諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【2020年代的風景】「触手エロティズム」を巡る冒険?

 

以下の投稿に思い付くまま言葉を並べるうちに気づきました。もしかしたらC.Lムーアこそ元祖触手エロ作家で、松本零士こそ元祖触手エロ絵師

Amazon.co.jp: 大宇宙の魔女: ノースウェスト・スミス全短編 (創元SF文庫 ム 1-1) : C・L・ムーア, 中村 融, 市田 泉: Japanese Books

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今回はこの話…

これですね。

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そう「ローグ・ワン(Rogue One: A Star Wars Story, 2016年)」に登場した「精神拷問用触手クリーチャー」には「(筋骨逞しい半裸の男性達がガレー船で鞭打たれ、戦車戦で互いに鞭打ち合う)ベン・ハー(Ben Hur: A Tale of the Christ,ルー・ウォレスの原作1880年、同性愛要素を裏テーマとした1959年の三度目の映画化が著名)」や英国映画「冬のライオン(1968年)」同様、女性を内面からムズムズした気持ちにさせる効果があった上「その結果廃人同様になった登場人物を必死の看護で回復させる」展開が女性の興奮を加速させた様なのでした。

  • ここで興味深いのが「ベン・ハー」の原作者ルー・ウォレスが南北戦争(1861年~1865年)における作戦指揮に失敗して不名誉をかこった元北軍将校であり、それを挽回する「下克上ファンタジー」としてこれを執筆したという事。そして概ねの女性読者は、かかる「下克上ファンタジー」なるやつが大好物なのである。

    準州知事時代(1870年代~1880年)のウォレスはリンカーン郡戦争に巻き込まれた多くに恩赦を与え、その過程でビリー・ザ・キッドヘンリー・マッカーティー)に出会った。1879年3月17日、キッドが密告者としてリンカーン郡戦争に関わった他の者達に不利な証言をし、その見返りに「そのあらゆる悪事に対して恩赦状をポケットに入れて自由になる」取引が成立したが、キッドが無法者生活に戻った為にウォーレス知事はこの提案を取り下げた(キッド自身は紛争鎮静化後の1881年、復讐で殺される)。かかる準州知事時代の1880年に書き上げた小説「ベン・ハー: キリストの話」が19世紀アメリカ小説におけるベストセラーに成長。絶版になる事なく読み継がれ4回も映画化されている。

    ちなみに「ベンハー」映画版、2016年版1959年版の裏設定「主人公とその仇敵メッサラ若い頃同性愛関係にあり、その事が決別後の憎悪をより加速させた」要素の排除を試みたものの、それほどの興行的成功は修められず忘れ去られた。ただそれについては同じく戦車競技のリメイクに挑んだ「スターウォーズEpisode1:ファントム・メナス(Star Wars: Episode I – The Phantom Menace=「見えざる脅威」,1999年)」についてすらそうだったのである。実際その「再現シーン」には同様に「怒りに我を忘れたメッサラが自己統制を失って自滅していく過程で放つ痛々しさMaxの色気」を凌駕する決め手に欠けていたのだった。

  • 米国では毎年クリスマス時期のTVで放映されるという古典中の古典大作映画「冬のライオン(The Lion in Winter,ブロードウェイ初演1966年、映画化1968年)」にも、女傑エレノア(キャサリン・ヘプバーン)の活躍もさる事ながら(後に英国王となる)リチャードと(後にフランス国王となる)フイリップの「なまじ若い頃同性愛関係にあったが故に、決別後に双方が憎悪を加速させる」擽りがしっかり埋め込まれていたりする。

    ヘンリー(イングランド王ヘンリー2世、50歳)

    アンジュー伯・ノルマンディー公という地方領主に過ぎなかったヘンリーが西ヨーロッパ全土に覇を称えるアンジュー帝国を打ち立てることができたのも、そもそもは10歳近く年上のエレノアが広大な所領を持参金に妻になってくれたおかげだった。しかしロザムンドという愛人を寵愛するあまり、エレノアとの別居、ひいては息子たちの反乱を招いてしまう。その後、息子たちとはうわべでは和解したが、しこりは残る。それから10年、エレノアを軟禁状態に置く中、現在では養女同然に育てていたフランス王女アリースと事実上の夫婦関係にある。絶頂期にあって体力的にはまだまだ壮健ながら、後継者のことを考えると不安は尽きない。「冬のライオン」とは、ヘンリーのことを指す。

    エレノア(アリエノール・ダキテーヌ、61歳)

    フランス全土の3分の1にも及ぶ広大なアキテーヌガスコーニュポワチエの女公で、かつては自領の軍勢を率いて十字軍に参加したこともある女傑。恋多き女で、フランス王ルイ7世の妃でありながら、不貞を理由に結婚を無効とされたほど。その腹いせにアンジュー伯・ノルマンディー公のヘンリーと結婚、フランス国土の大半がヘンリーとエレノアの夫婦に帰してしまったという背景がある。ヘンリーに愛人ができると愛想を尽かし、単身アキテーヌに帰ってしまうが、息子たちを煽ってヘンリーに対する反乱を起こさせる。自らもこれに加わるが捕らえられ、かれこれ10年近く軟禁状態に置かれているものの、その存在は依然として陰ることがない。

