諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

日本史

江戸幕藩体制の功罪

「領民を食べさせるのが領主の責務」という戦国時代に養われた常識が江戸幕府に「米価の低価格安定」を望ませ、インフレ進行と合わせて武家の生活にダブルパンチ? まぁ、こういう話については色々な考え方があって当然。 私は案外「江戸幕藩体制、ナイス判…

大陸で戦ってた頃の日本人

森本 賢吉…明治43年12月、広島県山県郡に生まれる。昭和6年11月、朝鮮龍山歩兵第79連隊に入営。昭和9年3月、京城憲兵教習隊に入隊、同年12月、朝鮮軍司令官・官邸勤務。昭和12年11月、天津憲兵隊唐山分隊に配属。昭和15年6月、東京陸軍憲兵学校に入校。卒業…

政治も経済も社会(宗教)に埋め込まれていた時代の日本(倭国)

人類が新社会を構想し実現するには、ある種の存在不安の共有が不可欠らしい。 王権誕生 日本の歴史02 (講談社学術文庫) posted with ヨメレバ 寺沢 薫 講談社 2008-12-10 Amazon Kindle ochimusha01.hatenablog.com 日本の場合、一番最初にはこんなのもあっ…

「武士の矜持」と「ジャーナリズムの基本」

スイスの文化史学者ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt,1818年~1897年)は、ルネサンス期イタリアを分析して「権力は、何者がそれを行使するにしても、それ自体においては悪である」という結論に到達した。ここで断罪されているのは概ね「(領…

「ポルノグラフィ論争」と「額縁ショー」

19世紀後半のフランスでは、今日では忘れられて久しい「ポルノグラフィ論争」というのがあった。 近代芸術成立過程で最も重要な役割を果たした事件だったが、坂口安吾でさえ戦前段階ですでに「(その時起こったパラダイムシフトがあまりに激烈で不可逆的だっ…

21世紀とそれ以前の狭間

歴史観が変われば日本の戦前に対する反省も変わる。 スイスの文化史学者ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt,1818年~1897年)は、ルネサンス期イタリアを分析して「権力は、何者がそれを行使するにしても、それ自体においては悪である」という結…

江戸幕藩体制下での価格革命がもたらしたもの。

欧州には伝統的に「権力は悪」とする立場と「経済は悪」とする立場の対立がある。その背景として、貨幣経済浸透に伴う価格革命(インフレ進行に伴うランティエ(rentier、地税生活者)階層の没落)の皺寄せが庶民にいった事が挙げられる。 一方、江戸幕藩体…

「上からの自由主義」が日本にもたらしたもの

それは「自由のあるところには秩序はない」とする立場と「究極の自由主義は専制の徹底によってのみ達成される」とする立場の究極の意味での中庸… こういう歴史的展開の裏側には「人間にしか感動出来ない」欧米的人間中心主義(Humanism)が存在しているのか…