とりあえずメモがてら。
今回の投稿の発端は以下のポスト。
アニメのワンシーンのように。 pic.twitter.com/VC8U8ti6iH
— Akine Coco (@akinecoco987) 2021年5月20日
こういうのが「アニメ」のワンシーンとして共通の理解なり教養なりになっていったのって、割と最近だったりするように感じとる。 https://t.co/ghNXnIybiO
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2021年5月22日
「マチ」の日常風景、の相対化というか、それらの「あたりまえ」を「そういうもの」化してゆく媒体としての「アニメ」というか。#うっかりしたことを言う
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2021年5月22日
昔の子供向けアニメの背景は、「記号」だったように思います。
— 迷譚亭小南・怠惰な偶像 (@thor_delta_1) 2021年5月22日
背景を「鑑賞に耐える絵画」の域に持っていったのは、私が知る限りでは「カリオストロの城」からだったように思います。(「ハイジ」にも萌芽はあったかもしれない)
# うっかりしたことを言う
— 犬なすび (@n0TaSqnGdVNEf0N) 2021年5月22日
ゲームにおいては、もう少し時代が早かったかなと思います。特にアドベンチャーゲームで映画ライクな演出のものは、リアルに振れていて、それを当然のように受け止めていました。
— Ayasekaz (@ayasekaz) 2021年5月22日
電線大好き庵野秀明監督から徐々に増えていったんですかね
— ジョエーウ (@joejoeu) 2021年5月22日
しかしヒト目線での都市の風景色彩こそ「アニミズム」の結晶とも言えるわけで
さまざまな感情記憶試行錯誤が読み取れるわけで
特に建物が時代を経たりしますと
例えばアニメの原作がこうゆうシーンだったとして、それを実写版で映画化する時
— Donut盤 (@7xxoyNhu2riivDS) 2021年5月22日
現実の世界をそれなりにアニメに近づけるのだろうかって考えてみたり
「新海ぽい」の方が的確な気はしますね。
— ふりーく北波 (@nami_happy) 2021年5月22日
彩度高いとそれらしく見えるよね
— okome (@okomeMikan) 2021年5月22日
最近のハリウッド映画のブルーとオレンジの配色とは関係あるんですかねえ・・。😃https://t.co/zNZHkIdZ0R
— ChanceMaker (@Singulith) 2021年5月22日
実は、映画における色使いの違いが生まれた理由には、撮影方法が深く関わっています。1990年頃まで映画の撮影方法として主流だったのは、銀塩式フィルムを用いるフィルム撮影ですが、デジタルビデオを撮影に用いて磁気テープやハードディスクに保存するデジタル撮影が1990年代に登場。2002年に公開された「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」では初めて全編がデジタル撮影され、2014年にパラマウントがフィルムでの映画配給を停止して完全デジタル配給へ移行するなど、2015年現在ではほとんどの映画がデジタル撮影で撮られています。
フィルムからデジタル撮影へ移行したことで影響を受けたのが、色味やトーンを整えて作品の世界観を作り上げていくカラー・グレーディングという作業です。デジタルへの移行により、ソフトウェアを使ってさまざまなシーンに「単色のカラースキーム」を適用させることが簡単にできるようになったとのこと。
単色のカラースキームの中でも多く使われることになったのがオレンジ。1本の映画で最も多く登場するのは俳優や女優といった人間、ということは肌の色が最も多く映画に登場する色になります。肌は淡い肌色のペールピーチや焦げ茶といった色が多く、こういった色はオレンジを構成する色に含まれているため、単色のカラースキームでオレンジが選ばれるようになったそうです。
色相環で見るとオレンジとブルーは正反対の位置に存在し、2つは「補色」の関係にあります。補色による配色はコントラストが最も強く出る組み合わせなので、オレンジとブルーを1つのシーンで使うとパキッとしたコントラストを表現できるということです。つまり、俳優や女優の肌の色をオレンジ系でカラーグレーディングし、その周囲にある空や光をブルー系にすれば、目を引く鮮やかな配色を実現できるというわけです。ただしPriceonomicsは「デジタル撮影がオレンジとブルーの使用を促進させたというのは1つの理論に過ぎないが、オレンジとブルーが多用されているのは事実である」とも述べていて、デジタルへの移行だけがオレンジとブルーの多用を広めた唯一の理由というわけではなさそうです。
オレンジとブルーの使用は1990年以降に生まれたカラーグレーディングのトレンドという感じなので、今後に新しい色使いが流行する可能性もあります。映画を見るときにストーリーやキャストだけではなく、色使いにも目を向けると案外楽しそうです。
渡辺岳夫のBGMなんかこういう夕焼けのクロージングに似合ってたなと感慨に耽る昭和世代。
— 晁顕 (@applemightyjack) 2021年5月22日
エヴァンゲリオンとか新海誠監督の作品とかで印象深くなってきた感じですかね。
— オメガスプリーム(EDF!EDF!) (@TwSinden) 2021年5月22日
信号機といえばエヴァ
— くにしげ (@srvFwLLkQeYaV9d) 2021年5月22日
一般的に言うならば「新海誠以後」、もう少し技術・制作の目線から考えるならばデジカメ+デジタルペイント+デジタル撮影以後なので2000年以後。作家史的に遡っても、宮崎駿……というよりは山本二三というのが一つ大きな転換点であるとして1980年くらいから。 https://t.co/l4mi6As1BZ
— 未識魚 /中川譲 @COMITIA134 B12b (@mishiki) 2021年5月22日
宮崎駿が演出した『未来少年コナン』で初の美術監督をつとめ、その後も高畑勲や宮崎駿の作品の多くに美術監督や背景として参加している。
ボリューム感のある雲の描き方に独特のスタイルがあり、「二三雲」と呼ばれている。
東映動画A作の時代は、むしろ背景はぐにゃぐにゃ心象的である方が良しとされてたわけで、アニメの背景が「リアル」になっていく過程とその動機は社会主義的リアリズムに根があったはずなのだ。が、それは資本主義的大衆性によってまず蹂躙され、その後デジカメによってリアリズムが上書きされるのだ。
— 未識魚 /中川譲 @COMITIA134 B12b (@mishiki) 2021年5月22日
宮崎駿が『さらば~』で示したような「リアル」な東京の街を描くには非常に高度な技巧と工程管理能力を必要としたわけだが、21世紀のデジタル技術の普及によって流れ作業・大量生産の普通のアニメ制作現場にも降りてきたのだ。そして日本の風景は、「新海誠」の名によって青とオレンジで上描きされる。
— 未識魚 /中川譲 @COMITIA134 B12b (@mishiki) 2021年5月22日
社会主義リアリズムが新海誠で止め刺される、って流れは面白くないですか(いやとても面白い)。思想は大衆的な創作性の発露に勝てない……というのをもっと詰めてしまうと、思想は、いまそこにある文化とその下部構造wたる技術や経済には勝てないのだ。
— 未識魚 /中川譲 @COMITIA134 B12b (@mishiki) 2021年5月22日
※ 史実を踏まえた私的なポエムです。
— 未識魚 /中川譲 @COMITIA134 B12b (@mishiki) 2021年5月22日
そんな感じで以下続報。