはならないのがこの観点。
表現の不自由展、2015年の展示(https://t.co/NpUivPkl8f)ではテーマに「性表現」も入っており、ろくでなし子のトークショーとかもあったようですが、今回のは公式サイトや来場者の感想などを見る限り、「性表現」に関わる展示は無いように見えるのは興味深いですね。
— 5億円 2017 (@Beriya) August 2, 2019
2015年にはテーマとして扱っていた「性表現」に関するものが「表現の不自由展」から実際に消えているのならば、それは様々なことへの象徴めいている感じがしますね。
— 5億円 2017 (@Beriya) August 2, 2019
愛知県の県営美術館では、愛知県の条例により、下記の基準に該当する物は展示が禁止されているそうです。
— ロックな子@DLチャンネル (@hardde6975) August 2, 2019
①著しく性的感情を刺激する物
②残虐性を有する物
③自殺又は犯罪を誘発する恐れのある物
おそらく今回のテーマから「性表現」が除外されているのは①に該当するので企画段階で除外したかと。
最近、以下について考える機会が増えた気がします。
①そもそもフランスにおいては絶対王政の樹立過程で地方に分立する(大貴族連合や教会勢力や職業ギルドといった)在地有力者集団が王権(国王とその直臣達)の暴走を掣肘する伝統的構図が崩壊し、中央集権にインテリ=ブルジョワ=政治的エリート体制が集団知性として対峙する啓蒙主義的構造がこれに置き換わる。こうして「(絶対君主から大衆消費社会の大衆に継承されていく)究極の自由主義は専制の徹底によってのみ達成される」ジレンマと、あえてこれに依存して保身や自らの立身出世の為に役立て様とする社会自由主義が対峙する構造が表面化してきた。
②日本でいうと大正12年(1923年)に関東大震災後の混乱を受けて公布された緊急勅令「治安維持ノ為ニスル罰則ニ関スル件(大正12年勅令第403号)」を前身とし、普通選挙実施に伴う「赤化への恐怖」が反映された治安維持法(昭和16年(1941年)3月10日法律第54号)制定によって大いに権限を増強した特別高等警察(Special Higher Police, SHP)が査察・内偵・取り締まりの主ターゲットたる「国体(皇室)や私有財産制を否定する」(そもそも国家の存在そのものを認めない)無政府主義者・(より過激な国家主義者としての)共産主義者・社会主義者などを狩り尽くした後、リストラを恐れるあまり取り締まりの対象を反戦運動や(大本教の様な)類似宗教や一般市民の風紀取り締まりや言論統制に拡大していった展開と対応する
そう、リベラル層の主張する社会自由主義って(緊急性の高い課題が解消して以降、リストラを恐るあまり存続を続ける為に暴走した)戦前の特高警察に似てるんですね。