戸坂潤「イデオロギー概論(1932年)」では「マルクス式弁証法」によって過去の数理社会学者が滅多斬りにされますが、それを可能とする数学的構造(Mathematical Structure)は「ベクトル=任意の数の基底の一時結合で、その重み付けの配分により順序を入れ替える(しかも個々の基底はそれぞれ固有の確率論的揺らぎ幅を備える)」でしかあり得ません。
著者は元物理学者なのでベクトル論も確率論的揺らぎもお手の物だったでしょうが、それが形をなして普及したのは下手をしたら世界史上初の欧州総力戦となった第一次世界大戦(1914年~1918年)以降と言われています。この方面からそれ以前の数理社会学者の理論の欠陥を攻めたら、そりゃ無双出来て当然だったとも。
今回の投稿の契機はこのTweet
厳密に言うと
— 戦車 (@MoterSensha) 2022年3月25日
プーチンロシア:こじれたオタクサークルみたいな自閉症的内輪の理屈でうごいてるのでわかんない
ラテンフランス:その気になるとノリで動くのでわからない
エルドアントルコ:その気でなくてもノリで動くのでわからない
わからないことがわかるのでわからないことがわかった
フォローしてる政治学者の先生の受け売りですが、陰謀論に陥らないコツは「何がわからないかをわかること」だそうです。なので、わからないと頭を抱えることはむしろ健全な反応なんですよ。実際、わけわからないことばかりの1ヶ月でしたし。
— ラグ💙💛Die Neue てんぐ (@Rag_na_6ck) 2022年3月25日
おそらく全員「何もわからない。俺達は雰囲気で政治をやってる」タイプで、次の瞬間自分がどう振る舞うかすら自分で予測出来ない状態かと。それがわかってる識者の方々は「それぞれのプレイヤーに見えてる筈の景色」からの逆算という認識論的アプローチを採用している感が。https://t.co/rsnDSN3kVh
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年3月26日
フロイトの精神分析いうところの「さよう、自由は人間を解放する。ただし自由に、ではない」という奴ですね。最初期の人工知能Mychinが行なってたみたいな確率演算(ベイズの条件確率理論採用で予測精度が飛躍的に上がる)がベース?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年3月26日
×Mychin○MYCIN。
ウクライナ大統領の日本国会における演説で「人文学復活の必要性」を説く人、その「国際的に通用する人文学」は、普通にこれくらいの数理援用は含んでる事も理解して欲しいものです。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年3月26日
そんな感じで以下続報…