読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【ナチス】【まなざし村】【ポリコレ】【セカイ系】ここにもあった「2000年代前半の壁」?

オルタナ右翼(Alt-Right)問題、煮詰まった末にとうとう反トランプ陣営から「オタクはナチスで、ナチスは見つけ次第こうだ!!」と豪語するアカウントまで現れた模様…

https://66.media.tumblr.com/66c3af6b87a01dc15a8a579fa2a6a448/tumblr_inline_oh43u2q4pc1qzcyxc_500.gif

  • 実際には最初は「現れた」と反対陣営側が言い触らしただけだったかもしれない。しかし馬鹿げた事に反トランプ陣営側アカウントも調子に乗ってこの画像を拡散した。最大の被害者は「イングロリアルバスターズ(inglourious basterds、2009年)」の作中場面を思わぬ形で政治利用されたタランティーノ監督とも?
    Pretty things

    http://67.media.tumblr.com/d3dc67aefc72c7189c3c5224c1ff9e1f/tumblr_oh7dxinJ201shiv3ro1_500.png

  • しかし自分達が絶対正義の側に立ってると確信してるポリコレ陣営は、「味方陣営」ですらこうした画像が大量回覧される状況に追いつめられてなお「オタクはナチス」とか「ナチスは見つけ次第倒すのが国際正義」とか連呼し続けるリスクを決して認めない。これでは結局、自分達がそう主張してると認めたも同然。
    Jess Mac
    https://67.media.tumblr.com/40e500496530370e17cc10ac2b31971c/tumblr_oh7i7gwwfe1qbmm1co1_1280.jpg

    Infernal Season — Alt-right = neo-nazi. It’s not hard. It’s...

    f:id:ochimusha01:20161126100422p:plain

  • すると今度は情景画像に一斉に「オタクがナチスだと思えない人間は皆こうだ!!」なるコメントが付き始める。その画像がさらに反トランプ陣営やポリコレ側でも流行する。こうした展開を受けてさらに「オルタナ右翼(Alt-Right)が祝杯を上げてるぞ、絶対に許すな!!」なる画像の回覧が始まる。

    https://65.media.tumblr.com/4f89129ad4786d1fca00f6b2877ba633/tumblr_oh4bd4FmLI1qzx3jto1_500.jpg

  • さらにはこんな投稿まで。サンダースも極左連中を制御できなかったが、リチャード・スペンサーも極右連中を制御出来てるとは言い難い?
    creative destruction

    http://66.media.tumblr.com/d90c9cc9f1d314d41255698c80bc6de2/tumblr_oh22m4Mt6i1qe4p89o1_500.jpg

これはGamersgate問題が泥沼化していった過程そのもの。反トランプ陣営がポリコレ陣営が必死になって「正義の死守」に執着し続ければするほど「Picture Power(回覧画像の影響力)」しか信じず、それが政治的対立図式を乗り越えて伝播する仕組みを熟知したオルタナ右翼(Alt-Right)に翻弄される展開に。そもそもの穴はどこにある?

  • アメリカ全域にマスメディア不信が広がった結果「むしろSNSで流れているニュースしか信じない」と豪語する層が急増。特に今でもFacebookしかSNSを利用してない様な時代遅れの中高年齢層は「Facebookを流れている情報なら信じる」と考える様になっていく。

  • ところが実はFacebookを流れている情報」は既に3割から7割がマイクロ・インフルエンサー達による外部SNSからの(多くがソースを隠した無断)引用で構成されている。2012年にPsyのGangnum styleが流行した時点位で外部SNS側はとっくにこの構造に気付いていたが、IT事業のマネタイズに支障をきたす為、その事実はひた隠しに隠されてきた。
    *2012年にPsyのGangnum styleが流行した時点位で外部SNS側はとっくにこの構造に気付いていた…簡単に言うと外部SNSでの流行をいち早く(しばしば無断引用する)マイクロ・インフルエンサーがいて、その投稿記事は外部SNSでの流行が終わった後も、Facebook上で影響力を発揮し続ける。おそらく翌2013年における「日本の女子高生が始めたかめはめ波・マカンコウサッポウ」の流行もこのパターン。

