以前考えた事が思わぬタイミングで役立つ事もある?
ある意味、以下の集合の部分集合?
今回の発端はこの投稿。
女子とスクールカーストによって裁かれ性欲に振り回される思春期の男子が思春期を乗り越える方法について考えていたのだが、手ほどきお姉さんみたいな魅力的で人格に優れたセックスロボット(手粗に扱ったら厳重処罰)を支給、とかするのが良いのではないか。なお、実現可能性については脇に置くとする。
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年2月20日
……人によっては人間の異性がいらなくなりそうだな、と思った。
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年2月20日
これ、「人間の男女の愛あるセックスこそが人類の意識を高めます」みたいな皆さんはそれとして、子離れできない世の母親に相当反発されそうだなあ、とか。
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年2月20日
誰かマンガ化してもらいたい( ・`ω・´)
— アヲハタマスミ★30日木曜東G21a ♻🇼ワサラー団 (@AohataM) 2022年2月20日
いろいろなエモが生まれそうです。
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年2月20日
ロボではないけどいま寝かせてるネタを早く発表できるようにがんばります(`・ω・´)ゞ
— アヲハタマスミ★30日木曜東G21a ♻🇼ワサラー団 (@AohataM) 2022年2月20日
数年前に異星人が人類を滅ぼす為に男性の理想的な容姿、人格のセッスクアンドロイドを大量に地球人に与えるというSFがありました。
— ヨネスケ@VRChat民 (@yonesuke2) 2022年2月20日
現実にも生殖能力を持たない蚊をバイオテクノロジーで作り出し、自然に放つ事で蚊を撲滅しようという試みがありますね。
実際、そういったことが起きた場合、人間の性愛ってどうなるんでしょうね。
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年2月20日
人類始まって以来 ずっとそうだったんだけど、性愛は自然に任せてきた。
— おがさ (@ogeoge1234) 2022年2月20日
昔は15才で結婚した男女も多い。それで夫婦仲良くやって来た。
むしろ、性欲ほど強く
— ChanceMaker (@Singulith) 2022年2月20日
(人間)社会によって抑圧される欲求はあまりないのでは・・。😃
ここで乱入。
実はCLUMP「ちょびっツ(2000年~2002年)」がそういう物語だったりしますね。https://t.co/EeU6DikJVf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
テーマとしては新谷かおる「ぶっとび!!CPU(1993年~1997年)」を継承した形。https://t.co/te54Y4KCRs
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
共通する基本設定は「アンドロイドが家電として消費される様になった未来、それは性欲も処理する様になった」「等身大型と小人妖精型の2タイプが登場」というものですが、さすがは女性集団CLAMP、ここに捻りを加えてきます。 pic.twitter.com/Je08VjNZ81
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
追加されたのは「女性も身長170cm以上のイケメン型アンドロイドが性欲も家事も全部処理してくれる様になった結果、誰も結婚や家庭を持つ必然性を感じなくなり、子供が生まれなくなって人類が存続の危機に立たされている」という設定。 pic.twitter.com/3XONoS79NK
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
それでアンドロイド側の集合知性(としか呼び様のない何か)も危機感を持って、主人公男性の元に「(人類を滅ぼしかねない)自分達の存続可能性を探る」特別製アンドロイド「ちぃ」を送り出すのですが…まぁ結末は残念ながら「ぶっとび!!CPU」同様竜頭蛇尾に終わります。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
まぁこの物語文法「ハッピーエンドはどうあるべきか」誰にもわからないのが致命的欠陥なんですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
当時は同時期の評論によれば「セカイ系」全盛期となる訳ですが、この「ちょびっツ」だけでなく鬼頭莫宏「なるたる(1998年~2003年)」や岡本倫「エルフェンリート(elfen lied,2002年~2005年)」も共有した「世界滅亡設定」を見逃したせいで…https://t.co/1yUGUJznTa
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
以降の時代も連続して把握し続ける事が不可能となってしまったのです。そもそも「一組のカップルの成就が世界の存続を決める物語構造」自体は、横山光輝「マーズ(1976年~1977年)」において既に見られたりもするのですが。https://t.co/sazQoMTsOd
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
まぁ横山光輝漫画の場合「バビル2世」の続編「その名は101」の銀鈴同様「もしかしたら主人公の暴走を止められたかもしれないヒロインは必ずその企てに失敗する」のが物語文法なので、主人公マーズを引き取った委員長先生の娘春美(女子校生)も相手の気を引くのにあえなく失敗。https://t.co/KXORRLSDWq
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
ここまで物語構造の系譜を辿ると「世界が滅亡に瀕している」設定が冷戦当時の核戦争の恐怖や、当時の「ノストラダムスの大予言」ブームの背景にもあった「地球はやがて好き勝手振る舞う傲慢な人類を淘汰するだろう」なる悲観的ガイア仮説に由来するのは明らかなのですが… pic.twitter.com/aBOUyzs0BQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
惜しむらくも2000年代前半に流行したセカイ系評論は、それさえも見逃してしまったので何だか竜頭蛇尾な残念な結果に終わってしまったのです。ちなみにこの「カップル成就=地球滅亡回避(ちょびっツ、エルフェンリート)」「カップル成就せず=地球滅亡(マーズ、なるたる)」という2択問題に…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
さらに捻りを加えて「カップルは成就するけど世界は酷い事になる」状況を現出させたのが新海誠監督映画「天気の子(2019年)」だったりします。こうして全体像を俯瞰すれば「セカイ系評論が対象化に失敗した系譜」が2020年代でも十分活用可能となる訳で。https://t.co/UboN0ncw9q
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
さぁこれで2020年代にセカイ系物語を復活させる土壌は整いました!! とはいえ「女性が性欲も家事も全部処理してくれる身長170cm以上のイケメン型アンドロイドを手に入れて恋愛も結婚も求めなくなった世界」を滅亡から救う手段は、残念ながら私も思いつきません…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
やはりちょびっツを思い出しますよね、CLAMP先生はすげーなあ…
— ヤヤネヒロコ ⋈⚡️ (@chat_le_fou) 2022年2月20日
あれからきっちり20年「どういうTrue Endがあり得るか」考え続けてきましたが、状況は「マーズ」以上に絶望的なんですね。CLAMP先生、何という設定を…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
あ「その後のセカイ系展開」といえば椎名橙「それでも世界は美しい(Still world is beautiful, 2009年~2020年)」も外せませんね。そもそも「恋の成就」と「世界の滅亡危機」の関係性そのものにメスを入れた新アプローチ…この調子であと10年は戦える?https://t.co/ZRkL4B9wzB
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年2月20日
そんな感じで以下続報…