とりあえずメモがてら。
今回の投稿の発端はこれ。
あと、アメリカの女性運動史を見てて最初に感じたんだけど、ラディカルフェミニズムってそんな大人数での運動じゃないんですよね、アクティブな知識人やアーティスト、ライターなどが集まってzineを出す、みたいな。そういう人たちが意見の対立で分派したり対立したり
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年1月24日
意見のあう知り合い同士でサークルを作り、えらい人が入ってきたりえらくなる人が出てきたりして、彼らが大学に弟子を持って社会活動をして… みたいな感じで発展してきてるから、草の根時代から続く極端な反社会性、偏見、差別性などを顧みたり糺したりする機能を持っていないのではと推測
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年1月24日
しかもSNSの発達で、雰囲気だけで乗っかる人が増えてるっていう…
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年1月24日
これアメリカと韓国で顕著な形で現れた「フェミニズムは権力に到達すべき論」と密接な関係にあるのですね。どちらも時代遅れになりつつあるウルトラ・フェミニストが政治闘争の過程で「実在女性への配慮」という最後の砦さえ放棄して権力に到達するパターン。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
党争の過程で他のタイプのフェミニズムを全部回してしまい「権力に到達したのは、もはやフェミニストというよりその敵に近い存在だった」という惨状。まぁ政治的勝利を最優先課題に掲げると、大抵はそういう結末を迎えるという話もありますが。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
そして…
こうした流れに日本人が免疫がないと感じたのは「未来を花束にして(Suffragette,2015年)」封切り時。あれ完全に「権力に到達したウルトラ・フェミニズム」側のプロパガンダ映画なのに、日本でそれを警告する声が一切上がらなかったので。https://t.co/HDwh1iP5Yt
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
そもそも実際のフェミニズム運動の多くがコンドルセ公爵やジョン・スチュワート・ミルに由来する「古典的自由主義」由来の漸進展開を特徴としたのに対し、サフラジェット運動はこれにテロも辞さず党争を挑んだマンチェスター起源のカウンター運動。https://t.co/uxWuQCC8ub
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
当時の英国は「プリムローズ・リーグ」運動成功により保守党が女性と労働者の支持を勝ち取り「選挙権を拡大するほど保守派が有利になる」状況。従って女性選挙権拡大を目指すサフラジェット運動は労働党に黙殺され「革新与党」自由党に弾圧されます。https://t.co/5d0QGleTe1
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
初代運動主導者達が最終的にフランスに亡命し「元英国人として英国の悪口を言いまくりフランス人を喜ばせる太鼓持ち」に成り果ててしまったのも母国におけるこの運動の立場を悪くしました。まぁこういう展開自体はサフラジェット運動に限った話じゃないですが。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
最大の皮肉は第一次世界大戦が始まると武力闘争を放棄して戦争協力に専念。この事が女性選挙権拡大を後押しした事(ただしその結果はやはり保守政党の躍進を招く)。映画はそういう闇の部分を全部隠蔽し「ウルトラ・フェミニズムの勝利」を礼讃する内容。https://t.co/pYfKTgvHiS
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
あくまで憶測ですが、このプロパガンダ映画の制作陣「新左翼運動の暴力路線こそが当時の閉塞的な保守主義を打ち破った」と言いたくて、それが口が裂けても直接言えないのでサフラジェット運動を題材にこの映画をそういう構成にしたのかもしれません。https://t.co/nP7PMLKqYS
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
で、ネット上のフェミニストがこの映画をどう評価したかというと本編の内容には一切触れず、ヘレナ・ボナム・カーター演じる合気道のトレーナーの「いかなる女性も暴力に直面する可能性があるなら護身術を身につけるべき」発言だけをベタ褒め。 pic.twitter.com/D9lqLE6OMl
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
実は私が「第三世代フェミニスト」としての自認を備える様になったのはこの映画へのそういう反応を目の当たりにし、与謝野晶子の展開したフェミニズム運動を調べたのが契機だったりします。https://t.co/fABOytN437
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
ちなみに「合気道」でピンと来た人もいるでしょうが、ここに登場する「トレーナー達」って日本人、それも日本人女性を少なからず含んでいた様で実際こういう発言も残してる模様。もうね、当時こういう話に全然絡んでこれなかった時点で「Jフェミのガラパゴス性」は明らかになってたという次第。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月24日
そんな感じで以下続報…