高橋留美子先生、フランスのシュヴァリエ受勲おめでとうございます!!
小学館は「過去に同勲章を受勲した日本人漫画家としては、谷口ジロー先生、大友克洋先生、松本零士先生、鳥山明先生、永井豪先生などが名を連ねます」と報告した。
あれ?名前が足りない気が…小学館と1度も仕事をした事がない集英社作家だから?
へぇ…松本零士は「銀河鉄道 999」<戦場まんがシリーズ>で第23回小学館漫画賞(1978年)を、鳥山明「Dr.スランプ」は第27回小学館漫画賞を少年少女部門で受賞。
今回の投稿の発端は以下のTweet。
高橋瑠美子先生、フランスでの騎士受勲おめでとう御座います。 https://t.co/MbeLEE89ss
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
そう「シェヴァリエ」とはフランス語で「騎士」を指す言葉なんですな。時代が時代ならフランス貴族の仲間入りです。現代ではフランス人の姓の一つとなってる辺りが興味深い?https://t.co/vGuKMkV41p
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
真っ先に思い出したのがエルザ・ブランツ「フランス人の私が日本のアニメで育ったらこうなった」の以下の一節。フランスではバンドシネマ作家でなく「マンガ家」になる道もあるという驚愕の展開… pic.twitter.com/K1FuJwPfC3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
背後に浮かび上がってくる「欧州における子供向けTV番組の歴史」。避けては通れない「イタリアのメディア王」ベルルスコーニの陰徳… pic.twitter.com/Qczkds2Zfy
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
英語圏だと和製コンテンツの普及に際してロジャー・コーマンや(ジブリの前身トップクラフトの設立にも深く関わる)ランキン・スタジオの名前が上がるのと似てますね。こういう黎明期独特の怪しげな雰囲気をミュージカル化したのが「グレレスト・ショーマン」とも。https://t.co/rhOTiWcubk
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
そう、作中で「ウルヴァリン」「ジャンバルジャン」のヒュー・ジャックスマンが演じたこの「(今日ではすっかり忘れ去られた)サーカスを始めた興行師」の生涯に「文化が欧米上流階層の独占物でなくなっていく過程」が射影されているのです。https://t.co/1BTCe2viAV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
その意味合いにおいてこの作品は「オーストラリアの国策プロパガンダ映画」の枠組みを超え(B級映画カラー化を担った)ハマー怪奇映画や円谷特撮映画といった先行例を称揚する内容でもあったのです。確かに「マッドマックス」「ロード・オブ・リング」はいきなり現れた訳では…https://t.co/mbsh4hL13M
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
つまり日本人はこのミュージカル映画において「一度星空に放たれた以上、我々は二度と大地に叩き落とされるつもりはない」と合唱しながら踊り狂うサーカス芸人達の姿をグレンダイザーや「宇宙海賊」キャプテン・ハーロックやコブラ、そしてキャンディス・ホワイトやラムちゃんや早乙女乱馬…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
さらにはアラレちゃんや三年奇面組メンバーやオスカルらに重ねて良いという事…(どうしてこの順番になるのか自体がフランスにおける受容史と絡んでくる重要な歴史展開。個人的には「オリンポスのポロン」が混じってくるのに驚愕)。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
まぁ「フランス人の私が…」の本文を読むと、ここで「オリンポスのポロン」が登場してくるのは著者が「フランスのマンガ家として選択したジャンル」と関係してくる事(その意味合いでは聖闘士星矢も重要)、本人の最大のお気に入りはキャッツ・アイであった事も透けて見えてくる訳ですが…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
当時の細野不二彦にこれほど国際的影響力があったとは…こういう歴史証言も残してる事と合わせて非常に興味深い展開ですね。 https://t.co/oqixTcTUxp
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
そして「グレーテスト・ショーマン」といえば「ピンクブロンド=淫乱」の偏見を巡るこの話。ラストのゼンデイヤ姉様のエロエロダンスは「黒人搾取映画」パム・グリアや「ピンク・バイオレンス映画」の梶井芽衣子に始まった「70年代ウーマンリブ・エロティズム」を総括し… https://t.co/bAvWmg8PBI
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