  • で、オルタナ右翼(Alt-Right)は、まさにこの構造を逆手にとってまんまと「4chanや8chanやReggitへの過激投稿を(しばしばソースを隠した無断引用をしてきた)マイクロ・インフルエンサー経由でFacebook上で大量頒布させる」事に成功し続けている訳である。米国マスメディアはこの事実に気付いて(というか惚けて黙殺するのをやめて)一斉に「全ての悪の根源は外部SNS。今こそその影響下から脱っし我々の支配下に戻れ」なるキャンペーンに着手したが、それさえ逆手にとられて上掲の景色となった次第。
    *当事者達は「遊んでる」だけに過ぎないのかもしれないが、ソーシャル・クラッキングの技法としては想像を絶する悪質さとも。

運営しているマケドニアの若者たちは、サイトにトラフィックを生む最適手段はFacebookで記事を拡散させることだと、BuzzFeed Newsに教えてくれた。

さらに、Facebookでより多くシェアされる最適の方法は、トランプ支持者に向けて扇動的な内容を書くことだという。真実である必要はない。「投稿の情報は悪いものだし、虚偽だし、ミスリーデイングだよ。でも『それで、人々がクリックし、エンゲージメントを稼げるなら、やっちまえ』だね」。こうしたサイトの一つを立ち上げたヴェレスの男子大学生はBuzzFeed Newsに話す。

BuzzFeed Newsの調査で、ヴェレスで運営されている政治サイトのうちアクティブなものは100以上あることが分かった。最大のサイトはFacebookに60万以上のフォロワーがいる。休止サイトも40あった。

「簡単に金が稼げるからサイトを立ち上げたんだよ」。仲間数人でサイトを運営する17歳の男性はBuzzFeed Newsに打ち明ける。

マケドニア経済はとても弱く、ティーンエージャーは働くことを許されていない。だから、金を稼ぐためにクリエイティブな方法を探さなきゃならないんだ。ミュージシャンなんだけど、必要な道具を買えない。ここマケドニアでは、小さなサイトからの収入でも、いろんなものを買うのに十分なんだ」

こうしたサイトに載るのは、アメリカの右翼サイトなどから、完全に剽窃したり、寄せ集めたりした記事だ。ネット上で集めた情報に、扇動的な見出しをつけて配信する。これをFacebook上に流してシェアで拡散させ、自己サイトへのトラフィックを誘う。Facebookから流入した読者が自己サイトの広告をクリックすることで収入を生む。BuzzFeed Newsの調べでは、Facebookのエンゲージメントが高かった「マケドニア産」記事五つうち四つは捏造記事だった。

こんな面白いことも分かった。左寄りのサイトや、民主党バーニー・サンダースの支持者向けコンテンツも試してみたが、トランプ支持者向けほどトラフィックは生まなかったという。

トランプ支持者向けサイトが乱立し、稼ぐのが難しくなってきた——。そんな実態もBuzzFeed Newsの取材で浮かんできた。先の男子大学生によると、2016年初めにサイトを立ち上げた人たちが最も稼いだという。友人は月55万円(5000ドル)の収入があり、Facebook上の「ヒット作」が出れば、33万円(3000ドル)を稼ぐ日もあったという。この男子大学生は8月に自身のサイトを立ち上げたが、すでに更新をやめている。もっと稼げるサイトに集中するためだ。テーマは健康。ヴェレスには数千の健康関連サイトがあると見積もる。BVANews.comを運営する16歳の男性も、健康サイトを持っている。このサイトを共同運営するパートナーによると、2016年初めに立ち上げて、月平均100万ページビューがあるという。米大統領選は、トランプ旋風とFacebookがもたらした「棚ぼた」だったというわけだ。

http://identitymap.tumblr.com/post/153862150713/わからないことをわからないままにしたくないが勉強も調べ物も一切したくない自分の漠然とした感情は

identitymap.tumblr.com

映画史を研究した事がある人なら既視感を覚えたかもしれません。そう、この情景は反戦主義者が戦争の残酷さを強調する反戦プロパガンダを展開すればするほど一般国民が「戦争やむなし」なる覚悟を決めていったヴァイマル政権(1919年〜1933年)時代の映画展開とも重なるのです。

