諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】スペースオペラ全盛期の掉尾を飾った悲しみの「ビキニ宇宙服」?

ビキニアーマー/宇宙服」について調べていくとパルプマガジン衰退期のSF雑誌のカバーアートを手掛けたEarle Bergey(1901年~1952年)なる人物に辿り着きます。

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そして…

露出の少ない宇宙服もありますが…おそらくあまり人気が出なくて「もっと肌を露出しろ」という話になったんじゃないでしょうか?

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ここで興味深い仮説が浮かび上がってきます。

  • 1950年代、SF系パルプマガジンを衰退させ、廃刊に追い込んでいったのは当時飛ぶ鳥を落とす勢いで売り上げを伸ばしていたコミック誌であり、特にその筆頭に立っていたのがボンテージ要素同性愛要素を山盛りにした(要するにこちらはこちらで基本コスチューム以上に脱がせられないので別の形でエロ要素を盛った)「最もいかがわいい時代のワンダー・ウーマンだった(あまりに目立ち過ぎて、それでComic Code制定騒動の際に槍玉に挙げられ「少女達に夜遊びを勧める」Girls Comic同様に壊滅的打撃を受けてしまう)。
  • ならば「ピンナップ・ガールの巨匠Earle BergeyがSF系パルプマガジンのカバーアートに抜擢され、半裸の美女を描きまくったのも、それへの対抗策と考えるべきなのではなかろうか?

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実際「シャボン玉状の拘束具」など両者に共通して現れるモチーフも少なくないのです。それにつけても、もう一つの疑問点…

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当時、米国SFジャンルそのものまで衰退期にあった訳ではありません。ハリーハウゼンの大怪獣襲来物がトレンドになり、その影響を受けて日本で「ゴジラ」が制作されたりしているのです。もしかして米国パルプマガジン作者、その流れに乗れなかった? 実際私はこの時期、これらの表紙に対応する作品をとっさには思い浮かべられないのでした。実際「1940年代以降、(西部劇作家を吸収して規模ばかり大きくなった)スペースオペラは似た様な登場人物の似た様な物語ばかりになってしまった」という批判自体は目にした事ならあります。

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  • 実は既に1930年代頃から既に「パルプマガジンに掲載される読み切り短編集」の人気凋落は始まっており、例えばハメットも発表作品を「単行本として発売される長編」にシフトさせている。

  • H.P.ラブクラフトが発明した「宇宙的恐怖」ジャンルが「クトゥルー神話体系」に進化したのもアンソロジー単行本としての刊行を意識しての事だったし、ヒロイック・ファンタジーは年代順に並べ直した分冊として刊行される様になった。

  • スペース・オペラについては逆に1960年代早川書房が牽引した翻訳ブームに際して日本で刊行された作品からの逆算を試みてみよう。私が従兄弟から継承した本棚で目にしたのはニール・ロナルド・ジョーンズジェムスン教授シリーズ(1931年~1949年)」エドモンド・ハミルトンキャプテン・フューチャー・シリーズ(1940年~1951年)」「スターウルフ・シリーズ(1967年~1968年)」、それ意外としてはE・E・スミスレンズマン・シリーズ(1937年~1950年,ただし1960年刊行の外伝あり)」。なるほど確かにどの作品も1950年代以前に連載を終了しており、かつ単行本時代も巧みな刊行戦略によって生き延びた強者ばかり。そしてそこには「ビキニ宇宙服」が登場する様な作品は一つも含まれなかったのだった(そもそも本文中にそんな描写があったか自体が怪しいが)。

その一方…

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ジャバ・ザ・ハットに囚われていたレイア姫が着せられていた、あのビキニみたいな格好というのは、なかなか良かったと思うんですよね。まあ、レイア姫役のキャリー・フィッシャーとしては、たぶん、年齢的にも見せるのは限界なところもあるんですけども。

やっぱり『スター・ウォーズ』の元々のイメージというのは“スペース・オペラ”なんですよ。そして、スペース・オペラというのは、『火星のプリンセス』という作品に出てくる、デジャー・ソリスという火星人のお姫様に代表されるようなイメージを持っているんです。

パルプ雑誌と呼ばれる、いわゆる昔の安物のSF雑誌では、「オスの宇宙人は、なぜだか全員、腕が6本くらいあるモンスターみたいに描かれるけど、メスの宇宙人は、もう絶世の美女」というのが定番だったんです。

そんな、美女の宇宙人が、ビキニみたいな肌もあらわなギリギリの格好で「あっはーん」としなだれているというのが、当時のSF雑誌の表紙の典型例だったんですね。

そこから端を発している『スター・ウォーズ』としては、そういった古き良きSFのイメージを出したかったんだと思うんです。そして、『スター・ウォーズ』の中で、ビキニを着せるとしたら、もう、レイア姫しかいないんですよね。

確かに「火星シリーズ(1912年~1943年)」「ターザン・シリーズ(1917年~1941年)」のエドガー・ライス・バローズこそ「スペース・オペラ」概念の発明者にして「ターザン・シリーズ」刊行が単行本刊行ブームの火付け役となった重要人物。そしてその際に「カバーアート作家フラゼッタが世に出る訳です。

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一方、彼の彼のスペースオペラ作品には原則として宇宙船も宇宙服も登場しない事がまた話をややこしくした様です。こうした複雑な事情を受容した日本の対応はどういうものだったかというと…

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何か考察に考察を重ねて上手く辻褄を合わせてしまった感があります。これぞ異文化間交流の面白さ?