「セクシー歌手」キム・ヒョナとBeastの男女混合18禁ユニット「Trouble Maker」の国際的成功を経て「鬼滅の刃」の甘露寺蜜璃さんや「SPYx Family」のヨルさんに至るという…人類は事あるごとにこういう「裏の国際的文化史」を忘却の彼方に追いやろうとするので定期上げ。https://t.co/FGCh27HOdh
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
#ChatGPT に投げてみた。せっかくゼンデイヤ姉様がピンクブロンドの鬘を被ってエロエロダンスを披露して「何が悪い?」と大見得を切ったのが国際的話題になってもこの腫れ物を触る有様ですだよ… pic.twitter.com/4feazzzX6u
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
一方「ピンクブロンド=淫乱」概念そのものについて「フラッパーガールズ=あばずれ」と結びつけて考える頭はありませんでした(当時の写真の多くが白黒なので)。要検討。一方「60年代には偏見が払拭」は完全に歴史捏造。それでは70年代ウーマンリブ運動が何と戦ったか分からなくなってしまうのです。 pic.twitter.com/g5OG1KeDbT
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
そう1960年代といえば、まだまだ「ビキニ水着=淫乱」論の時代。しかし、そういえば当時ポップアートを展開して国際的に話題となってアンディ・ウォーホルらアーティスト達は自己主張の一環として髪を染めてた様な…要検討。https://t.co/Z2spSzMkGC
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
「神々の山巓」「孤高のグルメ」の谷口ジロー「おやおや」、「AKIRA」の大友克洋「オレ達についての話はなしかい」。ごめんなさい、日本文化とフランス文化の相互影響の話は多岐に辺り、その辺りまで踏み込むと文章量が軽く5倍以上になるので、今回はこの辺で勘弁つかぁさい…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
そして…
上で「グレーテスト・ショーマン=オーストリアので国策プロパガンダ映画」なる不穏な表現を使ってますけど(おそらく歌舞伎版ナウシカにも影響を与えた)舞台「キングコング」やミュージカル映画「レ・ミゼラブル」の成功を支えた「オーストラリア総力戦」感を表現したもの。https://t.co/iWO6WcFYca
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
実はこの「総力戦」感はエーベックスが本気を出した「パリピ孔明」やその筋の重鎮を抑えまくった「ぼっちざろっく」アニメ化に際しての音楽プロデュースにも感じたので2020年代戦略の柱となってきそうな予感も(なお、ただ有名アーティストを集めただけのチェンソーマンは…)https://t.co/ekDIJiBgOf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
ちなみに「パリピ孔明」「ぼっちざろっく」は作品内容も「現代音楽市場でどうやって勝ち上がるか」を主題としており「スマホがFirst Screenとなった時代」に合わせ雑誌やTVを宣伝に活用しようという意識がほとんど見られないのが共通しているという…これまた2020年代的景色?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
この辺りNHKドラマ「東京の雪男」は惜しかった。「人間と雪男の結婚をSNSを通じて社会に認めさせる」というテーマにヒカキンみたいな本物のYoutuberをアドバイザーとして迎えてたら歴史に残る大作になり得たのに… https://t.co/Wd1D9e81on
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
そして
あとこの際だからしっかり書いて置きたいのが「グレーテスト・ショーマン」の絶妙な構成。①ロジャー・コーマンやベルルスコーニの様な「商人」はアイディアの天才にして人誑しの達人だからそれで成功するのだけど、自らの発掘した人材や演目に「商品」以上の関心を持たない。https://t.co/zZwJeu4C1S
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
②それで最後は「作品とそれに関わる人々を愛する後継者」に全てを託して去っていくのだけど、ゼンデイヤ姉様が「エロエロダンス」を披露するのはこの時点になってから。実はこれコーマンが「1970年代が求めるエロと暴力をもう自分は供給出来ない」と悟って引退を決意し…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
初めてプロデュースした「女囚人物」が7最初の70年代的エロとバイオレンスのマスターピースとなり、この流れから(コーマンの影響範囲を離れた形で)当時のセックスシンボルたる「黒人搾取映画」のパム・グリアと「東映ピンク・バイオレンス」の梶井芽衣子が誕生した流れと重なってくるという…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