 かくしてオルタナ右翼(Alt-Right)側もマスメディア側も、全体的状況を動かしているのが「Picture Power(回覧画像の影響力)」であると熟知した上で火薬樽上でファイアー・ダンスを踊り続ける地獄絵図が顕現する事に。今こそ「ナチスが漁夫の利を得て台頭した時点で既にヴァイマル政権は大統領内閣制なる独裁政治にまで退行しており、ナチスはただその継承を宣言するだけでよかった」恐るべき展開を思い出すべきなのに。
片渕須直監督作品「このセカイの片隅で」は、原作にあった「ロンドン軍縮会議のせいで大量解雇があって呉市民も大変じゃった」なる発言を残す事で「無差別空襲を遂行したアメリカこそ絶対悪」みたいな論点を無効化する。無差別爆撃そのものが絶対悪なら、ドレスデン爆撃を強行した連合軍のみならず重慶爆撃を遂行した大日本帝国も絶対悪。これが本来あるべき2016年的観点?

https://pbs.twimg.com/media/Ceiyf5OXIAAOAqL.jpg

さらに「人工知能の社会進出」問題まで槍玉に?

実はこうした混乱に日本もとっくの昔に巻き込まれていたりして。

 http://cdn-ak.b.st-hatena.com/entryimage/272078849-1448520435_l.jpg

 これでは結局、究極的には互いに「皆殺しは人類が生得的に与えられた自衛権の行使に過ぎない」とか言い出す羽目に陥っちゃいますね。アメリカは一見、もうそういうモードに入っちゃった様に見えますが、実はまだまだ割と後続の人達の腰が引けてる様で…

ちなみに扇動するだけして自分は安全なネット上の匿名の存在に留まり続けるのが、「オルタナ右翼(Alt-Right)」元来の戦略的立ち位置。トランプ大統領就任会場にのこのこ姿を現して「Hail Trump!!」とかやらかしちゃう目立ちたがりより、よっぽど怖い存在だったりします。なにしろ正体はおろか人数すら不明…そういえばAnonymousもそういう存在で、さらに左派と右派が混在してましたね。ただこの辺り「それでもあえて矢面に立とうとするゲッベルス的存在の台頭こそが恐ろしいのだ」とする町山智浩的立場も無下には切り捨てられません。

まぁ張り付いてる対象も違うし「分かり合うとは全てを共有するという事ではない」なる現時点における私のスタンスからも、これくらいの意見相違は十分想定範囲内。

これ実は、国際SNS上の関心空間においては、どうして女子と(「オルタナ右翼」の温床といわれている)4chan兼民が団結してフェミニスト団体と戦ってるかという話とも関わってきます。どっちも反ポリコレなのに加えて「理想の父親に依存したい」とも「理想の男性として依存されたい」とも思っておらず、そういう関係を強要してくる権威主義的態度が大嫌い。「それがないから日本のアニメ漫画GAMEの世界は好き」という点も共通してたりします。

そういえば国際SNS上の関心空間には「同じLGBTQA勢でも、異性や性そのものへの憎悪からそうなったタイプは勘弁」みたいな暗黙のルールが存在し、これがウルトラ・フェミニストや、ゲイで「セックスは黒人男性としかしない」と公言する一方、人種差別やイスラムヘイト、女性蔑視発言を繰り返すマイロ・ヤノポロスみたいなタイプを遮断してたりします。この辺りが「国際SNS上の関心空間に適応してる(温和な)4chan兼民」と「オルタナ右翼に傾倒していく過激な4chanや8chanやReggitの住民」の境界線なのかもしれません。まぁあくまで匿名の世界なので同一人物がアカウントごとに人格を使い分けてるだけなのかもしれないけど。その不安とも折り合っていかなきゃいけないのが21世紀のネット社会というもの。

