ふとグレッグ・イーガン「順列都市(1994年)」における「誰もが誰かがプログラミングした仮想世界上のプログラムに過ぎない世界で、また別の仮想世界のプログラミングが遂行されている連鎖的仮想世界」というアイディアと映画「インセプション(Inception,2010年)」における「誰もが誰かの夢見る世界の住人に過ぎない多層世界で、階層の侵犯が遂行される」アイディアを融合させたらどうなるかについて考えてしまいました。例えば、それぞれの階層のプログラマーが自分の管理しているプログラムから(夢の中に出てくるといった形で)無意識のうちにフィードバックを受けているとか…
「僕らもプログラム?」…それ、まさに劇場版アニメ「楽園追放(2014年)」に影響を与えたグレッグ・イーガン「順列都市(1994年)」の世界観。「ソードアートオンライン(2001年〜)に影響を与えたJ.P.ホーガン「仮想空間計画(1995年)」と並ぶ…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
「主人公が倦怠期の中年夫婦でなければもっと売れてた筈の、設定だけは秀逸なハードSF」となります。一応、相応の商業的成果は収めたものの、マイケル・クライトン「ジェラシックパーク(1990年)」「ディスクロージャー(1994年)」もやはり主人公が倦怠期の中年夫婦でした。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
要するに、1960年代からのハイファンタジーやサイバーパンク文学やモダンホラーの担い手達が要求される専門知識の高度化についていけず脱落したり、その試練は乗り越えられても若者向けの作品を発表しなくなっていった時期なのですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
その隙を突いて日本では「バトル・ロワイアル」や「ソードアート・オンライン」、米国の女性向けロマンス市場では「バフィ恋する十字架」「トワイライト」、米国ヤングジュブナイル分野では「ハンガーゲーム」「火星の人」などが台頭し「世代交代」が進んだのでした。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
ただし「吸血鬼と狼男との三角関係」がウリの「トワイライト」は吸血鬼を選んだ時点で人気終了。「ハンガーゲーム」は政治的プロパガンダ色を強め過ぎ「進撃の巨人」「メイズランナー」「東京食種」など多くの作品を巻き添えにして自滅してしまいます。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
記憶が正しければ「ブレイキング・バッド」「ゲーム・オブ・スローン」「スパルタカス」といった「通常チャンネルでは到底流せない」過激なネットドラマの快進撃が始まったのがこの頃だったかと。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
「ブレイキング・バッド(Breaking Bad,2008年~2013年)」「スパルタカス(Spartacus,2011年~2013年)」「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones=GOT,2011年~2019年)
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その一方で、アシモフ「最後の質問(1956年)」やハイライン「月は無慈悲な夜の女王(1965年〜1966年)」や横山光輝「バビル2世」に登場する様な「モニタを持たない(キーボードとプリンタ、あるいは音声入出力)巨大メインフレーム」のイメージはパソコンの普及と同時に一掃されてしまうのです。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
それらは概ね映画「2001年宇宙の旅(1968年)」に登場する人工知能搭載コンピュータHAL9000も含め第一次AIブーム(1956年〜1969年)の産物だったんですね。1969年におけるJ.McCarthyとP.J.Hayesの「フレーム問題(探索何度が上がると組み合わせ爆発に直面)」指摘を契機に企業も政府も研究資金を引き揚げてしまいブーム終焉。.
あっそうなんすか…!僕、マイノリティ・リポートとかアニマトリックスとか電脳コイルとか攻殻機動隊とか、コンピュータが洗練されていってキーボードがなくなるんだと思ってた…
— 耕造 construction (@constructuralis) 2022年1月6日
むしろ「サンダーバード(1965年〜1966年)」や「スタートレック(1966年〜)」の世界にキーボード入力の概念がなく、インターネット企画も最初期の段階では「音声入出力」がもっと早く実現すると考えられていたんです(実際に試してみたら技術的ハードルが高過ぎて断念)」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年1月6日
1977年にはNetwork Voice Protocol (NVP) の仕様「RFC 741」が定義され音声トラフィックを扱う仕様も実装されたが、技術的欠点があった為に歴史のこの時点でARPANET上における電話会議が実現する事はなかった。
なんか光るでかいパネルを両手で押してましたよね…あれ今考えるとなにやってんだろ…
— 耕造 construction (@constructuralis) 2022年1月6日
そんな感じで以下続報…