この流れの延長線上に日本では永井豪や石ノ森章太郎や松本零士の「成人男性向け雑誌に漫画を掲載する」運動があって「半裸の美女エイリアンズが次々と地球に来襲する」高橋瑠美子「うる星やつら」が登場するという…ちなみに高橋瑠美子、大人向けを意識したSFマガジン掲載作品では「全裸美女」が基本…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
まぁ「増殖女房」とか「暴食のフォルム」の話ですが… pic.twitter.com/BogE3IN3QC
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
当時、吾妻ひでお「やけくそ天使」や(「シャンブロー」らC.L.ムーア作品の挿絵を手掛け、その延長線上でマゾーン討伐戦を描いた)松本零士「キャプテンハーロック」などが大人向け雑誌にも掲載され、それによって「漫画は子供騙し」の時代が世界にいち早く終焉を迎えたという話なんですね。 pic.twitter.com/ZOFv2PkAIo
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
現代人の目からすれば石ノ森章太郎「ゼロゼロくノ一」や松本零士「セクサロイド」や手塚治虫「人間ども集まれ‼︎」みたいに奇妙に古臭くてエロエロで暴力的な作品群は奇異に映りますが、まずそういう試行錯誤の先行があって、この落とし所に辿り着いたというのが重要。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
以前投稿した「誰も未来にならないと分からない正解なんて知らない→この世界は偶然と生存バイアスだけで出来ている?」問題への回帰。そして「そんな訳ない」生きた証拠がゴロゴロしてるのが和製コンテンツ世界の恐ろしさという話ですね。改めて高橋留美子先生、シャバリエ受勲おめでとう御座います。 https://t.co/9aWrIP5IZI
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
こういう流れに乗った70年代「うる星やつら」を80年代には容赦なく学園ラブコメ路線に切り替えた高橋留美子御大の有名な御言葉「漫画家を続けたければ心掛けるべき事。それは以前面白かった事より、新しく面白く感じた事を選び続ける事」だそうです…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
五代響子さん「(子供をあやしながら)裕作さん、聞きたい事があるの。裕作さんの初出って一般に「暴食のフォルム」と言われてますけど、ならば私の大源流はあの浪人生を誑かして破滅させる年上の全裸美女(正体は餓鬼)なの?」。そもそもこの人の初期設定、こういう面倒くさい質問してくるタイプ…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
流石に対応に余裕を見せる様になった裕作さん「だからどうなの?響子さんはフランスではジュリエットと呼ばれる様になったんだし、それでいいじゃない‼︎」この話も上掲の「フランス人の私が…」で知りました。 pic.twitter.com/T02o4Usysv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
ちなみにこちらが「うる星やつらへの全裸登場」という快挙を成し遂げつつ、その設定の過激さゆえにアニメ版では省かれてしまった「竜宮城土産の人魚さん(家畜)」。 pic.twitter.com/3M9IhpAE9m
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
こっそり初期回想で再登場を果たしたりもしてる訳ですが… pic.twitter.com/G0WjiJYD9x
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
よく考えてみたら倫理観的に藤子不二雄「ミノタウルスの皿」にテーマ性がつながっていく難物。ある種のエロティズムが隠し味になってるところまで共通してますね。 pic.twitter.com/Gp3PRES0dW
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
その後、この人魚さんどうなった?もしかしたら「あたるの父」までデレデレになって「あたるの母」が家母長権限を発揮して何処かに捨てられるかもらわれていった?一番恐ろしいのは「食べ物として貰って食べてしまった」という展開で、その辺りのジレンマは同著者の「人魚」シリーズに継承された感も。 https://t.co/kMLRhn6uS4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
海外では、この辺りのネタをさらに掘り下げつつ無毒化したのが21巻9話「ラムちゃん牛になる」の回という解釈も。まぁ当時のSNSでは「のうりん」「銀の匙」「山賊ダイアリー」をこよなく熱愛する「畜産派」もそれなりの存在感を放ったいたので… pic.twitter.com/ZV8em3nWBg
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