*「同じLGBTQA勢でも性そのものへの憎悪からそうなったタイプ」…最後のAは無性愛(Asexuality)。国際SNS上の関心空間では「性的なものに一切関心を持たないアカウント」そのものは「爆発にしか性的興味を感じない」とか「情景にしか性的興味を感じない」と公言するQueer系アカウント同様普通に情報の流れの中に混ざっているが、その一方で「(自分に理解出来ない)性的表現一切を憎悪し、ウルトラフェミニストと行動を供にしているタイプ」は絶対に溶け込む事ができないまま終わる。「ハリーポッターシリーズの)ヴォルデモート卿や(シンゴジラの)鎌田君は(展開次第では自分もなっていた)私だが、だからこそ自ら積極的に他人に実害を与え始めたら処分する方針に一票を投じる」ルールはここでも徹底されてる。

おそらく「そもそも現実の世界は一つで、人はをれを勝ち取る為に闘争に勝たねばならない」みたいな現実認識そのものが時代遅れになりつつあるという事なのでしょう。その起源を辿ってもたかが知れてますし。

  • ダーウィンが進化論を発表した1859年以降、「生存競争に勝たねば淘汰される」なる存続不安が世界中に伝播していく。

    ダーウィンは「環境に適応した種だけが生き残る」としただけなのだが、なぜか「戦争に勝利して相手を滅ぼしてきた民族だけが地上に残る」みたいな斜め上の発想が芽生え、優生学などに結びつけられてしまう。

  • 1890年代、「誰が犯罪者となるかは遺伝的なものに決定づけられている」としたイタリア人犯罪学者ロンブローゾの遺伝説に対抗すべく、フランス人社会心理学者のタルドが「人間の行為は、その遂行者を英雄視する周囲の雰囲気や手口の模倣によって伝播していく」とする模倣犯罪学を創始。このコンセプトに基づいてギャング団の跋扈する禁酒法時代(1920年〜1933年)米国において「映画はギャングやその情婦を格好良く描いても、犯罪手口を模倣可能なほど詳細に描いてはいけない」とする映像倫理規定Hays Codeが制定され、敗戦後日本も厳守を要求される(旧映画倫理規定)。1950年代には日米ともにこれが「子供を善人に成長させるには一切の悪から遠ざけて育てねばならない」なる狂信に発展し、アメリカではComic Code制定(これによりコミック業界が壊滅)、日本では悪書追放運動(何人もの漫画家が殺人予告や脅迫により廃業に追い込まれ、PTAの要求に屈っしてつまらなくなった少年向け月刊誌もまた、次第に劇画や少年漫画誌に淘汰され消滅)という展開に。

    *ここで改めてタルド模倣犯罪学の定義を思い出して欲しい。「人間の行為は、その遂行者を英雄視する周囲の雰囲気や手口の模倣によって伝播していく」。かくして規制派の再生産が日米ともに現代まで途切れなく続く展開となる訳である。

    アメリカには「日本の市民団体はナチス並み」と考える向きがある。

    • 大半は誤解(ただ「メデイアの自主規制」にはより悪質な側面も存在する)。

    • 大元の起源は「GHQが占領下日本でPTAを組織したり、映像倫理規定を押し付けた事」(そもそも「黒人を登場させてはならない」は米国でもあったHays CodeやComic Codeの解釈の暴走)

    • 禁酒法(Prohibition、1920年〜1933年)制定や禁煙ファシズムの横行で世界を吃驚させてきたのはむしろアメリカ。

    そもそも「ナチス優生学理論はそもそもアメリカのそれのパクリ」という説も。

     

2012年以降、国際SNS上の関心空間が急速に存在感を増してきたのは、こういう泥沼状態からの脱却が急務だったからかもしれません。

原則として「自殺や痩身障を煽る投稿以外は原則として許される」とか「男子が想像上の美少女や美女に何をしようが女子は関知しない。女子が想像上の美少年やイケメンに何をしようが関知しない限り」といった基本原則しか存在しない無法地帯からの再出発。まだまだ問題だらけですが、少なくとも最近日米を賑わせている罵り合いから相応の距離が置けている事だけは事実。こうして世代を新旧に分けてしまうと…

こうやって対立を煽る姿勢もまた「2000年代前半の壁を超えてない」うちに入りそうですね。