題名はこの作品より…
今回の投稿の発端は以下のTweet。
「いつも真剣に聞いてくれているのに、ウソついてごめんなさい」
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
電話の向こう側で高校2年の少年が声を震わせながら打ち明けた。
「実母にセックスを求められる」
激しく泣いた。
「コンドームを使うか使わないかも全部母が決める」とも話した。
電話を受けていたのは、
長年若者から性の問題について電話相談を受けている医療職の女性。少年からの最初の電話は2020年秋だった。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
「母から性器を触ったらだめだと言われて育った」などと話し、自慰行為について相談してきた。その後も週に1回ほど、電話やメールで連絡があり、約1年、やりとりを続けてきた。
彼女との関係やセックスに関する話のほか、「コンドームがうまくつけられない」「彼女に生理がこなくて妊娠が心配」といった内容だった。それまでのやりとりを思い出し、女性の頭の中は真っ白になった。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
「これまでの相談はすべてお母さんとのこと?」とたずねると、少年は「全部そうです」と答えた。
少年によると、少年は母とのふたり暮らし。中学3年のころに、交際相手と別れた母が風呂に入ってくるようになった。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
体を洗ってくれ、性器を触ってきた。射精するまで、「ごめんね」と言いながら、手を動かしたという。そのうちに性交するようになった。部活のない水曜と日曜の夜が多い。
母が酒を飲み始めるのが合図で、酔っ払って「お父さんに似ている」と言う。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
少年はトイレで自慰をして体が反応しないようにするが、母に口に含まれると反応してしまう。「気持ちよく感じる自分もいて、楽しんでいたところもある」と吐露した。
「拒絶できない自分が悪い」と言う少年に、女性は「体の反応としての射精と、行為に加担しているかどうかは別のこと」「あなたは悪くない」と繰り返し伝えた。児童相談所に助けを求めることなども勧めた。だが、少年は「母を捕まえてほしいわけではない」などと答えた。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
住所や名前は聞かないからこそ相談してくれている少年の気持ちを考えると、無理やり児相や警察に通報することはできない。女性は少年を励まし続けた。その後もLINEやメールで連絡が続いた。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
「日曜日に(母が)お酒飲んで襲われた。(今日は避けるために)いまから友達のトコ行きます」
「お母さんとはその後、何回かSEXしてしまっています。精神不安に陥るって言われると断ることができなくて。お父さんに抱かれている気持ちになれると言われます」
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
「今日はお母さんの仕事納めなんです。いま、お母さんは飲んでいます。今日もか……って思うと気分が重くなります」
「これを最後にするからね、って毎回お母さんが言うんですが、全然ですよ。お母さんがかわいそうで断固断れない僕も悪いんですけどね」
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
少年は友人宅に行くなどして、なんとか母を避けようとしたが、「さびしいと言って泣くので、かわいそうになって応じた」などと言い、後ろめたさを感じながら、
母からの求めに応じていた。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
…「母に彼氏ができた。見捨てられた。ゲス母。怒」電話もかかってきて、1時間半ほど話を聞いた。母親の悪口を言い、「加害者」と繰り返した。数日後、「ママ活した。3万もらった。大学は薬学部を受けたい。母から離れたい」
…相手はいずれも50代の2人の女性。
毎週末に会って、食事をごちそうになり、話を聞き、セックスをして4万円をもらうという。「セックスが上手」「かっこいい」などと褒められるのは気分がいいが、罪悪感もあり、「自分もクソなことしている」と自覚する。…女性は
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
「母親に新しい彼氏ができて捨てられたことがわかり、
自分が道具として使われてきたことを悟ったようだ」と言う。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
その上で「『ママ活』は性暴力被害の後遺症としての性化行動。母親に征服された体で、母親と同世代の女性の体を征服することでなんとか自分を保っているのだと思う」。
性被害は自分の性を加害者にコントロールされた経験だ。被害者は男女を問わず、その体験を塗り替えたくて、自分の性を自分でコントロールしようと性行動に出ることは珍しくない。高校3年になった少年は勉強しているときだけが「自分でいられる時間」と話す。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
「自分の体は自分のもの。だから自慰は悪いことじゃないと(女性から)聞いたときは衝撃的だった」と女性に打ち明けた。「母からは性器に触らないように小さいときからずっと言われてきた。自分の体は自分のものだともっと早くから知っていたら、母にも自分の体と言えたかもしれない」とも言ったという。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
この女性のもとには、ほかの少年からの相談もある。…2年にわたって電話相談を受けた未成年の少年は、アルバイト先の先輩の女性に誘われて部屋に行ったところ、先輩の友人2人も加わって、3人に性交を強要されたという。体の反応を笑われ、心をズタズタにされた。でも体だけは快感を得た、と話した。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
…少年は…やさしく接してくれたひとりに誘われ、部屋に行くという日々を繰り返した。1年もすると少年は大学の先輩たちとカラオケボックスで「乱交パーティー」を開くようになった…。連れて来られた女の子がいやがっても、自分の経験から「やれば気持ちよくなる」と思い、行為を続けたと打ち明けた。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
性的同意の大切さや被害者にとって一生の傷になるということを伝えたが、どこまで理解したかはわからない、と女性は話す…「女性から受ける男子の被害は、本人が物理的には快楽を覚えることが多い。いけないことだとわかっていても、自分が被害者と思えず、むしろ共犯者だと思いがちだ。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