そう「(超自然的美女が次々と来襲する)1970年代うる星やつら」から「(学園ラブコメを基調にする様になって)1980年代うる星やつら」への変遷は、時代に合わせた「作中の死生観の変遷」も含んでいたという話…例えば3巻4話「勇気があれば」のラストで「安達原の鬼に食われる覚悟を決める」諸星あたる… pic.twitter.com/xx88t3fKik
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
ある意味、露骨なまでにゴーチェ「ある夜のクレオパトラ」のパロディな訳ですが、このルイジアナ在住時代の小泉八雲が英訳し、エドガー・アラン・ポー的作風から脱却するのに苦労していたラブクラフトが「宇宙的怪奇小説」へ脱却する足掛かりとなったロマン派小説の美学が…https://t.co/dZgd3H3OQ3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
1980年代に入ると次第に貫けなくなっていったという話ですね。ただし展開に濃淡があり「ジュネ」を熱愛する「耽美派」は温存。高橋留美子はむしろ少年漫画誌においてかかる「守旧派」を面倒礼子の暴走などによりおちょくる「冷笑派」筆頭に。https://t.co/Urmy3zoBGa
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
そしてこれが昭和アニメ版までは生き延びたものの、令和アニメ版で完全削除されてしまった4巻8話「君去りし後」の前座「スカートめくられ少女」…まさしくカール・セイガンが「コスモス宇宙」の中で述べた様に「進化とは時間と死の積み重ねによって構成される」世界観… https://t.co/Sa0G0FBxFS
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
今更の様にどうしてこの「スカートめくられ少女」が記憶に残ってるのか理解しました。当時の「うる星やつら」だと、こういう女子はこの時とばかり面堂終太郎に抱きついて助けを求める演出なのにそうしない「芯の強さ」みたいなものに惹かれたのか…しかしその彼女も遂に…https://t.co/hkagZ2hAX2
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
そして…
おお!「ポロン」もいる!(フランスでは「ななこ」は放送されてない?)もしかしたら吾妻さんがシュヴァリエの称号を受ける未来もあり得たのかもなあ…。80年代アニメがいかにグローバルであったかを示唆する記事だね。#吾妻ひでお https://t.co/1XIolqMKnW
— けんちん・F (@kenchin_ff) 2023年4月7日
デュークフリード「何故グレンダイザーだけメカなのか…」しかもパイロットも「あの仮面、格好いい」扱いの模様… https://t.co/e9zuhoutWu
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
「オリンポスのポロン」は、もしかしたら著者が「(聖闘士星矢と合わせ)日本にはギリシャローマ神話の世界を舞台にした漫画もある→なのでそのジャンルを選びました」という決断を下す上で重要な役割を果たしたのかもしれないのですが、作中に特に言及はなかった様な… pic.twitter.com/0g3e2GCqpV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
そして…
個人的メモ。「高橋瑠美子先生、シャバリエ受勲おめでとう」投稿で旧投稿を見返すうちに改めて思った「宇宙海賊キャプテンハーロック&コブラ、キャンディス・ホワイト、ラムちゃん、あられちゃん、早乙女乱馬」に並ぶのが何故かデュークフリードでなくグレンダイザー。 https://t.co/K3Cbmt7P4u
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
まぁ「パイロットは状況によって変わるのでロボットの方を覚えてほしい」スーパーロボット物としてはむしろ本望?しかもパイロットは思い出されても「あの仮面格好いい‼︎」まぁプリンスシャーキンやシャアの仲間扱いという…https://t.co/Eo2GD0j6zl
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
フランスの無頼好きは「キャプテンハーロック」「コブラ」の二大宇宙海賊や「キャッツアイ」「シティハンター」に加え「宇宙からのメッセージ」や「男はつらいよ」の選好にまで及ぶ本格的なものなのですが(まぁ「ワンピース」「ドラゴンボール」は何処の国でも人気なのでとりあえず除外)… https://t.co/nKs0jasuDs
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
意外なのがここに「ハイスクール奇面組」が加わってくる辺り。ラムちゃん「ちょっと待つっちゃ」。早乙女乱馬「同じ様にフランス人に選好された俺達って…」まぁ間違いなく「無頼」認定されてる感が。もちろん「Dr.スランプ」のアラレちゃん込みで。https://t.co/lCVU9UFv6y
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
