諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】米国黒人問題の本質?

アメリカの黒人問題の本当の根幹、それは既に全体の1/4以上を占めているといわれる中産階級層以上によって構成されるBlack Estabrishmentと、彼らにすら憎悪の目を向ける様になったPoor Blackを一緒くたに扱おうとする事かもしれません。

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  • Black Estabrishmentが望んでいるのはむしろ(どんなに成功してもそれが有る限り侮蔑が止まない)Affirmative action(積極的格差是正措置)など撤廃して「完全に対等の個人として認められる事」なのだが、白人リベラル層はそれを望んでおらず(だからリベラル層が政治的に優勢な時期にはむしろ高級住宅街から黒人が追い出されるという)白人アクティビストに至っては自分が飯の種にする「可哀想な庇護対象」の人気が得たくて彼らに「裏切り者」のレッテルを貼って積極的に攻撃を仕掛けてくる。
  • 2010年代、当時興成を究めていた国際SNS上の関心空間で直接Black Estabrishment達が話していた事である。そちら側に回ってPoor Blackや白人アクティビストの攻撃を受ける経験を積み重ねてきたせいでそちら側の健康ファシズム(ストリート・ギャング的な女性・LGBTQA層・障害者への偏見と自らの暴力の容認)にはすっかりうんざりしてしまった(日本のリベラル層も伝統的に「肩入れするマイノリティの女性・LGBTQA層・障害者への偏見にどう対処するか」問題には疎い)。Black Estabrishment達にも「(Poor Blackを怒らせて止まない)成功出来なかった黒人を平然と切り捨てる冷徹な姿勢」を示す瞬間があったりして問題がなくもなかったが、とにかく当時の私に着く側を選ぶ自由などなかったのである。

こういう内部分断状況に予備知識があると、例えばBLM関連報道に対する見方も随分と違ってくるんですね。その全てがPoor Black&白人アクティビストの仕掛けとは限らず、ちゃんとBlack Estabrishment(および彼らとの関係を修繕したがってる意識の高いPoor Black層)の称賛を受けてる動きもあるんです…

 例えば大坂なおみ選手はフロリダのハイチ系…

父親はハイチ共和国ポルトープランス出身で、アメリカ合衆国ニューヨーク市立大学シティカレッジで学んだ後、13年間日本に在住したハイチ系アメリカ人。母親は北海道根室市出身の日本人で、苗字の「大坂」は母方から来ている。

八村累選手はぺガン系…

父親がベナン人、母親が日本人。

漫画家として活躍してる星野ルネさんはカメルーン系…

こういう具合に意識の解像度を上げていくと「黒人なる対象化」そのものがどんどん困難になっていく訳ですが(何しろ我々には天然ではウィッキーさんとオスマン・サンコンさんを区別する能力すらない。ただそれは実は一般的にアジア人や白人に対しても基本的にそうなのである)…

それでも最後まで残る「アメリカの黒人」概念に、さらにこういう複雑な背景が存在するという話なんですね。