    リチャード(後のイングランドリチャード1世、26歳)

    血のあるところリチャードありと言われた勇猛果敢な騎士。一方では母も訳知りの同性愛者で、数年前にはフィリップと恋愛関係にあった。エレノアの愛情を一身に集めながらも、母の偉大な存在は常にコンプレックスとなって彼を苦しめる。

    ジェフリー(ブルターニュ公ジョフロワ2世、25歳)

    子供のときからリチャードを偏愛する母とジョンを偏愛する父を見て育ったジェフリーは、愛情の欠如を己の権謀術数の才で補っていた。家庭崩壊の機に漁父の利を得て、自らが王権の継承者たらんと画策する。

    ジョン(後のイングランド王ジョン、16歳)

    甘えん坊で愚鈍な末っ子。母エレノアの軟禁後、ヘンリーの愛情を一身に受けて育ったが、父が最も愛する息子であることを過信するあまり、プライドばかりが高い性格に。

    フィリップ(フランス王フィリップ2世、19歳)

    沈着冷静で気品ある若きフランス王。エレノアの前夫でヘンリーが事実上攻め滅ぼしたルイ7世の子だが、あまりにも弱かった実の父を心のうちでは軽蔑している。そんな歪んだ性格のフィリップは数年前にリチャードと同性愛の関係を持つが、果たしてそれは真実の愛だったか、復讐の手段だったのか。

    アレース(フランス王女アデル、23歳)

    フィリップの異母姉で、元々はリチャードの婚約者としてヘンリーとエレノアに幼少期より育てられたが、エレノアの軟禁後、ヘンリーは成長したアレースを自分の妃同然に愛するようになっていた。しかしアレースを妻とするのは将来のフランス王位継承権を左右することに繋がりかねないことから、リチャードとジョンもアレースをわが妻にと訴える。

  • こうしたスラッシュ(欧米腐女子/貴腐人)の前史を私はアン・ライスの著作から学んだものである。それも「ヴァンパイア・クロニクル()」というより「眠り姫史リーズ」の著者としての彼女に。
    それにつけても「バター犬」ならぬ「バター猫」登場の衝撃…

猜疑心の強いソウは、ボーディを信じず「これで本当の事がわかる。少し腑抜けになるが‥」と言いながら、エロ同人みたいなクリーチャーによる触手で襲われるボーディ。
次にボーディが出てきた時には、レイプ目で呆然として牢屋にいた。
何があったん!?
「自白はするが腑抜けになる」ってどういう事?自白剤じゃだめだったん?何でこんなエロ触手モンスターを出す必要があった?

おや、女性側にも「触手物」ジャンルのニーズが?

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ノースウエスト・スミスを一言で評するなら、海千山千の悪党であるが、女性と魔物には弱く、ついつい被害者の役回りが回ってくる主人公。シャンブローでは魔女の乱れ髪にまとわりつかれ、時には遥かなる過去に飛ばされ中世の女剣士とかなわぬ恋に身を焼く(題名は忘れたが、なんとかの暗黒神との題名がついていた)。読み進むにつれ、この被害者が運命に弄ばれる姿に、読者はサディスティックな喜びを感じる不思議な本である。

かかる「宇宙一の荒くれ者という設定なのに物語中の立場は常に総受けヒロイン」なる矛盾(だが女性観点からはこうした矛盾こそが内側からムズムズさせられる擽りとなる)、シャーロット・ブロンテジェーン・エア(Jane Eyre,1847年)」における女主人公の想い人

かくして突然乱入してくるのがジェーン・エア。問答無用でジェーン・エア。実は上掲の構造「全部入り」の最初期出現例だったりするという。

随分昔、海外SNSでこの名台詞をシャーロット・ブロンテジェーン・エア(Jane Eyre,1847年)」の台詞「( ほどよくミディアムに焼かれたロチェスター公の膝の上にデンと座って)ずっとこうしたかったの、愛しい人!!」と結び付けたり、ジェーン・エアの物語後半のクライマックスのご都合主義的展開を(ハルヒ同様の)願望実現系超能力で説明する立場もある事を知りました。まぁそう考えると妹エミリ・ブロンデの「嵐が丘(Wuthering Heights,1847年)」に匹敵する、まさしく「サスペリアのテーマ」が似合う究極のゴシック・ホラーへと変貌してしまう訳です。

この作品、未だ未読なんですが、どうやら「女性が選好する触手物」の「触手」の肝が「(男性が自らの存在を消し去ってその男性器性のみ残した)物理的攻撃の具象化」でなく「(四方八方から思いもよらぬ形で拘束し攻めてくる飽和攻撃によって、主体に精神錯乱をもたらす)精神攻撃の具現化」である事と密接に関係してくる様なのです。

あと海外女子はさらにこれをヴェノムばかりか(キャプテン・マーベルの飼い猫たる)フラーケンと結びつけたりもしてました。

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そんな感じで以下続報…