バイオマン「ちょっと待って。俺達もフランスで人気なんだけど?」まぁこれ「フランスで初めて放映された特撮戦隊物」というアドバンテージもあっての話なんですが、考えてみたらグレンダイザー同様「故郷の惑星が滅ぼされてる」設定が…https://t.co/8rmmpRxc6P
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
考えてみれば「うる星やつら」最初期のラムちゃんは「地球を侵略しに来たインベーダーの娘」であり「宇宙人に奪われた石油資源を買い戻す大富豪」であり「財閥の息子面堂終太郎に同じ上流階層に属すると意識される存在」でもあった訳ですが、80年代に入るとそういう要素をバッサリ削除。 https://t.co/cFOpnrSh0R
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
「押し掛け女房」なる無頼(?)要素だけ残した訳ですが、こういう時代のニーズを嗅ぎ分ける能力こそが天才の天才たる所以とも?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
そして…
そうなんだ…!なんでそうなったんだろう。日本のアニメと海外のアニメはどこでどうしてそういう違いがうまれたんだろ???あれかな、ベルルスコーニさんはお金持ちだし不倫とかするし自由な人だからそういうのに寛容だったけど、普通は当時そうじゃあなかったのかな…今は? https://t.co/k4ni2ioTPN
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
ブンガブンガ・パーティー…オーストラリアさんに失礼だろ!https://t.co/UsxGXJijaA
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
ロジャー・コーマンさんもベルルスコーニさんんも本質は「(まだ世界に知られてない凄いものを世に紹介すると大金が稼げる事を知っている)筋金入りの商人」に過ぎなかったと思うのです。その立場をあんなに魅力的に演じたヒュー・ジャックスマンの演技力…https://t.co/zZwJeu44ck
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
そこには確実に「敬遠する態度」だけでなく「全てを始めてくれた偉大なる先行者」をリスペクトも忘れない姿勢があったのでした。同時に漂わせてた「胡散臭さ」もちゃんと再現しながらではありましたが…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
なるほど楽しそう…!でもじゃあそんなにウケるものなのになんでフランスでは作り出せなかったんだろ…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
フランスっていうか欧州では、ってことか…ベルルスコーニさんはイタリア人やった…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
セルジュ・ゲーンズブルグ「それについて語り出すと本当に長い話になる。なにしろ60年代日本で「フランス歌謡」を大ヒットさせた私ですらウクライナ移民だった訳でね」。https://t.co/YE2gycVMfp
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
庵野秀明監督の奥さん「本当に長い話になるけどいいの?」https://t.co/zsJYdYtE38
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
フランス・ギャル「なにしろこれが…」https://t.co/cuYR8vxr1d
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
ドリフターズ「私達のこれを経て…」https://t.co/6fo22s7jbX
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
フランスに里帰りして「こんなにビザールなのになんだか懐かしい。何これ?」と大ヒットしてしまう歴史まで含んでたりするので。https://t.co/wRwEoioSV2
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
日本のアニメの原点もまた欧米にあるってことなんです…?自分たちの文化がクレオールされて戻ってきたから面白い…?ちょっと真顔になってきちゃった…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
なんかどこまでも逃げられないなー…まあもうそれは私でも内面化されてるものだし別にいいんだけど…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
この流れを「日本文化の原点はやはり欧米?」と単純化出来るかどうか…例えば「変な髪型で筋肉質でなんかテカテカしてる」と言われ放題の怪獣王ターガンさんも「バビル2世の三つの僕」大源流認定されてるし… pic.twitter.com/I4EwIrTfJ4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