それに男の子は加害に転ずることも少なくない」と指摘する。…若者からの性についての相談にのってきて…大事にしているのは、子どもたちの主体性だ。「私には話を聞くことしかできないが、吐き出すことで彼らが楽になるならと思って耳をかたむけている」
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
男の子に対する女性からの被害は少なくない。
内閣府が2022年に行った若年層(16~24歳)の性暴力被害の実態に関するオンラインアンケートでも、16~19歳の男子で、異性からの被害は3割強あった。…男性被害者に接してきたトラウマセラピストの山口修喜さん(45)も「男性被害者の3分の1から4分の1は女性からの被害」とみる。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
母親からの被害も少なくなく、知り合いの年上の女性から誘い込まれるケースもあるという。しかし、「生物学上の構造として男性はする方で、される方ではないという思い込みが社会にあり、男性が被害者という認識を持ちにくいのが実情だ」。女性からの被害は想定されづらいと話す。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
また…男性被害は恥の意識が強いことが特徴だという。「男性なのに被害を受けた」という意識を持つほか、自分の性器が反応するのを見てそれが恥につながるケースもある。「『求めている』『興奮している』と加害者に指摘されることなども恥の意識につながる。恥の意識が強いほど、相談もできない」
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
山口さんは…神戸市でカウンセリグオフィスPomu(ポム)を開く。ただ話を聞くだけでなく、体を動かすなどして、身体にこびりついた嫌な感情を取り払っていくと同時に「あなたが体験している生きづらさは自然なこと、当然の反応なのだ」と語りかけるという。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
「被害者が自分の感覚や感情と向き合うには、
まずは大変なことがあったのだと認めてあげることが必要だ」
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
男性の場合…打ち明けたときに「ラッキーじゃないか」…などの反応をされがちだが、大切なのは「話してくれてありがとう」「嫌なことをされたんだね」「やった相手が悪い」と伝えることだという。男の子の性被害は決して珍しくありません。
しかし、「男は強い」といった固定観念によって、被害にあっても、本人も周囲も大したことはないと思いがちです。そのため、被害を被害と認識しづらく、相談することへのハードルも高くなります。周囲の無理解も被害者を苦しめています。性被害は男の子にも甚大な悪影響を与えます。
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
早期に相談やケアにつながることが欠かせません。まずは私たちが男の子の被害の実情を受け止めることが必要です。取材で出会った当事者の体験とともに、この問題にどう立ち向かっていけばいいのかをみなさんとともに考えたいと思います。https://t.co/C5yxNINny2
— 誰一人として取り残さないー外国につながる人々へ (@alalagilegalspc) 2023年7月4日
有料記事を公開するのは良くないですよ
— デモクラシーヒア🏝️🌈 (@okinawacult2017) 2023年7月5日
有料会員限定記事をTwitterに転載することに対してはどう考えられていますか?著作権侵害です@asahi
— 𝓜𝓪𝓱𝓸💎 (@5__7_57__7) 2023年7月5日
ここに乱入。
この話を読んで久し振りに吉田秋生「ラバーズ・キッス(1995年-1996年)」の内容を思い出しました。https://t.co/57UN0U84Ry
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
引用記事本文に「性被害とは男女問わず人に自らの性を他人にコントロールされた経験であり、その被害者が自らの性的主体性を取り戻そうとして性被害の連鎖を生む事もある」という絶望的な景色が出てきます。 pic.twitter.com/Qh1revAkdZ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
ああなるほど、この辺りが「ウルトラ・フェミニズムと家父長制の野合」の原風景となってくるのか… https://t.co/0MdQsmjhn2
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
「支配者の徳」とか言い出したら、もうそので時点で敗北決定という… https://t.co/tTDUBoe2ai
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
あと逆に急浮上してくるのが「ならば自らの性を完全に自らの支配下に置けてる状態こそが幸福なのか」問題。 pic.twitter.com/0dxCq51rqA
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
「性加害は男性が女性を対象にした時のみ生じる」と言い出したウルトラ・フェミニストの皆さんが心に抱えてしまった闇…そういえば、よしながふみ「大奥」にも似た様なケースが収録されてた様な。 pic.twitter.com/YS2oNDu9Rf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
吉田秋生「ラバーズ・キッス」って本編は「Boy meets Girl」「Boy meets Boy」「Girl meets Girl」が同時進行する「ヘンタイ漫画(LGBTA概念が未成熟で、そういう表現しかなかった時代の落とし子)」なんですが「さよう自由は人を解放する。ただし自由にではない」なるフロイト提言を地でいく展開… pic.twitter.com/gI2lfKLCSx
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
そういう「ヘンタイ漫画」の世界でも、21世紀に通じる部分は、むしろ自らの自由度担保の為に近親相関性を排除してきたという話… pic.twitter.com/6IVk24qVdi
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
はっと。「僕の中のヤバいやつ」のこの場面、この場面と結びついてくるのか… pic.twitter.com/MVBE8JJJnv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
一方、こちらの話は…https://t.co/u3CrXcD6bw
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
こちらの話につながっていくという…https://t.co/X6Abg4WZbD
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年7月5日
そんな感じで以下続報…