これまでこんな投稿もしてきたので色々と複雑な気分に…
今回の投稿の発端はこのTweet
横溝正史はインタビューで、角川映画で売れるまで自分は忘れられた作家だったみたいなことを言ってたけど68年に八つ墓村が漫画化されてるし60年代70年代に人形佐七が映像化されてるから、それなりに売れてたんだよな。角川映画以降の売れ方が凄すぎたから記憶が改変されてる。
— 樫原辰郎 (@tatsurokashi) 2022年3月21日
60年代に松本清張ブームで社会派ミステリに押され、執筆が止まっていたのは事実だけどそもそもこの人かなりの遅咲きで代表作は50過ぎくらいに書いた作品が多い。当時の60代で執筆が減るのは不思議な事ではない。70過ぎてから映画化でバカ売れしたというのが凄く珍しいのだ。
— 樫原辰郎 (@tatsurokashi) 2022年3月21日
70過ぎてから、20年以上前に書いた作品が映画化されテレビドラマ化され漫画にもなって大ベストセラー、本人も俳優として出演、こんな人生ちょっとない。
— 樫原辰郎 (@tatsurokashi) 2022年3月21日
70過ぎてから分厚い新作を2冊書いてるのは偉いけど、50代までに書いた作品が文庫化されて何千万冊も売れた。かなり不思議な人生。
— 樫原辰郎 (@tatsurokashi) 2022年3月21日
ここに乱入。
実は1970年代における夢野久作、江戸川乱歩、横溝正史の再評価の契機になったのって「小栗虫太郎の極地冒険小説の全集化」だったりもするのですが「小栗虫太郎」要素も「極地冒険小説」要素も残らなかったのが不思議。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年3月21日
ネットで検索してみたら正式ジャンル名は「魔境冒険小説」で、小栗虫太郎はこのジャンルの日本における開拓者と目されている様です。
あのあたり多分、当時の少年向け漫画週刊誌の巻頭カラー特集独特の雰囲気と関係がありそうなんですが…「エドガー・アラン・ポーの怪奇世界」とかああいうオドロオドロしい奴…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年3月21日
そう、この辺り…
でもそういう選別だったので「女王蜂」とか「三首塔」みたいな「大都会の夜」っぽい横溝正史作品にスポットライトが当たり難くなった側面も?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年3月21日
「線形代数の概念の大源流は複式簿記」というのが私の立場なのですが…
「売り上げ金額」でも「売り上げ冊数」でも評価軸を1次元に絞ってしまうのって「行列式が0=次元が潰れてしまってる状態」だと思うんですね。
赤軍の永田洋子の十六の墓標を読んだのですが、アイディンティティというものを一切感じない文章でビックリした。自分の軸が定まってない時期にマルクスの政治思想にのめり込んでしまったんだろうな…
— 山宮 (@Mama_0_a) 2022年3月10日
これ村上龍が「トパーズ」辺りで用いた「高級ブランド品を欲しがる気持ちが援助交際に直結してしまう女子高生」をそれらしく描くディスクールだったりもしますね。そんな感じで以下続報…