その日本語版主題歌はグルーブサウンドの完成形の一つとして名高いし…https://t.co/72vDsPBvz5
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
さらには当時の国際的なイタリア童謡「黒猫のタンゴ」のヒットを受けて…https://t.co/6VkZLR9J2g
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」日本語版歌もタンゴ調となり…https://t.co/Ly9Q0JZNnw
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
遂には「美少女戦士セーラームーン」主題歌までタンゴ調に…https://t.co/SDcNOgU5kF
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
ちょっと考えてたけどあれですかね、さっきのミュージカル見てても思ったけど、あっちの人はみんな大人になってからの方が楽しかったから子供時代の楽しさを思い出して描く必要がないのかな…話に聞いたところでは日本の昭和の大人、とにかく我慢して我慢してつらそうだもんね…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
ちょっとかわいそうな気持ちになってきた…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
私は「三味線効果」と呼んでるんですが、①日本人は外国の珍しくて面白い事に何でも飛びつく②その後特別な制約を設けず自由に発展させて伝統にまで高めてしまう②その結果「日本の伝統を守りながら海外に通用する作品群」が生まれる、これが和製コンテンツの強みになっているという話… https://t.co/vUNH6bLkDM
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月6日
三味線効果。
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月6日
三味線エレキギターも、きっちり①外国の珍しい楽器として日本に伝来。儒学者から「日本の伝統に反する」と叱られながら、そのせいでかえって広まる。②いつままにか日本の伝統芸能として定着。③海外に輸出されると「ビザールだけど懐かしい」と不思議がられる、なるプロセスをきっちり踏んでます。 https://t.co/mZiuFMS8B3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
他の言い方が思いつかない「いつのまにか伝統芸能」…https://t.co/7G3TNdb3Ra
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
「伝統芸能」?https://t.co/I2SAOQUQE6
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
で、ある日突然世界にこれが通用してしまう…https://t.co/g6Axe9LeHQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
で「ねぇ日本人、どうしてこんな曲POP Musicとして聞き流してんの?忍者なの?」と聞き返される展開に…https://t.co/y9RCzEPZH8
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
モモエ思い出してた…https://t.co/aNmpWID4PI
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
「伝統芸能」ですだよ?https://t.co/jKnnqcMlwm
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
伝統芸能なんすかー…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
こういうのはふつうポップミュージックとして聞き流しちゃいけないやつなんですか…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
普通の国の若者は「若気のいたりでやっちゃいました」体裁でこんな高度なレベルの演奏技術を披露したり幽玄な歌詞世界をきっちり構築したりしません。まぁそれを平然とやってのけて歴史に名前を残したのがポリスとかレディオヘッドみたいな「若者バンド」だった訳ですが…https://t.co/z4SUwF5vFF
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
「日本の伝統芸能」その別名は「百鬼夜行」とも?まぁ「P.T.バーナムのサーカス興行」の本来の姿がそういうものなので、多少はね?https://t.co/EpqGR7jvjo
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
なんか地縛少年花子くんと鱗滝さんがいる…!
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
それにつけても「日本の伝統芸能」想像以上にサイケデリック・ロックの影響を受けてるのが興味深くて。「ぼっちざろっく」が海外で得た第一印象も「ゆゆ式以来の覚醒剤系アニメ」だったし…https://t.co/HgQmICdHb7
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
東京オリンピック開幕式でもこのユニットがバックで踊ってたんだよなぁ…まさしく「目を凝らして全貌を見届けようとするSAN値が尽きる」百鬼夜行の世界…https://t.co/Xcu68dsRbM
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
あー!私この鬼太郎が美しくてすごい好きですぅhttps://t.co/qLiq7LrobJ
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
私と同じで「彼岸に魅入られ過ぎた」仲間の一人であったか…あんまり此岸から外れ過ぎても一般人がついてこれないのが勘所の難しさ…https://t.co/Bl8yfb5fWn
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
本当に「迂闊に目の焦点を合わせてしまうと生きては帰れない」百鬼夜行の世界…https://t.co/xRJHTIVsUy
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
パプリカとアキラってなんかちょっと似てますよねー
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
今敏監督と大友克洋は同一文化に属してる訳ですが、この辺りの話を掘り下げるとまた深い…https://t.co/ykVBLwMk8C
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
あっ…日本のアニメの想像力は、遅れてやってきたあと間も無く世界から隔離された共産主義由来反体制ソウルが「革新は子供が老人かアウトローが起こすもの」っていう結論を導きだしたことが関わっている、っていうような…?
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
「それも考え方の系列の一つに過ぎない」というのが、和製コンテンツの奥深さ…で、多分中央にディズニーランドのシンデレラ城の様に「彼岸」疑念がデーンと…https://t.co/0ifeL5RTPN
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
「シン仮面ライダー」分析にまつわる話でも「日本のヒーローは彼岸と此岸の境界線の守り手」という話が持ち上がってましたね。70年代ラムちゃん「面白そうな話だっちゃ」。廣井きくりさん「詳しく聞かせてもらおうか」。そう「此岸に迷い込んだ彼岸の住人」が必ずしも討伐対象とならないのが日本… https://t.co/SE2PiHLX8Q
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
あー…なんかそのテーマを超学生さんが歌うのすごい象徴的ですねー。あの人もいろんな境界線の上にいる人ですもんね。https://t.co/gTyrtbYKBU
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
シン仮面ライダーじゃないけど…
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
まぁ「彼岸=シンデレラ城」なので、何処を切っても同じ構造がニュルルルルンとですね…「すずめの戸締り」の草太さん「常世は時間と空間を超えた先にある生者がそのままでは辿りつけない場所…」、「シン仮面ライダー」の一郎さん「ハビダット世界はその改良版なんですよ」https://t.co/CCM147OSAs
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
あれっシンデレラ城の中身も空なんすか…!確かになんかすごいのかな!?って思って入ってみたけどそんなに大したアトラクションはなかったな…結婚式場があるらしいけど。
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
あーなんか欧米の街の中心には必ずお城か神殿があるけど、日本はわりかし空とか間があるって話を中沢新一さんかなんかで読んだ気がしますぅ。日本は神殿の中も空だってー。鏡や勾玉や剣は神の記号や形見でしかなくてご本尊がいないって。
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
表徴だけでうまいこと偶像崇拝をすり抜けたんだ…!
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
まあでもキリストや十字架もあれは神の記号だった…日本だけじゃあなかったのでなんでもないです。
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
そもそも日本(本来は華厳教学において秘められた叡智を暗喩する宇宙神たる)盧舎那仏の巨大像を首都の中央に安置する様な国なので…実はそれ自体は地球儀の様な宇宙模型に過ぎず「拝んでも何の御利益ももたらさない」代物という…https://t.co/rNpGxWOO4g
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
なんか巨大ロボみありますよね。
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
そして…
ベルルスコーニさんは現世と彼岸のちょうど境目を持ってくるのがうまい人なんですかねー?
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
ってなんか今ニュースみてたら縁起でもないこと言ってしまった気もしてきた…https://t.co/5HFDOmUGIo
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
「彼はロックだ」…もうそういう認識の人?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
首相になった人が反体制と同義語であるロックだっていうのはなんか成立する理屈なのかはちょっとよくわかんないですけど、まあ民主主義においてはそれは可能でなきゃおかしいんです…?よね…?
— りさりさ (@forbidden00000) 2023年4月7日
ベルルスコーニさんクラスになるともう「体制側」とか「反体制側」みたいな枠組みじゃ括れない気もしますね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年4月7日
そんな感じで以下続報…